ライオンキング
【作曲】エルトン・ジョン 【作詞】ティム・ライス
【台本】ロジャー・アラーズ/アイリーン・メッキ
【演出】ジュリー・テイモア 【日本語台本・訳詞・演出】浅利慶太
【出演】劇団四季
(キャスト表をもらえなかったため詳しくは不明)
2001/11/24 東京/四季劇場[春]

 四季劇場は、JR山手線浜松町駅から徒歩7分。ということでしたが、意外と遠かったです(^_^;)今回東京駅に荷物を置いて行こうとしたら、開いているロッカーがなく、開演時間ギリギリだったので、かなり焦ってしまいました。以前、電車の中からすぐ近くに見えたと思っていたのですが、どうやらゆりかもめだったみたいです。ゆりかもめの駅からだと徒歩3分くらいらしいので・・・
 劇場に着くと壁に大きくライオンの顔。「おぉ!!」と感動している暇もなく劇場に飛び込み、係の人に席まで案内してもらいます。ロビーを走っていると、象やチーターなどの衣装(?)を付けた役者さん達が大勢待機していて、発声練習などをしています。目が合うとにっこりと愛想良く笑ってくれたりもして。「これはもしや?!」と思いつつ、開演時間がもうホント目の前に迫っているのでダッシュで席に着きました。

 今回の席は2階B席の真ん中。2階席と言ってもかなりの傾斜で舞台を見下ろすような形になっています。全体的に思ったよりも狭い印象。おそらく縦に高い構造になっているようです。まず最初の印象は「遠っっ」(笑)って感じでした。

 一息つく間もなく開演です。幕が上がり、アフリカの広大なサバンナに、大きな朝日が昇り始めます。これがものすごく綺麗で、ため息が出てしまいました。
 そしてヒヒの呪術師ラフィキの声と共にあらゆる動物たちが、王国の象徴プライドロックを目指して、「サークル・オブ・ライフ」を歌いながら集まってきます。
 このシーン、映画版でも大好きなシーンだったのですが、四季版も大迫力でした。様々な動物たちが1階客席を通って舞台の上に集まってきます。先程ロビーにいた人たちは、やはりこの出番を待っていたのでした。ギリギリに到着したからこそ観れた、嬉しいハプニングです(^^)
 大勢の歌声に生の演奏(これが一番驚き&感動しました)、身体の奥まで音が響いて来る感じで、最初から涙が出そうになりました。曲の最後、プライドロックの頂上に王ムファサと王妃サラビが立ち、誕生したばかりの王子シンバを掲げ、ドンっという音と共に音楽がピタッと止まり暗転。会場中から大きな拍手が起こりました。私達も「すごいっすごいっ」と顔を見合わせ拍手喝采です。

 その後驚いたのは、シンバ&ラナが子役だったこと。考えてみれば当たり前かもしれないのですが、まさか四季の舞台に本当の子供が出演しているとは思ってなかったので・・・まぁ演技(台詞)はどうしても上手くはないのですが、歌やダンスはとても良かったです。ラナ役の女の子とか、めっちゃんこ可愛かったですvvvそれにあの歳で主役、しかもこんな大舞台に立つというのは本当に凄いことだと思います。これからどんな役者さんになるんだろうと期待しちゃいます。
 子供達のシーンで特に良かったのは、象の墓場に行くために、お目付役のザズーをまくシーン。赤や黄色の色とりどりの個性的なデザインのキリンや変な動物が沢山出てきてすごく楽しかったです。「早く王様になりたい」の曲もめっちゃ可愛かったvv一緒に歌いたくなっちゃいました。

 今回の舞台、ディズニーの映画は何回か観ていたので、ストーリーも分かってるし、曲も知ってるものばかりなので、とても入り込んで観ることができました。
 ムファサが死んでしまうシーンは、映画版でも泣けましたが今回も涙が出てしまいました。他にも父と子のシーンはとても良かったです。最後の方で、死んだムファサが星になって現れるシーンもとても綺麗で感動的でした。

 他にも、草や一般の動物などの役者さんもすごいなぁと思いました。草役ってどんなの?と思っちゃうのですが、風や動物たちの動きなどに合わせた動き(表現が難しいのですが)も色々工夫してあって、感動しました。動物たちも、一応人間の顔も見えるのですが、動きが本当の動物のようで、一瞬人間の存在を忘れる感じです。特にキリンは「どうやって動いてるの?」という感じで大変そうでした。

 でも役の中では、スカーが一番好きだったかも。声もカッコ良かったし、所々にギャグを入れたりとか、演技もとても良くて、めちゃカッコ良かったです。元々悪役好きってのもあるのですが、主役のシンバより絶対素敵でした(笑) ムファサ役の方も演技も歌も上手くて、素敵だったです(^^)
 あとティモンやプンバァ、ザズーも、アニメそのままって感じで面白かったです。この辺のキャラはデザインもアニメ版と同じ感じだったし、とても可愛かったです。

 席が上だったので良かったことがもう一つ。舞台装置のしくみが良く見えたこと。
 舞台中央に穴が開いて、そこからゆっくりと周りながらプライドロックが出てくるところとか、ヌーの大群が遠くからだんだん近づいてくるところ(最初は筒に描かれた小さな絵だったのが、次に人形になり、最後は人間の役者さんになる。人形は最初倒れていて前からだと見えないのだけれど、上からだと角とか見えるんですよね・(笑))、あと影絵やパペットを動かすところとか、正面からだと見えないだろう所が見えて、それはそれでちょっと得した気分でした。でもその分退いて観ちゃうので(汗)、やっぱり正面からも観てみたいです・・・
 それでも舞台装置もやっぱり凝っていて、どうなってるのか分からないものがいっぱいで凄いなぁと思いました。やはり専用劇場だからこそ、できることなんだろうなぁと思います。

 とにかく最後まで飽きさせない、音と歌と色の演出が素晴らしい舞台でした。決して子供だけでなく、大人も十分楽しめる舞台だと思います。最後の「サークル・オブ・ライフ」もまたまた大感動で涙流しちゃいました。カーテンコールも何回もあって、私もずっと拍手しっぱなしでした。
 みんながハマるの、よく分かります。私ももう1回は絶対観たい(今度は1階席で!!)し、まだ観てない人は是非観た方が良いと思います。あの音楽を体感するだけでも、絶対感動するはずっっ私のこの感想文では全然その良さが伝わらないと思うので、ぜひご自分で体感して欲しいです。
 (って何だか四季の回し者みたいですね(^_^;)。でもホントにそれぐらい感動したのです〜vvv)


 余談ですが、私は以前テレビでやっていた、ナイナイの岡村くんがこのライオンキングのキャストに挑戦するという番組を観ていたので、所々で「あっこれ岡村くんがやってたシーンだ」とか思いながら観てしまいました(笑)今回あらためて本物を観て、岡村くんってすごいんだなぁと思っちゃいました(笑)