三谷さん作のお芝居を生で観られるなんて・・・すごく嬉しいです。最初は勢いでチケット取ってしまったのですが(^_^;)出演者さんの顔ぶれや、インターネットなどでの話題を見ていると、だんだん「これはすごいモノのチケット取っちゃったかも」と思い始めました(笑)
時は幕末。浅草のとある写真館。そこに訪れる幕末の志士たち(坂本竜馬・高杉晋作・西郷吉之助・近藤勇・桂小五郎・伊藤俊輔)と、写真師・神田彦馬、そしてその家族のお話です。
文句なく面白かったです。三谷さんはやはり凄い。台詞ひとつひとつ、間の取り方、立ち位置、すべてが計算されつくされている感じ。三谷さんの舞台に懸けるこだわりとか、感じられたように思います。
神田小豆役の酒井美紀ちゃんも、今まで舞台とかやってる印象がなかったので大丈夫かなぁと思っていたのですが(^_^;)、声もすごくよく出ていて上手くてびっくりしました。最後のシーンも泣けました(といっても、前の人の頭で姿は全然見えなかったのですが・泣)。健気な小豆ちゃん、めちゃ可愛いです♪
私は坂本竜馬役の松重豊さんの大ファンで、正直言って彼の姿ばかり目で追っておりました(笑)こういうのが生で舞台を観る良いところでもありますよね(笑)今回の役ももうピッタリでめっちゃカッコ良かったです(>o<)//悪役でもステキvvvなのです。声もすごく良くて、歌も上手くてびっくりでした。テレビ(現代劇)ではどうも強面で怖い役が多いのですが、もっともっとカッコ良い役やってほしいなぁと思います。
三谷さんは脚本を書く時、演じる役者さんのために、その人にしかできない役を作って書いている(当て書き)と聞きましたが、まさに今回もどの方も「そのもの」という感じでピッタリでした。特に前回の公演からずっと同じ役で出演されている、近藤勇役の阿南健治さんと桂小五郎役の梶原善さんは、もうこの人しかいないだろうというくらいしっくりきていました。梶原さんはやはりとても面白かったです。阿南さんは本当に良い人そうでした。神田彦馬役の小日向文世さんも、普段はのほほんとしたお父さんなのに、仕事に関してはすごくこだわりを持っていて、決めるところは決める。って感じがカッコ良かったです。普段「ほえほえ〜」としている人が、ビシッと怒ったりすると迫力ありますよね。私はこの方のそういう姿を見ると何故か涙が出てきます。カッコ良いんだもん・・・(笑)
フィクションでありながら、でも実際はこういうこともあったかも?こうだったらいいのになぁと思わせられる作品です。
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