G2プロデュース #7
止まれない12人
【作】後藤ひろひと 【演出】G2
【出演】岡田義徳 植本潤 山内圭哉
楠見薫 池田鉄洋 久ヶ沢徹 神野美紀
曽世海児 奥野ミカ 関秀人
小須田康人 後藤ひろひと
2004/01/18 大阪/MIDシアター

 今回の会場となるMIDシアター。初めて行きましたが、とっても良い劇場でした♪最寄り駅まで行く長堀鶴見緑地線も、とっても綺麗で近代的で、いつもの大阪と全然違ってビックリしました(笑)心斎橋駅もとっても綺麗ですよね♪たどり着いた大阪ビジネスパーク駅の周りも大きなビルがにょきにょき建っていて「都会」て感じでした(笑)そんな中、MIDシアターは周りに樹がいっぱい植えてあって、都会の中のオアシスって感じの素敵な場所にありました。でも外から見えなかったため、駅の出口の目の前だったのに、方向音痴の私は最初思いっきり反対方向に行きかけてしまいましたけど…(^_^;)

 会場に入ってまずビックリしたのは、円形の劇場の真ん中に、どどーんと列車のセット。大迫力です!その両側に客席。私は2列目だったので、すごく舞台に近くてドキドキしました。ただ気になったのは、後ろの方で携帯のカメラの音が何回もしてたこと。セットの写真撮ってた人がいるんじゃないかなぁと思うのですが、それってダメな事ですよね(>_<)っっ

 ちょっと未来のお話。西鹿児島から青森までを繋ぐ新幹線が開通し、時速500キロで走行する超特急「雷神号」も完成。そのプレミアム試乗会に800倍の競争率を勝ち抜いて当選した11人の乗客達が集まった。それに車掌をあわせた12人。
何か訳ありで怪しい12人。次々と起こるトラブルを乗り越えて、彼らは無事雷神号を降りる事が出来るのだろうか。

 面白かったです!おいおい、そんなんありかい?!な設定ばかりなんですけど(^_^;)それはそれで充分楽しかったです。
 開演。いきなり後ろからスポットライトが当たり、レポーター役の奥野さんがデジタルビデオカメラを片手に登場。目の前にはプラットホームにいるのであろう他の出演者の方々がウロウロ。舞台と客席の堺のない演出でドキドキします。
 そしていよいよ雷神号発進。停まったセットだけど本当に動いているみたいでカッコ良かったです♪電光掲示板(?)もちゃんとあったり、舞台美術さんってホント凄いなぁと思います。

●岡田義徳さん(お調子者で騒がしいばかりの気象予報士・浅倉)。煩かったです(^_^;)ちょっと木更津キャッツアイのウッチーを思い出しました(笑)

●奥野ミカさん(ローカルテレビ番組レポーター・安芸)。とっても可愛かったです。映像の仕事を主にされてる方らしいですが、わりと自然で好感もてました。

●植本潤さん(列車マニアで小憎らしい少年・どんぐり)。初演版では女性が演られてたので、男性が演られるというのが結構違和感ありました(^_^;)高い声もちょっと…て感じでしたけど、可愛げのない(笑)子供、どんぐりには合ってたのかもです。

●山内圭哉さん(酒が入るとめちゃガラが悪いが酔いが醒めるとまったく別人の雷神号設計士・野間)。ピッタリでしたvv特にガラが悪い方の野間はめちゃハマってて恐かったです(笑)登場して最初に歌う日替わり国家も笑えました。結構寝ている場面が多いのが残念でした。

●池田鉄洋さん(自称鉄道警察官でも実は…な男・来巳)。大好きですぅぅぅ(>o<)vvv(笑)胡散臭さで言ったら天下一品なんではないでしょうか(笑)髪の毛が外跳ねくるんってなっててめちゃぷりち〜だったし、他の人にスポット当たってる時に他で色々動いてるのも楽しくて目が離せませんでした。みなさん「気持ち悪い」て言われるんですけど(^_^;)私はとてもカッコ良いと思いますvv

●楠見薫さん(来巳と因縁のありそうな派手な女・堀川)。カッコ良かったです♪怪しげな感じも良かったし、後半ホントの姿が分かってからは本当にカッコ良かった。初演時は安芸を演ってたのに今回は違う役でたいへんですよね。あと持ってた旅行鞄がすごく可愛くて、マジで欲しいなぁと思っちゃいました(笑)

●神野美紀さん(異常に人目を忍ぶ東北弁の内気な女・渡辺)。綺麗なのにそうじゃない役ってたいへんそう(^_^;)以前観た時はパリッとしたカッコ良い女性役だったので、今回全然違う役で凄いなぁと思いました。

●関秀人さん(クールで寡黙だがどこか犯罪のにおいを漂わせる男・坂本)。もうもう最高に素敵でした(>o<)vvv寡黙な謎の男ってピッタリで、出てきた途端、渋っっと思ってしまいました。最後、乗客が雷神号から降りて来た時、ちょうど目の前に来られてドキドキしっぱなしでした。

●小須田康人さん(スーツケースを肌身離さず持った挙動不審な男・近藤)。ドイツ語凄かったです。前半殆どセリフとかなくて、でも舞台上にはいないといけないのって大変だなぁと思いました(^_^;)

●久ヶ沢徹さん(何故かコスプレ。自分の事をウルトラ警備隊隊長だという男・キリヤマ)面白かったです。全体の流れから完全に外れて独自の世界に生きていて笑えます。これまた初演の三上市朗さんのイメージが強いのでどうかなぁと思いましたが良かったです。

●後藤ひろひとさん(雷神号を命名したコピーライター・大曽根)。大王最高vvあやしげ〜な役ピッタリってかこの役は、ホント大王でしか出来ないですよね。

●曽世海児さん(雷神号に取り残された車掌)。美青年ばかりの劇団(笑)「Studio Life」の役者さんとのことですが、ホントスマートでカッコ良かったです。後半の正体が分かってからも良い感じでした。

 その他、まったくセリフないのに最初から最後まで舞台上にいなくてはならない運転手役の小林浩司さんもお疲れさまでした。声の出演では三上市朗さんやコング桑田さんや松永玲子さんが参加されていたらしいのですけど公演中は全然気が付かなくて、もっとちゃんと聞いておけば良かったと後悔です。。
 まったく暗転無しの出ずっぱりで、自分のセリフのない時も常に演技をしていないといけないというのは本当に大変だなぁと思いました。あと停まってるのに動いてる感を出すのとか。みなさんホントにお疲れさまです。。
 あと、今回列車のセットを横から観るという形だったので、反対側の席でされてる演技とか、どうしても死角になってしまうところとかあったのが残念でした。別の角度からも観てみたいと思いました。DVD買います!(笑)