MONO 第34回公演
『地獄でございます』 

作・演出/土田英生
出演/水沼健 奥村泰彦 尾方宣久
   金替康博 土田英生

2007年3月4日(日)14:00 開演
岡山/岡山県天神山文化プラザ
※中四国演劇フェスティバルin岡山参加

とあるサウナ。
…らしきところ。
5人の男たちが入ってくる。
引き籠もりの男
妙に自信満々の男
いいかげんな男
几帳面な男
能天気な男
彼らは何故か急にサウナに行きたくなり
ここにやってきたという。
しかしどうも様子がおかしい。
サウナは人が入れないほど高温だし
戻ろうにも通路は塞がって戻れない
どうにもおかしいと思っていると
少し目を離した隙に張り紙が貼られた
「地獄でございます」
どうやら5人は死んでしまったらしい。
なぜ自分たちだけここに集められたのか。
3人は同僚だがただそれだけ
他の2人とはまったく関係ないはずだったのだが…

シュールでした。
徐々に分かってくる5人の関係。
結構いやぁ〜な話です。
けど、笑ってしまいました。
人は、いかに真っ当に生きていると思っていても
どこかで誰かに迷惑を掛けているかもしれない。
そんな話?でした。

MONOって「約三十の嘘」ぐらいしか観たことなくて
あの時はたしかもっと人がいたはずなのに
いつの間にか男5人の劇団になってたんですね。
これくらいの人数の芝居は好きです。

けど、もうちょっと長くても良かったかなぁ
と思います。
結構唐突に終わってしまうので。

5人それぞれが、
なぜここに来たのか。
というのは分かるのですけれど
これからどうするのか、どうなるのか。
というところがあっさり飛ばされていて
なんか残念でした。

1人2役で、
それぞれ違ったタイプの役になっていて面白かったので
その辺の絡みとかすれ違いみたいのも
もっと入れて欲しかったです。

役者さんは皆さん良かったと思います。
金替さんの飄々としたとこと、
表情ががらっと変わるところが良かったです。

んーでもやっぱりちょっと不完全燃焼。。。

会場は初めて行ったところでしたが
キレイだし大きさも300席弱くらいで
ちょうど良い感じでした。
このくらいの規模の会場に来ると
「谷山浩子さんのコンサートやるのにいいな」
とつい思ってしまいます(笑)