『ロミオとジュリエット』

作/W・シェイクスピア
演出/蜷川幸雄
出演/藤原竜也 鈴木杏
   壌晴彦 嵯川哲朗 立石涼子 梅沢昌代
   藤井びん 鈴木豊 福田潔 グレート義太夫
   荒川將人 高山春夫 田村真 井上顕
   倉田さえ子 隅田亜矢 大澤朋子 ほか

2005/01/30 広島/広島郵便貯金ホール

まず圧倒されたのは、やはり舞台一面に貼られた沢山の顔写真。
稽古の様子などで事前に見てはいたのだけど、
やはり異様な雰囲気がありました。
とても「ロミオとジュリエット」のセットとは思えません。
パンフによると、
その写真は愛のために若くして死んだ人たちの遺影だそうです。
みんな笑顔なのが印象的です。
会場全体が暗くなり、飛行機(戦闘機?)の音が響き、
彼らの顔が青い照明に照らされ浮かび上がったときは、
鳥肌が立って涙が出そうにそうになりました。
次に驚いたのは、役者さんたちが客席から登場したこと。
私は1階の、真ん中の通路前の席に座っていたので、
役者さんたちがすぐ後ろを駆け抜けていって、ドキドキしました。
一番前の人なんて
目の前でロミオとジュリエットが何度もキスしたりするんですから
もっとドキドキだったでしょうね(笑)
皆さんの息づかいまで身近に感じられて嬉しかったです。
補助席が無かったのもこの為かもしれませんね。
藤原ロミオと杏ジュリエットは、
とても初々しくて可愛らしかったですvv
まるで子犬か小鳥たちがじゃれあうようで、
見ていてとても微笑ましかったです。
特にロミオは可愛かった。
あのはにかんだような笑顔はたまりませんね(笑)
ジュリエットと出会って恋に落ちて、
嬉しくてふにゃふにゃな姿見てたらこちらも顔がゆるんでしまいました。
また、とても身軽で動きが綺麗でスマートでカッコ良かったですvv
ジュリエットは、無邪気で元気なところが可愛かったです
だんだんと少女から女性へ変わっていくのも良かったです
でもまぁ、結局は、究極のバカップルだと思うんですけど…(^_^;
ただ基本的にこのお話、実はあまり好きじゃありません(^_^;
だってあほ過ぎるから…
まさに恋は盲目?結局は自分よがりな、
恋に酔ってるだけな二人って気がします。
まぁ若いから仕方がなかったのかも知れないですけど。
死んじゃあダメだと思うんですよ。やっぱり。
全体に、人の話を聞かずに自分だけで盛り上がっちゃう人が多かった気がして
少し退いちゃいましたbb
他のキャストでは、マキューシオ役の鈴木豊さんがカッコ良かったですvv
ちょっとTOKIOの松岡君みたいでした(^-^)
カーテンコールの時に藤原君とじゃれたりして
仲良さそうで、いいなぁ〜と思いました。
あとはロレンス神父役の嵯川哲朗さんはさすが☆って感じでした。
声が違うというか、やっぱ巧いなぁ〜と思いました。

カーテンコールは5回?6回?
2回目からは客席はオールスタンディングで、
役者さんたちも重い舞台から一転晴れやかな表情で良かったです。
藤原君もすごく嬉しそうでした(^-^)あの表情の変化も良いですよね。
特に辛い話だったときは、ほっとできて気分の切り替えができて良いです。
シェイクスピアの芝居を観たのは初めてでしたが、
台詞まわしはすごく好きです。
早口でばぁーっと言われるとちゃんと聞き取れなくて辛いのですが、
耳にとても心地よいです。
言葉も綺麗だし、ずっと聞いていたくなります。
もっと他の作品もたくさん観てみたいです。
でも、あんな膨大な量の台詞を覚えて、
感情入れて演技できる役者さんて、ホント凄いなぁ〜と思いました。
広島厚生年金会館は以前LIVEで来たことあったのですが、
天井がすごく高くて綺麗なホールでした。
今度はまたLIVEでくる予定なのですが、音も良いホールで楽しみです♪