劇団M.O.P
『水平線ホテル』

作・演出/マキノノゾミ
出演/キムラ緑子 三上市朗 小市慢太郎
   林英世 酒井高陽 木下政治
   奥田達士 勝平ともこ 白木三保
   岡村宏懇 友久航 塩湯真弓 永滝元太郎
   竹山あけ美 塩釜明子 神農直隆
   岡森諦 倉田秀人 小池貴史

2005/07/17 大阪/IMPホール

劇団M.O.P.の4年ぶりの新作にして6年ぶりオールキャスト出演作品。

四方を海に囲まれた崖の上に建つホテル。そこには今、自称小説家、貴族の紳士、学者一家、歌えなくなったオペラ歌手、そして謎の男が一人、宿泊していた。ある朝、いつも通りののどかな朝だったが、突然秘密警察部隊に囲まれる。なんでもこのホテルに、各国を股に掛けているスパイが潜んでいるというのだ。厳しい取り調べ。しかしスパイは見つからない。このままでは全員殺されてしまう。そこである作戦を決行することに。。。

初・M.O.P.です。今まで、キムラ緑子さんや三上市朗さんは、他のお芝居で拝見したことあって、素敵な方だなぁと思っていたのですが、劇団公演はなかなか観る機会がなかったのです。でも今回、「6年ぶりのオールキャスト出演」と聞けば、それは観ておくべきでしょうってことで行ってきました。
小市慢太郎さんも、最近よくテレビ(特に「救命病棟24時」)でお顔拝見していて、ぜひ舞台も観てみたいと思っていたのでしあわせでした。
M.O.Pの役者さん、特に男性陣は、とにかく声がいいですね!みなさんとても渋くて格好良かったです。スーツが似合う男たちといいましょうか。三上艦長も、良く見る後藤ひろひとさん作品ではちょっととぼけたおもしろキャラで登場されることが多いけれど、今回は渋カッコ良かったです。制服姿もきまってました☆
女性陣も素敵でしたが、やっぱり一番は緑子さんですね。今回の役は気っぷの良いホテルの女将でしたが、ホントーにカッコ良くて惚れ惚れしましたvvvそれなのにカーテンコールではなんだかとてもほんわかしていて可愛らしい女性で、このギャップがたまらん(>o<)//って感じでした(笑)もともとテレビで観た時も、食堂のおばちゃんから上流階級の奥様までホント幅広くこなされてて凄いなぁと思っていたので、やっぱりなって感じでした。
ただストーリーは…う〜ん、正直そんなに好きでは無いかなと…(^_^;
まず、イタリアの話だったのでみんな外国人役だったのが、今まであんまり外国人の出てくるお芝居観たことなかったのでしっくりこなかったのと(笑)、緑子さん演じる女将が(素敵なんだけど)最初のご主人が秘密警察に殺されて、その時すでに小市さん演じる作家と浮気していて、作家さんが病気で死んじゃったあとは三上さん演じるギャンブラーと付き合っちゃう…というのがどうも納得いきませんでした(笑)あと戦争終了間際のお話ということで、原爆についても語られていて、その扱いが少し切なかったんですよね。作品全体の言いたいこともよく分からなかったというか。。細かいところは笑えたし、とても面白く観れたんですけど…微妙〜です。。

終演後、ロビーにマキノさんおられました。写真でしか見たこと無い人が目の前にいるとドキドキします(笑)

今度は時代劇か、現代の日本のお話を観てみたいなと思いました。Piperの山内圭哉さんが出演されてる、「オールディーズ・バット・ゴールディーズ」は録画してあるので、また観てみたいなと思います。