ウィンザーの陽気な女房たち
【作】W・シェイクスピア 【訳】小田島雄志 【演出】林清人
【出演】仲代達矢 山本圭 山本清 野崎海太郎 小宮久美子
松崎謙二 鈴木弥生 赤羽秀之 中原果南 金子和 平井真帆 本郷弦
神林茂典 岩田智行 川村進 滝藤賢一 岩谷要美
及川幸子 長尾奈奈 栗須絵里子 村上新悟 須賀力 渡部晶子
篠山美咲 前野仁見 村上有紀
2001/11/28 ふくやま芸術文化ホール(リーデンローズ)・大ホール

 福山市民劇場、5回目の例会は訳あって(^_^;)最後の例会になりました。
 今回は、仲代達矢主宰【無名塾】の舞台とあって、前々からとても楽しみにしていた公演だったのですが、席が一番後ろの端っこであまり表情とか観ることが出来ず残念でした。

 ヘンリー四世の臣下、放蕩無頼で好色漢、おまけにビア樽のように太ったフォルスタッフが、ウインザーの街にやってきた。そんなに太って性格も悪いのに何故か女にはもてるフォルスタッフだが、金に困ってしまい何とか急場を凌ぎたい。考えたあげく、街では指折りの金持ちフォードの女房に取り入ろうと恋文を送る。しかもフォードの女房だけでは足りないと、ページの女房、また近くの未亡人の三人に同時に同じ文面の恋文を送ってしまう。しかし三人は大の仲良し、すぐに三股を掛けたことはばれ、激怒した女房達は何とかしてフォルスタッフを懲らしめてやろうと策を練る。そうとは知らないフォルスタッフ、まんまと罠に引っかかり、のこのことフォード宅へやって来る。が、そこへ嫉妬深い夫フォードが乗り込んできて、慌ててフォルスタッフは洗濯籠に隠れて逃げ出すことに。しかしそれは女房達の罠で、彼は籠ごとテームズ河に放り込まれることに・・・偉い目にあったと憤慨するフォルスタッフだが、先日の埋め合わせをしたいという女房の誘いにまたまた罠とは思わず乗ってしまう。だかしかし、またもや夫に乗り込まれ、今度は占いの婆さんに変装して逃げようとするが、夫は大の占い嫌い。怒った夫にフォルスタッフは棍棒で殴られボコボコにされてしまう。その時までは夫は妻とフォルスタッフの仲を疑っているが、実は妻達の策略だったということを知らされ、今度は街中の人たちでフォルスタッフを懲らしめることに。かくして三回目の逢い引きの誘いがフォルスタッフの元に。彼はまたも懲りもせず誘いに乗ってしまうのだが・・・

 シェイクスピアの数少ない喜劇ということで、どんなのだろうと思っていたのですが、上品な喜劇、という感じでした。メインのお話の他にも津軽弁の神父とフランス人の変な医者の決闘があったりだとか、とても面白かったです。役者さん達もさすがという感じで皆さん上手くて安心して観ることが出来ました。仲代さんはもちろん、山本圭さんはホントーに上手くてカッコ良かったですvvv

 そして今回素晴らしかったのが、舞台美術です。妹尾河童さんが手掛けられたというセットはとても美しく、まるで絵本のようでした。「飛び出す絵本のような舞台にしたい」という意向通り、家の壁が開いて中が見えたり、セットが次々と動いていったりととても楽しめました。それにしても、妹尾河童さんが舞台美術家さんだったとはパンフレット見るまで知りませんでした(^_^;)今までも色々な舞台のポスターとかも作られてるそうで、見てみたいなぁと思いました。

 実際にいたらサイテーだろうなぁと思えるフォルスタッフですが、おちゃめでどこか憎めないところがあって好感が持てました。みんなに騙されて酷い目に遭わされたのに「最初から分かってた」と強がりを言ってみたり、最後に都に帰っていくところとかはちょっとカッコ良かったりして、なかなか魅力的なキャラクターでした。元々別の作品で脇役だったのに主役になっちゃうのも分かる気がします。
 シェイクスピア作品とか、古典の名作ってなかなか観る機会がないのですが、いつか観てみたいなぁと思いました。

 最後、カーテンコールも何度もあって嬉しかったです。仲代さんも最後までお茶目なフォルスタッフを演じてくれて最高でしたvvv