阿佐ヶ谷スパイダースPRESENTS
はたらくおとこ

【作・演出】長塚圭史
【出演】池田成志 中村まこと 松村武
中山祐一郎 伊達暁
池田鉄洋 富岡晃一郎 志甫真弓子
長塚圭史

2004/04/28 広島/アステールプラザ 小ホール

ここ最近、とても気になっているユニット、阿佐ヶ谷スパイダース。
そこに池田成志さんも参加されるというので、
ぜひぜひ観に行かねばっっと大阪のチケットを取りました。
でも、阿佐スパは広島好きというのも聞いていて、
やっぱり広島公演も観たいっっと急遽休みを取って行く事に()
主催者のホムペからチケ取りしたのですが、
最初間違った日のチケットが届いてしまってドキドキしました。
すぐに電話して、当日替えてもらえる事になったのですが…
替えてもらったチケットは2階席。
最初届いてたのが14列目とかだったので、
「なんですとぉーっっ」て感じです(>_<)
一応一番前で見易くて、
普段上から観る事なんて無いのでなかなか新鮮だったのですけどね。

東北のとある工場、茅ヶ崎パッキン工場。
もう潰れて当分経つのに集まってくる男達。
この工場はかつては「げんこつ」という名の
しっぶいりんごを作るりんご園だった。
そのりんご園の園長で今は社長の茅ヶ崎(中村)
茅ヶ崎を慕ってここで働き、
いつかはりんご園を再開させようと思っている社員、前田望(中山)
やる気が無さそうで
文句ばかり言っているのになぜか立ち去ろうとはしない夏目(池田成志)
地元の農家の息子なのだが
家を飛び出しこの工場に泊まり込んでいるバイト佐藤豊蜜(池田鉄洋)
そこで彼らは何をするでもなくただぼんやりと一日を過ごしている。
今日もまた、そんな一日が終わろうとしていた。
そこへ突然投げ込まれる石礫。
違反の農薬を使っている豊蜜の兄、蜜雄(松村)に怒った組合連中が、
蜜雄とその妹、涼(志甫)を追ってやってきたのだ。
りんご園再開の資金を得るため
農薬をネタに蜜雄から金を強請ろうとする夏目&望。
農薬の事を聞き出すために涼に近付いた満寿夫(富岡)
石を投げ込んだばかりか
望がこっそり育てていたりんごの木もめちゃくちゃにしてしまう。
涼ばかりかりんごも馬鹿にされ、
怒った豊蜜は満寿夫を刺してしまう。
そこへ、望の弟で涼の彼氏だった愛(伊達)が運転するトラックが突っ込んでくる。
愛は、金の工面のために出掛けていて、
帰りにあるトラックにヒッチハイクしてきたのだが、
運転手からトラックを奪ってきたというのだ。
トラックの積み荷を捨てるだけで大金が手に入るというのだが、
その積み荷というのが…

●池田成志さん。
阿佐スパ初参加。
カッコ良かったですね〜vv
ちょっと捻くれてて、でもホントは悪い人じゃなくて…
っていうの、ピッタリだと思います。
いつもはかなり濃い、個性的なキャラクターを演じられる事が多いのですが、
こういうシリアスな話も良いですね。

●中村まことさん。
阿佐ヶ谷スパイダースの参加は3作目。
私は前回の「みつばち」で初めてこの方を知ったのですが、
カッコ良い方ですよね。
声も渋くて素敵ですねvv
でも前回のちょい悪役なのがぴったりだったので、
今回の良い人な茅ヶ崎は少し違和感がありました()
男の哀愁めちゃ漂ってました。

●松村武さん。
阿佐スパへは「日本の女」以来の参加。
私にとってはカムカムミニキーナの公演を観に行った以来、なのですけど、
この方と八嶋智人さんが同級生って「見えね〜」ていつも思います(^_^;)
今回も、共演の中山さんや池鉄さんが同い年だそうですけど、
思えないですよね()
でもこの方も「ええ声」です〜
今回は佐藤兄妹愛に泣かされました。

●中山祐一朗さん。
今回も泣ける役でした。
佐藤兄妹愛も泣かされましたけど、
前田兄弟愛も良かったです。
最近の中山さんの役には泣かされる事が多いです〜
パンフに載っていた、「Nyakyayama Cook do」も最高でした(>o<)b

