いまだあの音楽が耳から離れません・・・
行ってきましたっっ劇団四季『オペラ座の怪人』!!
「劇団四季の『オペラ座の怪人』は凄いらしい」というポスターが街のあちこちに貼ってあり、日にちが近づくに連れワクワク度が増していたのですが、ついに実物を観ることが出来ました♪
会場は、広島郵便貯金ホール。音響が良いというのを聴いていたので、とても楽しみでした。
中に入ってまずはプログラムを購入。写真もいっぱいでしっかりしたプログラムで、さっすがって感じです。観終わったらきっとCDとか買っちゃうんだろうなあ(笑)と思いながらもとりあえずグッズ購入は後回しに。
ホールに入ると想像してたより小さめのセット。おや?と思いながらも席に着きます。S席にしてはちょっと後ろかなぁと思ったのですが、丁度ど真ん中なので舞台全体が見渡せて、なかなか良い位置でした(^_^)
買ったプログラムを眺めたりしているうちに、だんだんと席は埋まっていきます。舞台やコンサートが始まる前のこのザワザワした感じって、なんとなく良いですよね。「あぁ、もうすぐ始まるんだなぁ」というドキドキ感がだんだん盛り上がってくる気がします。
そして、予定時間を少し遅れていよいよ開演です。
暗いオークション開場。パリ、オペラ座あとから発見された品々がオークションに掛けられている。シャンニュイ子爵は猿のオルゴールを落札する。それはかつて彼の愛した人の持ち物だった。そのオルゴールを見ながら昔を思い出す子爵。
次の商品は、オペラ座の象徴とも言うべきシャンデリア(修正された物)。このシャンデリアに灯がともると、怪しげな音楽と共に舞台は全盛期のパリ、オペラ座へ・・・
オペラ座の地下には怪人(ファントム)が住んでいて、彼は新人の歌い手クリスティーヌを愛している。ファントムはクリスティーヌの父親が彼女に贈ったという「エンジェル・オブ・ミュージック」のふりをして、彼女に歌を教えている。そしてクリスティーヌもファントムを父親の分身のように思い、慕っていた。しかし、幼なじみの子爵ラウルが現れ、彼女は次第にラウルに惹かれていく・・・
クリスティーヌを主役にするために、看板女優を潰し、殺人まで犯してきたファントムは嫉妬に怒り、舞台上のクリスティーヌの足下めがけてシャンデリアを落下させる。
半年後・・・
大晦日。仮面舞踏会が開かれ、たくさんの人々が歌い踊る中、クリスティーヌとラウルは密かに婚約を交わす。そこに突然仮装したファントムが現れ、自ら作ったオペラのスコアを支配人に渡し消える。
その後支配人のオフィスにファントムから、今度のオペラ上演に際する指示の書かれた手紙が届く。ファントムは「主役はクリスティーヌに」と言い、ラウルもファントムを罠にかけるため、クリスティーヌに主役を演じるよう言うが、彼女はそれを拒否する。
しかし結局はクリスティーヌ主演でオペラは上演されることに。初日、いつの間にか役者と入れ替わっていたファントムによって、クリスティーヌは拉致され、地下の隠れ家へ連れて行かれる。
ファントムは、クリスティーヌへの激しい愛を訴え、結婚を迫る。そこへラウルが現れるが、ファントムの罠にかかり逆に首に縄をかけられてしまう。ファントムは「私の愛を受け入れればラウルを助けてやる」と言い、選択を迫る。クリスティーヌは絶望しながらも、ファントムの寂しさを思い、彼にキスをする。
しかしファントムはクリスティーヌを放し、ラウルと共に二人で逃げるように言う。二人は言われたとおりに去って行くが、クリスティーヌは一人、ラウルからもらった指輪をファントムに渡すため戻ってくる。戻ってきた彼女にファントムは再び愛を訴えるが、クリスティーヌはそのまま去って行ってしまう。二人の乗った舟から聞こえてくる愛の歌が悲しく響く・・・
一人になったファントムは「クリスティーヌ、愛している」と泣き崩れ、仮面だけを残し姿を消した・・・。
感想です。
私は原作を知らなかったので、正直ストーリーに着いていくのに必死という感じでした(^_^;)ミュージカルと言うことで、やはりかなりの部分が端折られているのだろうと思うのですが、クリスティーヌの気持ちがイマイチ分からなかったという感じです。観る前は、ファントムに一方的に愛されて迷惑してたのかと思ってたのですけど、実際は歌を習ったり、家まで行ったりしてまんざら嫌いでもない様子。それが幼なじみのラウルが出てきた途端「あの人は怖い人」とか言い出すなんて、ちょっと酷いんではないの?と思っちゃいました(笑)彼は自分を主役にするために殺人まで犯してるのに・・・ってこれはちょっとやり過ぎですけどね(^_^;) このミュージカルを観た限りでは、ファントムは可哀想すぎますっっ最後のシーンとか、めちゃ切なくて泣けました。
今回感動したのは、やっぱり音楽です。最初、オークションの場面でシャンデリアに灯が灯り、シャンデリアはそのまま徐々に上に上がっていって、隠されていたオブジェが現れ、昔のオペラ座に戻っていくシーン。あの有名なテーマ曲「ファントム・ジ・オペラ」がかかった時は、ホント鳥肌モノでした。クラシックな話だと思ってたのに、めちゃめちゃロックしててカッコ良いのです。きっと時代に合わせて劇団四季風にアレンジされてるのだろうと思ったのですが、ロンドンオリジナルキャスト版でもほぼ同じで、アンドリュー・ロイド=ウェバーという人は、ホント天才だと思いました。最後のファントムがクリスティーヌへの愛を訴える場面も、歌詞は上手く聞き取れないにもかかわらず、何故か涙が出てきました。それだけ心に響くものがあったのだと思います。
今回のファントム役、高井さんの声は、低音ですごくよく響いて、私のファントムのイメージにピッタリでした。怒りとか悲しみとか、一番良く伝わってきたと思います。
あとは、劇中劇のオペラシーンも凄かったです。衣装もセットも豪華だし、歌も良くて感動しました。第二幕最初の「マスカレード」も色とりどりの衣装が綺麗でカッコ良かったです。
でも、ちょっと笑ったのは、歌以外の台詞の部分にも、ほとんど節がついてたところです。本格的なミュージカルを観るのは今回が初めてなので、普通どうなのか分からないのですが、妙な感じでした。できれば台詞は普通に喋って欲しかったです(笑)
あと、残念だったのは、噂のシャンデリアが落ちてくるシーンが思ってたほど派手じゃなかったところでしょうか? 席が離れてたせいもあるのかもしれませんが、もっとガシャーンって感じで落ちて欲しかったです。真下とかで観たら迫力あるのかもしれないですけど。
でも今回、観に行って本当に良かったと思います。やっぱり劇団四季は凄いです。機会があればもう一度観に行きたいです。今度は四季のオリジナル劇場での上演も観てみたいなぁと思いました。他のキャストでの公演にも興味あります(^^) 癖になりそうかも・・・(笑)
終わった後、案の定CD買っちゃいました。といっても、劇団四季のではなく、アンドリュー・ロイド=ウェバー氏のベストアルバムです。英語で聞くとまた違う感じでカッコ良いです♪
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