damim第五回公演
『ハイキング フォー ヒューマン ライフ』

作・演出/宇梶剛士
出演/中山祐一朗 村岡希美
   荒谷清水 今奈良孝行 友寄有司
   松浦和香子 信川清順 前田晃男
   吉添文子 谷川昭一朗 藤谷文子
   宇梶剛士

2005/09/04 大阪/KOKO PLAZA(青少年文化創造ステーション)

富士の樹海奥深く。ミヤコ(村岡)は大学の時の同級生、シンタロウ(中山)を探していた。ハイキングに来てはぐれてしまったのだ。そこで出会ったオジサン(荒谷)は、ライフルを抱え、樹海に自殺しに来る者を脅し引き返らせていた。一方、シンタロウは、自分がいない間に捨てられた、愛犬ポン太に似た犬を見掛けた為、ミヤコたちと別れて樹海に入っていたのだ。
子供に死なれた者、子供を殺した(堕ろした)者。樹海で死んだ者の魂…様々な想いが交錯する。

正直、難しかったです。最初は、樹海に迷い込んでしまった人々と、オジサンのやりとりを面白く観ているのですが、段々と人々の内面に入っていくようで、夢なのか現実なのか解らなくなっていきました。
ラストシーンは何を表していたのでしょう。何かからの開放?んー難しいです(>_<)

中山さんは今回は眼鏡無しだったのですが、中山さんらしい役でした(笑)すごくナチュラルな演技というか、中山さんが出てくるだけで場が和む気がします。特に宇梶さんとのやりとりは可愛かったです。ちらりと狂気も覗いてた気もしますが…
宇梶さんは、なんと犬の役でした(笑)といっても着ぐるみなどではなくて、見た目は普通の人間なんですけど。中山さんとキャッチボールをする場面は本当に可愛くて、「あぁ〜犬ってこおいうことするする♪」ていう感じがすごく出ていました。
宇梶さんてどんな話を作るんだろうと思っていたのですが、割と人の心の奥を追求する感じなんですね。
村岡さんは好きな女優さんなのですが、今回は思ったより目立ってなかった気がします。主役級ではあると思うのですが…bb子供を堕ろした苦しみとかもっともっとあると良かったのになぁと思います。
あとは藤谷文子さん。この方初舞台だったんですね。そうは思えませんでした。私は何年か前に「式日」という映画で初めてこの方を知って、なんかとても強い印象を受けたのですが、今回も存在感ありありでした。
終演後ロビーに出てこられてたんですけど、小さくて可愛い方だったです。

終演後といえば、今回千秋楽だったからか、カーテンコールの時に宇梶さんからひと言「この後ロビーにて僕と中山君とでパンフレットにサインをさせていただきますので」と言われた時はビックリしました。まさかそんなイベント(笑)があるとは思わなかったです。来て良かったですよホント。実は宇梶さんのことちょっと苦手だと思ってたんですけど、いい人だったんですね(笑)
終演後の中山さんは眼鏡を掛けてました。意外と低めの声でぼそぼそ喋ってましたです(笑)みんな何か色々話したり、写真撮ったりしてましたけど、私は何を言ったらいいか分からずただ「ありがとうございました」とかしか言えませんでした。。

今回のパンフレットは変わっていて、折り畳みの地図の形になっていました。収納には困るけどなかなか面白いなぁと思いました。

会場になったKOKO PLAZAには初めて行ったのですが、駅からも近いし綺麗だしなかなか良い会場だと思いました。イスは可動式の折り畳みイスみたいなのなのでお尻は痛くなっちゃうんですけど(^_^; ライブハウスみたいな感じでした。