●伊達暁さん。
ちょっと頭の悪い愛。
でも憎めないんですよね〜()
伊達さんの独特のセリフ回し、結構好きです♪

●池田鉄洋さん。
阿佐スパへは松村さんと同じく「日本の女」以来の参加。
でも長塚作品には「マイ・ロックンロール・スター」というのにもご出演でした。
私この方大好きですvv()
今回は、珍しく、とってもいいひとの役で、
こちらもちょっと違和感が…()
最初、池鉄さんだと分からなくて、
中山さんかと思いました(^_^;)
豊蜜はとても優しくていい人だったです。

●富岡晃一郎さん。
阿佐スパではお馴染み。
サイテー野郎役()
前回の「みつばち」のときの役はとても可愛い印象だったのでビックリしました。
あれだけ悪いヤツだとかえって気持ちいいですね()
パンフの中で、今回の太った役のために本当に太るかはまだ分かりません
って書かれてましたけど、少しは本当に太られたみたいで、
役者さんって大変だなぁと思いました。

●志甫真弓子さん。
阿佐スパは初参加。
紅一点vv可愛かったですね♪
涼は自分の障害のために男の人にだらしなくなっちゃった
可哀想な娘なのですけど、
兄たちの愛に守られててしあわせな娘だとも思いました。

●長塚圭史さん。
今回出演はほんの少しでしたけど、カッコ良かったです〜(>o<)vv
背高いし、頭小さいし、ホント素敵ですねvv
役はとんでもなく悪いヤツでしたけど(^_^;)

最初から最後までドキドキしっぱなしでした。
特に本物のトラックが突っ込んできた時は思わず声が出ちゃいました。
オープニングに映像を使った演出も新しくてカッコ良かったです。
かなりハードな話で、結構怖かったのですけど、
最後、茅ヶ崎が夏目に「許す」と言うところでは泣いてしまいました。
2
階席とか全然関係ないくらい良かったです。
カーテンコールでは、スタンディングオベーションでした♪
長塚さんが「話すのは苦手なので中山さんが」と言われて、
中山さんが「では広島でもらったお酒を飲むつもりで乾杯を」
とポッケから升を出された時は笑いました。
やはり広島は阿佐スパに合っているのか雰囲気が良いなぁと思いました。
頑張って行って良かったです♪

2004/05/04 大阪/大阪厚生年金会館 芸術ホール

厚生年金会館には3月にも来た事があって、
その時は全然迷わず来れたのに、
何故か今日は反対方向に行きそうになってしまいました(^_^;)
やっぱり私は方向音痴のようです。。。
今日の席は3列目中央より。
先日の広島公演の時には見えなかった
みなさんの表情とかバッチリ見えて、
ドキドキ度アップです♪
でも逆に近すぎて死角の部分などもあり、
一長一短だなとも思いました。

同じ作品を別の会場で観る。
という体験は今回で2回目なのですが、
やはり地域によって受ける箇所とか違うものですね。
笑うところとか全然違うのでちょっとビックリです。
今回大阪のお客さんは広島のお客さんに比べて、
イマイチ反応が薄い気がしました(^_^;)

途中茅ヶ崎が煙草を吸うシーンで、
ライターが壊れたハプニングがありました。
望役の中山さんがすかさず「ありますよ」って言って
机の上にあったライターを渡してそのままお芝居続行になったのですが、
夏目役の池田さんはニヤニヤ笑っていて、
良いのかなぁと思いました()
あぁいうハプニングって舞台にはつきものなんでしょうけど、
間近に観たのは初めてで、
すかさずフォローしてお芝居を続ける役者さんて凄いなぁと思いました。

先日広島で観た時は、
最後のシーンで救われた気がしたのですけど、
今日もう一度観て、結局これも夏目の悪夢の続きなのかも…
と思いました。
そう思うとやっぱり怖い。
永遠に終わる事のない悪夢…うっっ(>_<)
でもきっと、最後は救われたんですよね。そう思いたいです。

カーテンコールでも、広島の時はすごく拍手も多くて、
長塚さんもすぐ挨拶されたのですけど、
大阪の時は2回目のカーテンコールでみなさんが退いた後は
まだ挨拶もされてないしアナウンスも流れてないのに
拍手が止みそうになっちゃって、
帰ろうとしてる人もたくさんいたし、
なんだか冷たいなぁと思いました。
その後もう1回出てきてくれて挨拶もあったのですが、
キャストの皆さんも着替え気味だったみたいで
ちょっと淋しかったです。
阿佐スパと大阪はあまり相性良くないのでしょうか…(^_^;)

次回もまた広島公演あったら行きたいなと思いました。