彩の国シェイクスピア・シリーズ第18弾
『オセロー』

原作/ W・シェイクスピア
翻訳/松岡和子
演出/蜷川幸雄
出演/吉田鋼太郎 蒼井優
   高橋洋 馬渕英俚可
   山口馬木也 壤晴彦 ほか

2007年11月18日(日)12:30開演
大阪/シアター・ドラマシティ

舞台はヴェニス。
ヴェニス公に仕えるムーア人の将軍オセロー(吉田)は、
若きデズデモーナ(蒼井)を妻とし、二人は深く愛し合っている。
旗手イアゴー(高橋)は、
自分ではなく同輩キャシオー(山口)を副官に昇進させたことで、
オセローに深い恨みを抱いている。
イアゴーは忠実な部下を装いながら、オセローを罠にはめるべく、
デズデモーナがキャシオーと通じているとうそぶく。
誠実なオセローはその策略にはまり、
深く愛するがゆえにデズデモーナへの疑いを募らせ、
その抑え切れない嫉妬心は
妻の真実の言葉さえ信じることができなくなり・・・。

シェイクスピアで蜷川幸雄。
蒼井優ちゃんと吉田鋼太郎さんが観たくて行ったのですが
面白かったです。
途中眠くなったりしないかな、とか思ってましたが
4時間以上がわりとあっという間でした。

けど、、、
なんでこんな話が長い間残ってるんでしょうね(^_^;
というのが正直な感想…bb
たしかにセリフまわしとかは美しいし
面白いとは思うんですが。。
ストーリー的には
今の作品の方がずっと面白いと思うんですよね。。
テーマとかが普遍的なところがいいんですかね〜

私、ロミジュリとかもあんま好きじゃないんですよね(^_^;
だって馬鹿じゃないですかぁ〜
なんでそーなるんだっってイライラするんです(笑)

オセローもホンッと馬鹿だし。
現代でもそうかもですけど
なんで愛する人のことを信じずに
他人の言うことを信じるんでしょうね。
もう見ながら本気イライラしちゃいました(笑)

まぁデスデモーナも馬鹿ってか軽率なんですけど
それは若いしよい子過ぎて仕方ないんでしょうしね。

けど、何故イアゴーがあそこまでオセローを憎むのか
イマイチ感情移入できませんでした。
役職のことだけであそこまで人を憎めるのかなぁ〜

ラストもどうもスッキリしなくて…
あのもやもや感がいいのでしょうか。。

吉田鋼太郎さんは、
以前観た阿佐ヶ谷スパイダースの時とは
当然ながら全然違ってて(ってかこっちが本来の姿だし)
カッコ良かったです。
後半すっごくテンション高くわめいたりしなくちゃいけないし
体力いるなぁ〜と思いました。
カーテンコールでの鋼太郎さんの笑顔に
劇中泣かなかったのに涙出て来ちゃいました(笑)
とても満足した表情をされていて
よかったなぁ〜と思いました。

蒼井優ちゃんは、
やはり華奢で可愛かったです。
最初声が聞こえにくいかな、と思ったのですが
最後の方は良かったと思います。
ただ蜷川作品って独特なので
別の舞台も観てみたいなと思いました。

高橋洋さん。
前回観た「あわれ、彼女は娼婦」では
コミカルな役だったのですが
今回のシリアス演技は凄かったです。
善と悪の切り替えが大変だなと思いました。
とても迫力あったです。

馬渕英俚可さんの役はイアゴーの奥さんなのですけど
イアゴーと共に悪い人なのかと思ったら
すっごくいい人で
偉いオセローにも言いたいことビシーっと言ってくれて
とってもカッコ良かったです。
最後は残念なことになるのですが…

山口馬木也さんは最初分からなくて
休憩中にパンフ見てビックリしました(^_^;
あんまり好きな顔じゃ無いと思ってたんですけど
二枚目だなぁ〜と思いました。
もじゃもじゃ頭、よく似合ってました(笑)

壤晴彦さんとかもう常連さんで
さすがって感じで渋カッコ良かったです。

蜷川さんの演出は
みんな凄いというけれど
これまたどこがどう良いのか、
私にはよく分かりませんbb
何がそんなに違うのかなぁ〜

今後も
好きな役者さんとか出たら行くかもですけど
色々観るかは分からないです。