谷山浩子ソロライブツアー2007
【岡山/山陽新聞さん太ホール】
2007/11/04

《 曲 目 》

01.カントリーガール

〜MC〜

02.学びの雨

03.早ね早おき朝ごはん

〜MC〜

04.パラソル天動説

05.カイの迷宮

〜MC〜

*リクエストコーナー*

06.あかり

07.WEATHER SONG

08.雪虫 Whisper

09.海の時間

〜MC〜

10.放課後

11.きみのそばにいる

〜MC〜

12.ドッペル玄関

13.まっくら森の歌

14.ハートのジャックが
有罪であることの証拠の歌

15.向こう側の王国

〜MC〜

16.銀河通信

〜アンコール〜

17.ねこの森には帰れない

岡山でのソロコンサートに行って来ました。
会場は、岡山駅から徒歩20〜30分?のところにある、山陽新聞社のビルの中にあるホールです。
ここでのコンサートは2回目ですが、駅からわりと近いし綺麗だしでなかなか良いホールだと思います。
ただ、スタッフの感じはあんまり…bb好きではありません。
開場時間ギリギリに行ったのですが、何故か1列に並ばされてすごく長い列ができていました。前回もそうだったのですが、会場前はとても広いスペースがあるので、折り畳んで並べればいいのに、と思ってしまいます。

いよいよ開演。下手より浩子さん登場。
今日の浩子さんは、オレンジ系の花柄?のふんわりワンピースに黒いロングブーツという衣装で、またまたとても可愛らしかったです。
まずはそのまま一曲目へ。

 M1『カントリーガール』

もう完璧おなじみな曲ですが、地方だし初めての人もいるかもだからこおいう曲からスタートってのはやっぱいいのかなぁ〜と思います。何度聞いてもさわやかで好きな曲でもあります。

「こんばんは、谷山浩子です。ようこそお越しくださいました」いつもの挨拶でスタートです。

ソロコンサートを始めて4年目。岡山へは以前はずっと来ていなかったけれど、ソロツアーを始めてよく来られるようになった。岡山でのソロコンサートは4回目、とのことでした。
「このホールは、音の響きも良いし、ピアノもスタンウェインだし、とても良い会場です」
「シーンとなると(ここで黙る。会場とてもシーン)、て感じにとても静かになって緊張するかもしれませんが、リラックスして聴いてください」
ここでトークマイクにトラブルがっっ。急に大きな音がしてビックリしましたが、替わりのマイクがすぐ出てきて続行。
「今までは、曲名に「おか」が付く曲などをやっていたのだけど、ちょうど『まなびピア岡山』というイベントをやっている?いた?ので、「学び」に関する曲を歌うことにしました」
とのことで選ばれた次の曲。『学びの雨』は前回も歌われたと思ったら、前回はちょうどセンター試験の日だったようです。そういえばそんなことあったなぁ〜て感じ。

 M2『学びの雨』
 M3『早ね早おき朝ごはん』

「『早ね早おき朝ごはん』は、文部科学省の【早ね早おき朝ごはんキャンペーン】の為に依頼された曲で、私はお日様が上がってから寝る、という生活をしているからもっと別の人がいいんじゃないですか…と言ったんだけど、担当の人より、ちゃんとできる人より、谷山さんみたいな人に【一緒にがんばろう】みたいに言われる方が、今の子どもにはいいんですって言われて作りました。けど、最初【できなきゃ、やめましょ〜】みたいな歌詞を書いたらさすがにダメで、申し訳ないけど直してくれって言われました(^_^;」
ということで少し前向きな歌詞に変更されたそうです(笑)私はこの曲の「いろいろ良くなる」というフレーズが好きです(笑)

続いてさらに勉強の歌、というか科学の歌?が続きます。
「『カイの迷宮』は、科学者の苦悩と孤独を歌った曲、ということにしておきます。今日は」(笑)

 M4『パラソル天動説』
 M5『カイの迷宮』

『パラソル天動説』は先日の猫森集会でも聞きましたが、とても可愛い曲ですね♪

ここでソロコンサート恒例のリクエストコーナー。
お誕生日の人がいなくて「今日どうしても聴きたい曲があって、これを聴かないと帰れない、という人」というお題?に複数手が上がりたじろぐ浩子さん。「岡山が一番手が上がったかも…」
さらに「最近とても悲しい出来事があった人」「その曲をここ何年もコンサートで聴いていない人」となど重ねて2人に絞られるも、ひとりの人のリクエストが『銀河通信』で、「もう少し待ってもらえばいいことありますよ」に(笑)
それで先程手を挙げた人の中からじゃんけんで3人が選ばれ、それぞれリクエストされました。
最初からじゃんけんでいいのに…とか思っちゃう私(^_^;

 M6『あかり』
 M7『WEATHER SONG』
 M8『雪虫 Whisper』
 M9『海の時間』

「どれもコンサートの最後の方に持ってくるような曲なので順番が…」と言いつつ上記の順番に。
『海の時間』をリクされた時に「はい、長いけど歌います。」「……ひとこと多いのよね」とか言ってる浩子さん(笑)

