売込隊ビーム
『よせばいいのに』

作・演出/横山拓也
出演/山田かつろう 三谷恭子 梅本真理恵
   宮都謹次 太田清伸 小山茜 菊池秀之
   草野憲大 西田和輝
   行澤孝(日替わりゲスト) 

2006/03/25(土)15:00開演
大阪/ジャングルインディペンデントシアター

街灯もない田舎の農道を抜けたところにある古い喫茶店。
シックでアダルトな落ち着いた雰囲気が売りの静かな喫茶店だった。
その店のマスターが突然死んだ。
遺言状に残された言葉はひとつ。
『この喫茶店だけはやる気のある人間に継いで欲しい』
その言葉を受けて、集まってくる彼の甥っ子や姪っ子たち。
この店を誰が引き継ぐか。どんな店にするか。
それぞれがそれぞれのこだわりをもって、無茶な要望を出す。
はたしてどんな喫茶店が出来上がるのか…


初・売込隊ビームでした。
以前から気になっている劇団で、
ずっと行きたいと思いつつ
他の(ここよりは)メジャーな公演とバッティングしたりして
行く機会を逃していました(^_^;
今回はやっと行くことができて嬉しかったです。

会場のジャングルインディペンデントシアターも初めてで
会場サイトのアクセス地図を持って行ったのですが
しっかり迷ってしまいました(笑)
開演時間にはギリギリ間に合ったのですが焦りました(^_^;
しかし…想像以上に小さな所でびっくりしましたbb
最近すごく名前をよく聞くし、カタカナだし(笑)
なんか新しいライブハウスみたいのを想像してたのですが
すっごく狭いスペースで、
ステージも狭くて客席も100席ぐらい?しかなさそうで
「これが小劇場か」と妙に感動しちゃいました(笑)

開演直前。
主宰の山田さんと、今回の主役?梅本さんが登場。
軽く前説みたいなトークがあってビックリしました。
日替わりゲストの行澤さんもそこで紹介されました。

ステージも本当に狭くて、
こんな所でどんなお芝居を作れるのだろう…
と思ったのですが、
すごく面白い作品だったです。

舞台は喫茶店の店内。
そこに集まってくるかつてのマスターの甥っ子姪っ子たち。
みな我こそがこの喫茶店を継ぐのだと
夢と理想ばかり口にして、一向に話は纏まらない。
次第に明らかになる現実。
落ち込んだり怒ったり。
それでも最後には、なんとかオープンに漕ぎ着けて
やれやれよかったよかったと思うのだけど…

最後の最後のオチが結構笑えました。
日替わりゲストさんはここで初めて登場するのだけど
すごく重要な役でした(笑)
他のゲストさんは観れてないのですけど
行澤さんはピッタリだと思いました。

どこにでもありそうな場所で、
どこにでもいそうな人たちが
ただただ話してる。
大きな事件が起きたりする訳でもなく
日常を切り取っただけような
そんな話なのだけど、
私はこおいうの、結構好きだなぁ〜と思いました。

少人数での会話劇って好きなんですよね♪

見終わった後、
なんとなくほのぼのした気持ちになれて良かったです。

役者さんも初めて見る方ばかりでしたが
みなさん個性的で上手くて良い役者さんだなぁと思いました。
沢山客演もされてるらしいのも頷けます。

そうそう
一応今回の話が、広島の田舎?の設定ということで
登場人物の何人かは方言を喋るのですが
うちの方とはだいぶ違ってて面白かったです。
同じ広島と言っても場所によってかなり方言も違いますからね。
広島市内とうちの方では全然違うし。
でもあとから聞いたところによると、
どうやら山口弁?だったような…(^_^;
でも「〜っちゃ」とか語尾に「ちゃ」が付いたりして
とっても可愛い言葉でした。

次回は秋にHEP HALLでの公演だそうです。
こちらもぜひまた観に行きたいです。
前作「タマゴよ、みな鳥になれると思うな」のDVDも買いました。
まだ観れて無いのですが、観るのが楽しみです♪