劇団☆新感線2007年夏休みチャンピオン祭り
『犬顔家の一族の陰謀〜金田真一耕助之介の事件です。ノート』

作・演出/いのうえひでのり
出演/古田新太 宮藤官九郎 勝地涼
   橋本じゅん 高田聖子 小松和重 粟根まこと
   逆木圭一郎 右近健一 河野まさと 村木よし子
   インディ高橋 山本カナコ 礒野慎吾 吉田メタル
   中谷さとみ 保坂エマ 村木仁 川原正嗣 前田悟
   池田成志 木野花

2007年7月22日(日)12:30 開演
大阪/イオン化粧品シアターBRAVA!

一代で財を築いた犬顔助左衛門助介(橋本)が危篤に陥り、
一族が集まる中で息を引き取る。
助左衛門助介の異母姉妹である太郎子(木野)、
次郎子(高田)、三郎子(山本)の娘や夫たちは遺言状の公開を迫るが、
顧問弁護士の粟館弁護士(粟根)によれば故人の遺志により、
一族全員が集まらないと遺言の公開は出来ないという。
そんな中、秘境の探検に行っていた助比代(磯野)が帰ってきて
一族全員が集まった。
ただ助比代は顔に大怪我をしたと言って
ずきんを被ったままで素顔を見せない。
疑惑が残るものの、遺言は公開された。
その内容を知った遺族は騒然となる。
そしてそこから始まる莫大な遺産の争奪戦。
次々と怪奇な殺人事件が連続して発生するのだが、
いずれも犬顔家の家宝にちなんだ殺人状況だった。
探偵の金田真一耕助之介(宮藤)は無事この事件を解決できるのか?

というのが一応のあらすじ?
けど実際はもうひっちゃかめっちゃかで(^_^;
開演いきなり某有名オ○ラ○ミュージカルのパロで
犬神家の一族のパロとしか思ってなかった私は
いったいどうなるんだろうとドキドキしました(笑)
その他にもたくさんの作品のパロディ満載で
よく分からないものもあったのは残念でした。
分からなくても笑えるけど
分かって見たら絶対より笑えたでしょうから。

ただ、何故か照明が暗くなる度に睡魔が襲ってきて困りました(^_^;
テンポやノリが自分と合ってなかったのかもしれません。
新感線の舞台って、実は毎回眠気との戦いがありますbb
長いから?
いやでも他にも3時間くらいあっても眠くならないのもあるし
面白いとは思うのだけど集中できないといいますか…
あと、横溝作品も、雰囲気とかすごく好きだと思ってるのに
金田一映画とか最初から最後までちゃんと観れたことなくて…
実は好きじゃないんじゃないか、みたいなbb
おかしいなぁ〜(^_^;

古田新太さん。
外国生まれの日本人?
インチキ日本語を使ってて笑えました。
自分の台詞とか無い時に
後ろでこちょこちょやってるのが笑えます(笑)
思ったより出番がなかったのは残念です。

宮藤官九郎さん。
金田一役、じゃない、金田真一役、すごく似合ってました。
いっぱい走ってて大変そうでした(^_^;
思ったより棒読みだったのはわざと?(笑)

勝地涼くん。
今まで結構、陰があるというか
真面目な感じの役で見ることが多かったので
はじけっぷりが新鮮でした。
けど爽やか〜でしたね(笑)
パンフの中にブロマイドが入っていたのですが
ちょっといらね〜て感じ(^_^;
色んな舞台を見てみたい人です。

橋本じゅんさん。
高田聖子さん。
粟根まことさん。
皆さんすごく出番が少なくて残念でした。
ここらあたりの劇団員さんって
いっつも使われ方が勿体ないと思います。
もっといっぱい出してよいのうえさん!て感じです。。

小松和重さん。
おまわりさん役は似合ってるなぁ〜と思いました。
けど、やっぱり勿体なかったです。

池田成志さん。
最初客席からの登場でびっくりしました。
相変わらずの濃さと高テンションで素敵でした(笑)

基本的に、キャストがみんな勿体ない!
せっかく個性的で素敵なメンバーなのに
いまいちみんな出番が少なく感じるというか…
出演者が多いので仕方ないかもしれないのですけど。
う〜ん。。
あと出演者が多いと言えば、
ほとんどの劇団員さんの名前と顔が一致してない私なので
誰が誰やらでいまいち付いて行けてなかったのも辛かったです。
テンポは合わないけど場面はどんどん変わるので(^_^;
新感線の作品て、毎回メイクがすごく濃かったりするので
誰が誰やらホント覚えられませんbb

それから
映像をたくさん使った演出も面白かったのですが
その都度スクリーンが降りたり上がったりしてて
それはあんまりカッコ良く無いなぁと思いました。
DVDとかになったとき、
編集されたものを見たらまた違う感じなのかなぁ〜
と思いますけど。
市川映画風のタイトル映像はカッコ良かったです。

毎回凝ってるパンフですが今回も凝ってました。
金田真一の捜査ノート風のパンフと、
金田真一の活躍を描いたアンソロジー小説文庫が
出版社の編集さんが原稿入れてそうな紙袋に入っていて
面白かったです。
特に文庫は細部まですごく拘っていて
凄いなぁ〜面白いな〜と思いました。
巻末に載っている、他の作家の作品紹介みたいのまで
いろいろパロになっていて面白かったです。

なんとも微妙な感想になってしまいましたが(^_^;
このおポンチ系な新感線、なくさず続けて欲しいです。
何だかんだ言って
次回があったらまた観に行っちゃうと思います。