『お父さんの恋-Family Tale-』

作/中谷まゆみ
演出/板垣恭一
出演/堺雅人 星野真里
   七瀬なつみ 菊池麻衣子
   池田成志/前田吟

2005/04/17 大阪/シアター・ドラマシティ

サードステージSHOWCASEシリーズ。以前DVDで観た、中谷さん作、板垣さん演出、池田さん出演の堂シリーズ「今度は愛妻家」がとても泣けて良い話だったので、今回は生で観たいと思い行ってきました。
ステージ上には家のセットと大きな桜の木。

綺麗な家の中。ベッドにはこの家の主、杉本正樹(前田)が横たわっている。彼は突然の病に倒れ、意識不明の状態なのだけれど、私たち観客にはその心の声が聞こえる。彼は住み込みで働いている若い介護ヘルパー、さおり(星野)に恋をしているのだ。そこへ独立してもう何年も、この家へ寄りつきもしなかった子供たち長女・正子(七瀬)、次女・美樹(菊池)、そして長男・大樹(堺)が、母親の七回忌のために戻ってくる。寝たきりになった正樹の面倒を誰が診るかともめたり勝手なことばかり言う子供たちに、正樹と結婚したいと言い始めるさおり。猛反対の娘たちだったが…

面白かったです。介護問題とか、フリーター(ニート?)問題とか、離婚とか女の自立とか、割と深刻なものを題材にしているのではないかと思うのですが、池田さんの軽いノリとかで気軽に観られました。最後、桜舞い散る中をさおりと正樹が散歩するシーンがあるのですが、とても美しかったです。ただ、さおりが正樹と結婚したいと言った本当の理由は残念でした。それが家族がひとつになるためについた嘘、というのなら良いのですけどどうも違うみたいで…それが現実。といえばそうなんですけど。
「今度は〜」ほどは泣けなかったですけれど、ほのぼのできるお話で良かったです。全然気づいて無かったんですけど、どうやら千秋楽だったみたいです(笑)

私の中ではやはり池田さんが一番でしたvvひとりノビノビと(笑)おもしろ演技をされていました(^_^)ただ、途中アゴを怪我されたのかニキビが潰れちゃったのか、途中絆創膏を貼って出てきて、それが剥がれそうになったり、ちょっとハラハラしました。池田さんといえば、結構クセのあるアクの強い役が多いので、おもしろキャラでもこういう日常のお話での出演は、とても新鮮で嬉しかったです♪