in→dependent theatre PRODUCE #10-1st
『ポーカーフェイス アパートメント』

プロデューサー・原案/相内唯史
脚本/山内直哉(隕石少年トースター)
演出/横山拓也(売込隊ビーム)
出演/緒方晋 西田政彦 宮都謹次
   鈴木洋平 上島洋子 関敬
   大林剛士 片山誠子 溝端理恵子
   千歳晶子 田中英輔 真心

2007年7月15日(日)13:00 開演
大阪/インディペンデントシアター 1st

アパート「枯山荘」は日本橋5丁目にひっそりと建っていた。
築30年、家賃5万円。立派なボロアパートだが住めば都。
住人たちはそれぞれの生活に満足していた。
ところが、ある日突然、住人たちに立ち退き要求が突きつけられる。
先代の大家が亡くなり、息子の坪井玄徳(緒方)が管理を引き継いだ。
坪井は何かを企み早く土地を売ってしまいたいらしい。
住人たちは大反対。
しかし、
早速噂を聞きつけた大手不動産「木村興産」の時任真人(西田)と
津守雅人(宮都)が下見にやって来る。
不動産業界のメン・イン・ブラックと怖れられる木村興産は、
法律スレスレの強引なやり口で
狙った土地は必ず手に入れると言われていた。
住人たちはアパートと自分たちの生活を守るため、
様々な作戦を企てる。

他人に嘘をつき、自分にも嘘をつく住人たち。
バレないように必死に装うポーカーフェイスも、
そう長くは続かない。
矛盾だらけの幽霊住宅で起こる、
立ち退き反対住人たちのおかしな攻防。
その行く末はいかに・・・。

客席数100席くらいの劇場内は
廊下も古びたアパートの廊下っぽくなっていて
客席への入口もアパートのドアだし
そおいう細かいところも凝ってるのがいいなと思いました。

アパートの1室で起こるドタバタ喜劇。
そこにもう一つの劇場で行われている
別のお芝居もリンクしてクロスして、
とても面白かったです。
今こっちの舞台に出ていた人が
数分後にはもう一つの劇場の方に出ている。
それが生放送の番組としてテレビ画面で見られるなんて
ホント面白いこと考えるなぁ〜と思いました。

お話も面白くて
バカバカしいことやってるんだけど一生懸命な住人たちが
とても可愛く思えました。
最後のほのぼのも良かったです。

役者さんは色んな劇団などからオークションで集まった面々で
殆ど知らない人ばかりでしたが
みなさん良い感じに役に合っていて違和感ありませんでした。
悪徳不動産屋(笑)の時任役の西田さんが渋カッコ良かったです。

ここの劇場に来るのは2回目でしたが
いい感じの狭さで、こーいう密接感?好きだなと思いました。
先日のスズナリよりは全然狭いはずなのですが
天井の低さ、とかの所為か、
同じような印象を受けました。
場所が駅から微妙に遠いのがあれですが
お気に入りの劇場のひとつになりそうです。

今回出演されてた方々の劇団公演とかも
これからチェックしていきたいと思います。