ウーマン・イン・ブラック
〜黒い服の女〜
【原作】スーザン・ヒル 【脚色】スティープン・マラトレット
【演出】ロビン・ハーフォード
【出演】上川隆也 斉藤晴彦
2003/10/04 広島/アステールプラザ大ホール

 久々の広島での観劇。この作品、かなり前から上演されるのは知っていたのですが、まさか広島でもあるとは思っていなかったので(しかも休日に)とても嬉しかったです♪チケットをインターネットで開始直後に取ったのに以外と後ろの方なのは残念でしたけど(T_T)

 イギリスのとある小さな劇場。ガランとした舞台の上に、弁護士キップスと若い俳優が現れる。キップスは、青年時代、とても恐ろしい体験をしたことがあり、長い間悪夢にうなされつづけていた。その恐怖から逃れるため、悩んだ末、その恐怖の体験を家族に語ることにする。その手助けのために、俳優は雇われたのだ。最初、キップス自らが、今まで綴ってきた日記を朗読しようと考えていたのだが、俳優が若きキップスを演じ、キップスがその他の人々を演じる「芝居」形式にした方が良いのではと言う話になり、芝居の稽古は始まった。
 若きキップスは、勤めていた弁護士事務所の顧客で最近亡くなった、アリス・ドラブロウ婦人の葬儀と遺産整理のために、婦人の館のある町まで赴く事になった。婦人は町の人々の誰とも交流も持たず、ひとり館で暮らしてきた。町の人々は、キップスが婦人の名前を出すたびに何故か不審な態度をとる。婦人の葬儀に参列したキップスは、教会と無人のはずの館の裏で、いるはずのない黒い服の女を目撃する。その女の正体を村の人々から聞き出そうとするが、誰も答えない。再び館で迎えた夜。さらなる恐怖と悲劇が彼を襲う。…そして、芝居の稽古も佳境に入った頃、劇場内にも奇妙な変化が起こっていた…

 二人芝居というのを初めて観ましたが、やはり力のある役者さんだと人数なんて関係ないんですね。贅沢言えば、もっともっと小さな劇場で観たかったなという感じです。元々狭い劇場の話なので、その方が緊迫感増してより怖かったんじゃないかなと…「ホラー」というより、「怪談」て感じの話でした。どう違うの?て言われそうですが(^_^;)なんて言うか、古典的な感じ?血がドバァっとか派手に怖いのではなくて、後からじわじわぁ〜と怖くなると言いますか…とても面白かったです!

 上川隆也さん。若き俳優。元々好きな役者さんですが、最近人気出過ぎてなかなか舞台とか観れないので、生で上川さんの演技が観れるなんて感動です。テンションがものすごく高くてドキドキしました。若き日のキップスを演じている時と、元の俳優に戻った時の変わり様が凄かったです。いやぁ〜やっぱカッコ良いですよvvv

 斉藤晴彦さん。キップス。この方もよくテレビで拝見しますよね。やはり上手い方です。一人で何人もの人物を演じているのですが、きちんと分かるというか、全然気にならないんですよね。

 カーテンコールでは二人で戯けてみたりとかされて楽しかったです。最後に「あの人」が現れたのは心憎い演出でした…♪

 ただ、田舎で有名人が来る公演だからか、あまり舞台とか観た事無いおばちゃんとか多かったのか、休憩後、芝居始まってるのにずっと喋ってるおばゃちゃんがいて(しかもわりと普通の声で)めちゃムカつきました(>_<)//おまけにその後はごそごそ荷物いじってる音がするし!折角の芝居に集中できないじゃんっって感じ。最低限のマナーぐらいは守って欲しいものです。。