阿佐ヶ谷スパイダース
『少女とガソリン』

作・演出/長塚圭史
出演/中村まこと 松村武 池田鉄洋
   中山祐一朗 伊達暁 長塚圭史
   富岡晃一郎 大林勝
   下宮里穂子 犬山イヌコ

2007年6月24日(日)14:00 開演
東京/ザ・スズナリ

かつては清酒の産地として栄えたとある街。
しかし今はどの工場も閉鎖されてしまった。
再開発の波に抗いながら生きる酒を愛する男たち。
彼らが唯一の救いとして慕うのが、人気アイドル「リポリン」であった。
そんなある日、
街の再開発のイベントにリポリンがやって来るらしいという情報が舞い込み…。
愛する街と酒のため、アイドルソングに乗せて男たちの暴走がはじまる!

阿佐ヶ谷スパイダース待望の新作公演は、
"暴走する男たちシリーズ"の第三弾となる『少女とガソリン』です。

”暴走する男たちシリーズ”とは?
中村まこと、松村武、池田鉄洋といった男臭い男たちと、
中山祐一朗、伊達暁、長塚圭史、富岡晃一郎の男7人の常連メンバーで贈る、
理想を求める男たちが暴走していく様を描いた
「長塚流男のロマンシリーズ」のこと。

阿佐ヶ谷スパイダース公式サイトより
http://www.spiders.jp/

行ってきました!初・下北沢。
演劇好きというなら一度は行ってみたい街☆
そして劇場はこれまた有名な「ザ・スズナリ」
そこでの初めての観劇が
阿佐ヶ谷スパイダースだったことは、
私にとってとても幸せなことでした。
しかも今日は私の誕生日だし♪

下北沢駅を降りると思った以上に狭い感じ。
地図を片手に劇場を目指します。
まず本多劇場を発見。
これは横?裏?と思いつつ通り過ぎ…
そこで道がよく分からなくなり引き返して地図と照合(^_^;
地図で見る感じと実際の距離感がいまいち掴めませんbb

けど、なんとか無事辿り着けました。
壁には「少女とガソリン」の看板?と
チラシに入っていたキャッチフレーズ?が書いてあります。
普段のスズナリを知らないのですが
今回作品に合わせて、壁や階段を真っ赤に塗ってあったみたいです。
ロビーも真っ赤で、なんかステキと思いましたvv

劇場内も本当に狭い!
前に3列くらい自由席があるのですが、
一応椅子はあるものの、ほとんど体育座りのような体勢で
座らないといけないらしく、かなりキツそうでした。
後ろの指定席も狭狭で、前の人に膝があたりそうで気を遣いました。
私はF列だったのですが
舞台が本当に近くてドキドキしました。
そいえばチケ取りした時にはたしか無かったXA席が…bb
ま、いいんですけど。
通路まで人が座って本当にギュウギュウ。
天井も低くて。
けど、なんていうか、こおいう雰囲気嫌いじゃないです。
すごくお芝居に集中できる感じが好きでした。

お話は、やっぱり暴走してました。
けど、いつもよりおとなしいというか。
残酷シーンもあるのですが、押さえ気味だった気もします(^_^;
収めかたは…う〜ん。ちょっともの足りない感はありましたが
少し短め(と言っても2時間半bb)だったから仕方ないのかな〜
と思います。
でも劇中の集中できる度は満点で
やっぱり好きだなあ〜と思います。

そして目玉はやっぱ「歌」かなぁ〜と思いました。
アイドル「リポリン」の曲を
おじさまたち(笑)が歌う!踊る!!
もう振り付けもノリノリで大爆笑&トキメキました(笑)
ミュージカル苦手な私だけど
こーいう音楽の使い方は何故かワクワクしてしまいます。
手拍子とかしたかったなぁ〜
初見の人が多いから(て私もだけど)?
みんな静かに見ていてなんか残念でした。
大阪では盛り上がると良いなぁ〜と思っているところです。

最後の最後もちょっと昔の歌謡曲っぽい歌をみんなで歌うのですが
その曲もすごく良かったです。
そして天井から赤い花吹雪が舞台上、そして客席にも降ってきて
役者さんも客席に降りてきて歌ったりして
じ〜んとしてしまいました。

中村まことさん。玉島耕蔵
いつもながら暴走の中心人物。
テンション高っって感じですが
スコーンっと上がる時と、ずんと落とす時の差というか
バランスがとても良いと思いました。
ぶっ飛ばし方が大好きです。

松村武さん。本田
まず、声でか!て思いました(笑)
松村さんの役は、いつもなんとなく
意味の通らない理屈で暴走する人な気がするのですが
最後は落ち着くと言いますか
納得できて、いい人に見えてきて不思議です。
水子との会話が可愛かったです(笑)

池田鉄洋さん。山路
やっぱカッコいいですね〜
スタイルがいいんでしょうね。立ち姿がキレイです。
今回は、わりとシリアスで怖い?役でした。
けど切ない部分もあって、ぐっと来ましたです。

中山祐一朗さん。田村
なんかすごく痩せてるように見えてびっくりしました。
外の人間なんだけどだんだんシンクロしていって
けどやっばり外に帰っていく、という役でした。
いつも中心人物な事が多いので
ちょっと出番が少な目なのは残念だったです。

伊達暁さん。谷田部
リーゼントがきまってました。
尾○イサ○みたいだなと思いました(笑)
伊達さんは見るたびに髪型が違って新鮮です。
なんで谷田部があそこまであの街にこだわったのか
もちょっと分かると良かったと思います。

長塚圭史さん。笠城芳樹
今回の役は
暴走しながらも一番冷静な人て感じで
ちょっと知的なイメージもありステキでしたvv
歌って踊る長塚さんが見られて
なんか得した気分でした(笑)

富岡晃一郎さん。三浦
トミー、最近嫌な奴な役多いですね(^_^;
けどアイドルのマネージャーって
すごく似合ってる気がします。
また可愛い役のトミーもみたいです(笑)

大林勝さん。誓
最初のちょこっとしか出番無くて
なんか、ひとりだけ残念でした。
けど元々役者さん?では無いのかな?

下宮里穂子さん。リポリン
すっごく良かったです!
可愛かったし、擦れて無い感も良かったです。
初舞台?てことで不安もあったんですけど
かなりの好印象でした。
リボリンというキャラとしては
もっとアイドルアイドルした人でも
良かったかとも思うのですが
下宮さん自体がとても良かったので良かったです。
今後に期待☆

犬山イヌコさん。丸代
イヌコさんのこんなシリアスな役、
見るの初めてでしたが全然違和感ありませんでした。
やっぱ上手い女優さんなんだなぁ〜と思います。
中村さんとの2人のシーンもすごく良かったです。

今回東京は一ヶ月休演日無しでぶっ通し。
昼公演のない平日の昼間には
過去の作品の上映会&トークショーまで開かれました。
みなさん体力大丈夫かなぁ〜とちょっと心配。
元気なおじさまたち、最後まで頑張って欲しいです(笑)

下北沢の街は再開発の予定があるそうで
スズナリも壊されちゃうかもと聞きました。
それって絶対勿体ないなぁ〜と思います。
今回行けて本当に良かったです。
ああいう濃密な空間、ぜひ残して欲しいです。