『WEATHER SONG』は河合奈保子さんへの提供曲で、当時レコードでA面とB面で明るい曲と暗い曲に別れていて、明るい方の曲を依頼されたので「暗い方が良かったな」と思ったけど、森山良子さんに「女の情念の曲」を依頼されて作ったら「恐い」と戻ってきたので明るい方で正解だったのかも。とのこと。
始まってすぐとちってしまい「簡単な間違いが多すぎた」ということで歌い直すハプニングも。けどとても可愛い曲でした♪

『雪虫 Whisper』は中島みゆきさんが詞を書いたのだけど、みゆきさんは女性との合作をするのは初めてなのだとか。
雪虫とは、北海道などで雪の季節の前に大量発生する羽虫で、これが出ると地元の人は「もうすぐ雪が降るな」と思うのだとか。あまりにもたくさんで、もやが掛かったように見えるところを、女性の心情に照らし合わせている、「とってもいじらしい曲」とのことでした。「みゆきさんには似合わないくらい、いじらしい曲」とのこと(笑)

あと『海の時間』で思い出したという話。
先日NHKの番組を見ていたら、地球の誕生から現在までを1年としたら…てのをやっていて、人類誕生は12月31日23時何分とかになって、生命が微生物からそうじゃなくなったのも、10月ぐらいになる。だから、地球が誕生してからのほとんどが微生物時代で、微生物ってすごい!と。で、三葉虫とかの時代もまだまだ「太古」ではないから、もし『海の時間2』を作ることがあれば、微生物の歌になるだろう、とのことでした(笑)

『雪虫 Whisper』は11月7日に発売のNewアルバム『フィンランドはどこですか?』に収録の曲ですが、そのアルバムからさらに2曲。変な曲ばかりの中で、さわやか系な曲(実はこの2曲だけ/笑)を。

 M10『放課後』
 M11『きみのそばにいる』

『放課後』は、初恋を歌った曲。先日の猫森集会で聴いたよりちょっとしんみりした感じに聞こえました。

『きみのそばにいる』は、学生時代追っかけをするぐらい好きだった小室等さんとのコラボで嬉しかったそうです。ただこの曲は、実は別のアーティストに提供するはずだったのだけど、企画が無くなって戻ってきた曲、という話をまたされてました。もうずっと言われ続けるのかもしれませんね…(笑)
また、この曲は、昔の『上を向いて歩こう』や『見上げてごらん夜の星を』のようなタイプの曲で、昔はこういう曲の良さが分からなくて、もっとひねったものが良いと思っていたのだけど、年を取って分かるようになってきた気がする、とのことでした。こおいう曲は、変わったところは無いけれど、それだけ色んな人の積み重ねで出来ていて、ひとりの頭でちょっと考えてもできない曲なのだとか。それがスタンダードってやつなのかな、と思いました。長く人の心に残るのはそういう曲なのかもしれませんね。

「ここからの話は……長いよ(笑)」
と言って始められたのは、浩子さんの今のマイブーム【物理学】の話。
浩子さんは今、【超ひも理論】というのにハマっているのだとか。
「超ひも理論とは物質の究極の要素は「粒子」ではなく「ひも」であるというもの。」
と、ここから超ひも理論についての説明がはじまるのですが、私は全然付いていけてませんでした。。。ので、興味のある人は調べてください(笑)1列目中央の人たちはすごく頷きながら聞いていて、すげーって思いました(^_^;
けど、「すごく頭の良い人が考えた難しい理論の名前が【ひも】って…」てところは笑えました。他にも、【M理論】というのがあるのだけど、【M】がなんのことなのか、みな全然バラバラのことを言っていて、考えた本人に聞いても「さぁ〜なんでしょね〜」て感じで、物理学者とかはそーいうこと(言葉?)には無頓着な人が多いみたいってことでした(笑)

という流れで、って全然流れになってないっっのだけどbb
えーっと、そのなんたら理論とかを考えると、タイムマシンとかパラレルワールドというSFの世界だと思われていたものも実在するってことで、、、物理学的な曲(?)を4曲。

 M12『ドッペル玄関』
 M13『まっくら森の歌』
 M14『ハートのジャックが有罪であることの証拠の歌』
 M15『向こう側の王国』

「『ドッペル玄関』弾き語りバージョン、しょぼいバージョンとも言う」とのことでしたがなかなか可愛いドッペルでした。

「というところで、お別れの時間がきてしまいました」
今日ももうこの時間です。
「先程の悲しいことがあった人に…」

 M16『銀河通信』

今日は「学び」関係と「天体」関係な曲が多かったな、という印象。やはりその時々の浩子さんの興味のあることに沿った選曲になるんでしょうね。
「次いつ来られるか分かりませんが、次は必ず違った選曲になると思いますのでまたぜひ来て下さいね」
ということで本日も終了となりました。

 アンコール『ねこの森には帰れない』

「私の中で、この曲はソロツアーのテーマ曲です。何故かというと、最初ソロを始めた頃は、デモテープのような(簡単な)伴奏しかできなくて、ずっと練習して、CDと同じように弾けるようになったから」
とのこと。そういえば、前からずっと失敗しながら弾いたりされてたな、と思い、ついに弾けるようになられたんだなぁ〜とちょっと感慨深かったです(笑)

というところで本当におしまい。
今日はわりとゆったりめの曲が多くて、ちょっと意識がボーっとしちゃったりもしましたが(笑)、好きな曲がたくさんあって、しあわせなひとときを過ごすことができました。