今日は、劇団【カムカムミニキーナ】の公演を観に、初めて大阪、近鉄小劇場へ行きました。場所も分かりやすく、広さもちょうど良い感じの劇場でした。(椅子が堅くてちょっと腰は痛かったけど(^_^;))
　カムカムの存在を知ったのは、前回大阪に「七人ぐらいの兵士」を観に行った時にもらったチラシの中に、今回の公演のチラシを見つけたからです。最近は「ココリコ・ミラクルタイプ」でもお馴染みの八嶋智人さんや、客演に、「もののけ姫」のアシタカ役もやっていた松田洋治さんの名前があって興味を持ち、日にちも良かったので観に行くことにしたのです。
　でもそのあと公式HPを見つけて毎日通ってたのですが、肝心のストーリーは全然明かされてなくて、いったいどんなお話だろうとドキドキしていました。

　さて、劇場内に入ると「マジンガーＺ」「コンバトラーＶ」「ボルテス５」などなど、懐かしのロボットアニメの主題歌がエンドレスで流れています。こういうの大好きな私は、もうそれだけでワクワクしてしまいます。　昔のアニメって、まともに観てないはずなのに、何で主題歌全部歌えちゃうんでしょうね(笑)

　そして「鉄人28号」の音楽がだんだん大きくなり、いよいよ始まったお芝居は・・・

　とある近未来都市「メトロポリス」。その郊外にある「発展ボルト・ロボット科学研究所」そこでは科学者達がロボットの研究を続けている。吉祥寺健三博士は、巨大ロボ“フィーバーデラックス”開発に日夜力を注いでいるが、何も間違っていないはずなのに、フィーバーデラックスは動かない。ロボット工学の権威、国立博士に助力を求めるが、何故か非協力的。しかし、そんなにのんびりとはしていられない。何故なら、火星人による地球侵略の危機が迫っていたからだ・・・
　5年前に交通事故で息子を亡くした整備士、折原夫妻。親に反抗し男の子の格好ばかりしている国立博士の娘ナトゥ。何事にも動じない、国立博士の妻かなえ。火星人襲来を良いことに、自分の農場で作った脱脂粉乳を売り金儲けをする、健康オタクの闇商人バブー。そのバブーにある秘密を握られ脅されて、影でフィーバーデラックス開発の邪魔をする大久保博士。大久保がバブーを暗殺するために雇った余命幾ばくもない殺し屋カーソナル。カーソナルに弟子入りする吉祥寺さとるは吉祥寺博士の弟ながら自分のやりたいことが見つけられずフラフラとばかりしている。自分では何も決められない市長コトイズミ。その秘書ミスハワイ。富山の薬売りマツキヨ。近未来警察警部、ホッタ。警部補オオコシ。銀河系第三劇団座長ハシ。劇団員イナガキ、カマタ、トダ、ハセガワ、モテギ・・・そして研究所の倉庫で見つかった身元不明の死体。
　たくさんの人々の思惑が交錯しながらストーリーは進んでいく。果たして、フィーバーデラックスは動き、地球は救われるのだろうか・・・そして死体の正体は・・・

　舞台はSFなのだけど、ストーリーは人間ドラマって感じでしょうか?色んな所に謎が隠されていて、それを考えるのも楽しかったです。場面転換の演出がすごく上手くて、流れるようにスムーズに進んでいくところが気持ちよかったです。
　あと、めちゃめちゃ笑わせてもらいました。テンポの良い会話。特に八嶋さんと松村さんの掛け合いはサイコーに面白かったです。アドリブなんだか脚本なんだか分からないくらいなのですが、息もバッチシでした。その他のみなさんも細かい所まで凝った演技で最後まで退屈することなく観れました。
　最後のオチは読めましたけどね(笑)

　キャラクター的にはナトゥがお気に入り。めっちゃ可愛かったですvvv男の子みたいだったナトゥが、さとるに惹かれてマツキヨから口紅を買い赤い服を着るところとか、観てて「ギュッ」ってしたくなるくらい可愛かったです(笑)
　あとは芝居中に出てくる劇団“銀河系第三劇団”座長のハシもお気に入り。一生懸命劇団をもり立てていこうとする姿が(あとお笑いも)すごく良かったです。

　あと、松田洋治さんはやっぱりカッコ良かったですvv 声がス・テ・キなんですよね〜(^^)

　とにかく、めちゃめちゃ面白かったっっ　最初観る前は、「もしかしてノリだけで訳分かんないお芝居だったらどうしよう」とか思ってたのですが(^_^;)、ストーリーもしっかりあって、笑える部分もいっぱいで、ホント観に行って良かったなぁと思いました。
　初めてのカムカムだったけど、すっかりファンになってしまいました。次の公演も是非観に行きたいけど、どうやら東京のみらしい・・・残念(>_<)//　でももしまた大阪に来てくれたら、絶対行きたいと思いました。