Studio Life
『トーマの心臓』

原作/(C)萩尾望都/小学館文庫
脚本・演出/倉田淳
出演/奥田努 曽世海児 三上俊
   林勇輔 吉田隆太 篠田仁志 岩崎大
   下井顕太郎 寺岡哲 大成功児 大沼亮吉
   小野健太郎 荒木健太郎 仲原裕之
   青木隆敏 関戸博一
   藤原啓児 甲斐政彦 牧島進一 冨士亮太
   舟見和利 牧島進一
   甲斐政彦
   石飛幸治
   河内喜一朗

2006/07/09(日)12:00開演
大阪/シアター・ドラマシティ

冬の終わりの土曜の朝、一人の少年が死んだ。
彼の名はトーマ・ヴェルナー。
そして月曜の朝、
一通の手紙がユリスモールのもとへ配達される。
「これが僕の愛、これが僕の心臓の音・・・」
トーマからの遺言だった。
その半月後に現れた転校生エーリク。
彼はトーマに生き写しだった。
人の心をもてあそぶはずだった茶番劇。
しかし、その裏側には思いがけない真実が秘されていた。


初・Studio Life です。
男性だけの耽美系(笑)劇団ということで、
なんかキラキラしたものを想像していたのですけど(笑)
かなりしっかりしたお芝居を創るところだなぁと思いました。

この話は、以前原作を読んだことがあって
とても好きな作品でした。
この漫画をモチーフにした映画
「1999年の夏休み」も好きでした。
(深津絵理さんがデビューしたての頃出てた)
なのでわりと思い入れがあったのですけれど
結構すんなり世界に入ることができました。

なんでしょう。
やっぱり綺麗で可愛くてカッコ良い人ばかりで
少女漫画の世界が似合うのでしょうか(笑)
違和感が無いんですよね〜

役者さんとしては、曽世さんくらいしか知らなかったのですが
ちょっといいなって人が何人か…(笑)

ストーリー的には、
原作も半分以上忘れていたのですけれどbb
ちょっと長過ぎかなとは思いました。
2幕の途中くらいは正直ツラかったです。
もう少し削っても良いのではないかなぁ〜と思います。

なんだかあまり具体的な感想が書けませんが(^_^;
でも、なんとも言えず心に残る作品でした。
今でもワンシーンワンシーンが目に浮かぶのです。
「画」がとても印象的だったのだと思います。

奥田努さんは、
ちょっとナヨっとしてるかなぁ〜とか思ったんですが(笑)
以前同じ役をやられていた方とやっぱり雰囲気似てる気がしました。
芝居中はずっと思い詰めたような表情が多いので
カーテンコールの笑顔はより素敵でした。

曽世海児さんは、
今までよそのお芝居に客演されてるのを何回か観ていて
いずれも悪い役(笑)ばかりだったので
今回たのもしくていい人の役でビックリでした(笑)
安定していて安心して観ていられる感じがします。

あと、主役達のクラスメイト達の役をやっていた方達が
みな楽しそうで可愛くて良かったです。
特に小野健太郎さんと荒木健太郎さんが良かったです。
荒木さんは役中はとてもとても可愛らしい顔をしているのに
カーテンコールではキリッとした表情でカッコ良かったです。
小野さんはカーテンコール時も小ボケな感じで楽しかったです。

…なにげに似た名前の人が多くて…
もしかして人間違ってたらごめんなさいbb

作品のせいもあると思いますが
男の人だけっていうのも全然気にならなかったのですが
もっと違った感じの作品も観てみたいです。
また機会があれば行ってみようかなと思います。

芝居とは関係なくビックリしたこと。
1幕の終わり。
ラストに流れる汽車の汽笛の音が消える前、
一旦暗転したとたんに、動き出すお客さん達。
しかもコソコソとかじゃなく結構ドタバタと。
いったい何事?!と思っている内に客電が点き
休憩に入るアナウンスが流れる。
殆どが女性客なので、
15分の休憩ではトイレ争奪に必死なんだと思うのですが
初めて行った人はビックリしてしまいます。
てか、客電点くまではまだ芝居の中に浸っていたいし
もう余韻も何もあったもんじゃないというか…(=_=;
あれじゃあ演じてる人たちにも失礼じゃないかなぁ〜
と思うのです。
殆どファンの人が来てるんだと思うんですけどね〜

今まで色々な舞台観てきましたけど
あんなのは初めてです。

あと、これはまぁどーでもいいっちゃいいのですけど
ファンの人たちが劇団員の人たちを
「○○くん」て呼ぶのがどうもくすぐったく
某アイドル事務所の人たちを思い描いてしまいました(笑)
…決して馬鹿にとかしているわけでは無いので(^_^;
ごめんなさい。。怒らないでくださいねbb