PARCO×RICOMOTION
『ダブリンの鐘つきカビ人間』

作/後藤ひろひと
演出/G2
出演/片桐 仁 中越典子
   橋本さとし 山内圭哉 中山祐一朗
   及川 健 八十田勇一 田尻茂一
   トロイ 山中 崇 平田敦子
   土屋アンナ 姜暢雄
   池田成志 若松武史
   後藤ひろひと

2005/11/19 大阪/シアター・ドラマシティ
2005/11/20

深い霧の森の中、
道に迷ったカップル、真奈美(土屋)&聡(姜)は1件の山荘にたどり着く。
その家の主人(池田)は、ずっと長い間、ここにひとりで住んでいるという。
今では何もないこの場所に、かつては街があり、自分はそこの市長だったという男。
信じられない二人に、男はこの街で起きた物語を語り出す。
そしていつの間にか、物語の世界に入り込んでしまう二人…

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2002年に上演されたものの再演です。
19日と20日の昼公演を観ました。

殆どのキャストはそのままですが、メイン4人のキャストは総入れ替え、
サブも何人か増えていました。
前回も観に行って、とても好きな作品だったので、
期待と不安を持っての鑑賞でした。

前回版と比べてしまうのは良くないと思うのですが
どうしても比べてしまうのでごめんなさいbb

片桐仁さん。カビ人間。
カビ人間は、前回の大倉さんの印象が強すぎて、正直微妙〜でした(^_^;
大倉さんと少し感じが似てるのも逆に良くなかったのかも。
ピッタリの役ではあったと思うんですけど。。
帽子が無くなっちゃってたのも残念でした。

中越典子さん。おさえ。
とても可愛かったです。ちょっと気は強そうでしたけど(^_^;
初舞台ということですが、声もよく出てたし、良かったと思います。
前回より、戦士のことが好きな感じがしましたね。
ただ最後のシーンの迫力は、前回の水野真紀さんの方があったかも。

土屋アンナさん。真奈美。
可愛いんだけど…声が出てないのが残念でした。
真奈美は、前回の遠藤久美子ちゃんが私の中でとても良かったので
ちょっとイメージと違うなぁ〜て感じでした。
スタイルの良さは流石だなって思いましたけど。

姜暢雄さん。聡。
聡もね〜前回が長塚圭史さんで、これまたすごく良かったんですよ。
この時はまだ長塚さんのこと全然知らなかったのですけど
あの普通〜でヘタレな感じがとても良かったんですよね。
なのでちょっと違うかな、と最初は思いました。
でも、2回目、20日に観た時は、
これも「ありかも」て何故か思えました。
姜さんの聡の方が甘えたで可愛い感じでしたね。

橋本さとしさん。戦士ほか。
もう完璧です(笑)
面白さパワーアップしてました。
ものすごくハジけてて素敵だったです。
あと、前回より頭良くなってましたね(笑)
衣装もカッコ良くなってました。

山内圭哉さん。神父ほか。
神父も衣装がカッコ良くなってましたってかゴージャスになってましたね。
なんか偉くなったみたい(笑)
相変わらず、市長役の池田さんとの絡みはサイコーに面白かったです。
ただ、19日に観た時は、少し気が抜けてた感じ?でした(^_^;
声の張り方が違うというか…bb
でもやっぱり山内さんには悪役が似合うと思います♪

中山祐一朗さん。侍従長。
前回の時は、中山さんのこと、知らなかったんだよなぁ〜としみじみ(笑)
メインでない、細かいところでも
ちゃんと演技されてるのが素晴らしかったです。
最後、みんながおさえの台詞に注目している場面、
みんなの動きが止まる中、侍従長はスポットも当たってないのに
ちゃんと侍従長の演技をされてたのが良かったです。
山内さんとのアドリブシーンも楽しかったです。
20日は妙にそのシーンが長くて、
何か裏でトラブルでもあったのかと思っちゃいました(笑)

池田成志さん。市長。
前回より軽い感じの市長で違和感が…(^_^;
池田さんを観たのも前回のダブリンが初めてだったのですが
カーテンコールまでずっとムスっとした顔をされてて
機嫌が悪いのだろうか…と怖かったのを憶えています(笑)
あの時は酷い花粉症だったとあとで分かって
その所為かなと思ったのですが(笑)
今回山内さんとのアドリブシーンかなり吹いてましたね。
素で笑ってるのか演技なのか分からないのですけど(笑)
でもやっぱり素敵ですvv

若松武史さん。ジジイほか。
ジジイは髪がふさふさになってたのが笑えました(笑)
今回は、ジジイの他に高血圧という新キャラもやることになって
嬉しかったそうです。
前回汗だらだら流しながら演技されてたんですけど、
今回はどうだったのか気になります(笑)

後藤ひろひとさん。王様ほか。
大王は、もう安心して観てられる感じですね。
19日のカーテンコールで、
「みなさんの夢を壊すかもしれませんが、私が書いてます」
て言われたのが笑えました。
たしかに知らなかったらビックリしますよね(笑)
今回天使が空を飛んだのが凄かったです。

及川さんと八十田さんと田尻さんも前回と同じ役で参加。
トロイさんと山中さんと平田さんは新キャラで追加参加。
今回キャストが増えたのは、
前回メインなのに何役もやっていた人たちが
メインの役だけになるからだと思っていたのですが、
みなさん前回同様、もしくはそれ以上に掛け持ちされていて、
正直増えなくても良かったんじゃないか、と思ってしまいました。
新キャストの皆さんもとても個性的で面白い方ばかりなのに、
少ししか出番が無いのが勿体ないなぁと思ってしまいます。
ヤソチンの森の賢者?の役がとても好きですvv
及川さんの天使は、前回より意地悪度が減ってましたね。
前回、おさえが「火を付けたのはカビ人間よ」と言ってしまった時、
それが反対のことだと知っていて笑い転げる姿がとても印象的だったので
今回は少しキャラが薄まった気がしてしまいました。

あと、今回、振付家?の井出茂太さんという方か参加されて
色んなシーンで不思議な動きが取り入れられてたのですが、
それも別に無くて良かったなぁ〜と思ってしまいました(^_^;
もっとダンスっぽいものになってるかと思ってたのですが、
本当に(ただの)不思議な動きって感じで、
その動きがある「意味」みたいなものの感じられなくて
なんか気持ち悪かったんですよね。。

全体的には、とても良かったと思います。
続投の人が多かったのもあってか、そんなに違和感は感じませんでした。
でもやっぱり、次のシーンを予測してしまって、
初めて観た時の衝撃は味わえないのが残念です。
サダハルとかウマとか変な人形とか、大ショックだったのにな…(笑)
まぁこれは仕方がないことですけど。

あと客席側について。
19日の隣には中年夫婦が座っていて
上演中もごちゃごちゃ喋っていてうざかったです。
20日の隣は若い女性だったのですが
ずっと前のめりになっていて、
笑うときは手を叩いて仰け反って大笑い、
大変迷惑でした(>_<)
あと終演後、あれはこうこうこういうことだよ、
と説明されて納得している初めてさんが沢山いて意外でした(^_^;)

カーテンコール、19日はあっさり3回だったけど、
20日はもう1回あって、
出演者のみなさん全員で英語の歌を歌ってくださって嬉しかったです♪
夜はさらにもう1回あって、群馬水産高校校歌を合唱したそうで
すごくその場にいたかったです!
松本行きたいよ〜(笑)
(大楽、松本公演のみ、チケ余ってるそうです(^_^;)