ブロードウェイ・ミュージカル
『スウィーニー・トッド』
フリート街の悪魔の理髪師

作詞・作曲/スティーヴン・ソンドハイム
演出・振付/ 宮本亜門
出演/市村正親 大竹しのぶ
   キムラ緑子 ソニン 城田優
   立川三貴 斉藤暁 武田真治 他

2007年2月18日(日)13:00開演
大阪/イオン化粧品シアターBRAVA!

19世紀末のロンドン。
好色なターピン(立川)判事に妻を横恋慕され、
無実の罪を着せられ流刑にされた
床屋のスウィーニー・トッド(市村)は、
若い船乗りアンソニー(城田)に命を救われる。

15年ぶりに街に戻ったスウィーニーは、
妻の自殺と、
娘ジョアンナ(ソニン)がターピンに養育されている事実を知る。
彼への復讐を誓うスウィーニーは、
ミセス・ラヴェット(大竹)のパイ屋の2階に理髪店を開業する。
その素晴らしい腕前からスウィーニーの店は大繁盛。
素性を偽っているスウィーニーは、
その過去を知る人間たちの髭をあたるふりをして喉を掻っ捌いていく。
一方、ろくな肉を仕入れられないラヴェット夫人のミートパイは
ロンドンで1番まずいことで有名だったが、
スウィーニーが殺した人間の肉でパイを焼くことを思いつく。
人肉パイはこの上もなく美味で、
店はまたたく間に大繁盛。
死体も隠滅でき、一挙両得と高笑いの2人。
この様子をラヴェット夫人を慕う
頭が弱い使いっ走りの青年トバイアス(武田)が
不思議そうに眺めていた。

また、スウィーニーを助けたアンソニーは、
偶然知りあったジョアンナと恋に落ちてしまう。
駆け落ちを企てる2人だが、ターピンに取り押さえられ、
ジョアンナは精神病院に隔離されてしまう。

ターピンへの復讐を画策するスウィーニー、
スウィーニーの正体を疑う小役人ビードル(斉藤)、
スウィーニーでさえ知らない秘密を握りながら
彼を愛しはじめるラヴェット夫人、
ジョアンナに邪な欲望を抱くターピン、
愛を成就したいアンソニーとジョアンナ、
不吉な予言を言いだす謎の乞食女(キムラ)。

それぞれの欲望が渦を巻き、
物語は恐怖の終幕に突き進んでいくのだが……。

すんごい話でした(^_^;
実話が基になってるというのでよりビックリです。
こんな話をミュージカルにしようと思う思考が凄いです(笑)

でも、曲はカッコ良かったです。
メインテーマ?の曲は特にカッコ良くて鳥肌ものでした♪
もういきなり泣きそうになっちゃいましたヨ(笑)

市村さんは、以前藤原竜也くんと共演した2人芝居を観たのですが
やはり、ストレートプレイよりミュージカルが似合ってますね。
とても存在感ありました。
でもスウィニーはサイッテーですよ(>_<)
自分の復讐のことしか見えて無くて
手を貸してくれた(?)ラヴェット婦人まで…
あげくに一番愛した妻までも…
やはり復讐は悲劇しか生まないってことなんでしょうけれど。。

大竹しのぶさんも、さすが大女優って感じですね。
まさにその「役」でそこにいるって感じです。
ラヴェット婦人も、
好きなスウィーニーと、自分のことしか考えて無くて
そりゃないでしょってトコいっぱいなのですが(笑)
ここでも女の哀しさが出てました。

キムラ緑子さん。好きなんですvv
ブログで、稽古苦労されてるのとか読んでたんで
ずっと「がんばれーっっ」て気持ちで観てました(笑)
この方も観るたびに、役ごとに、
全く雰囲気変わって凄いなと思います。
ラストの歌に泣かされました。。

ソニンも頑張ってましたね。
ミュージカル女優に見えましたよ☆(笑)
ずっと幽閉されてたお嬢様ってのがイメージ外だったけど(^_^;
可愛かったです。
これからもこの道で頑張ったらいいのにと思います。

城田くんって人は知らない人だと思ったんですが
「ハケンの品格」に出てる人でした。
それよりなによりテニプリミューとかに出てるらしく
実はミー○ーファンがたくさん来てたとか(^_^;
でも歌も上手くて普通に良かったです。

斉藤暁さんがミュージカルって意外だったのですけど
役的にはびったりでした。
オルガンを弾きながら歌う場面があるのですが
悪役だけどほのぼのして良かったです。

武田真治くんもすごく良かった!
正直ちょっと不安もあったのですが
歌も良かったです。
この役がまた切なかったですね〜
彼のソロ曲はかなり泣けました。
またもや客席に降りてくる演出があり
すぐ隣に来てドキドキでした(笑)

今回も席がとても良くて
大迫力でした。
生オケだってのも知らなくてビックリで
やっぱ生音はいいなぁ〜と思いました。

でもね、、、、、
すごく感動したのですけどね、、、、
やっぱり私はミュージカルよりストレートプレイのが好きです。
ミュージカルでないといけない意味が分からないと言うか…bb
台詞で言えばもっといいのに!と思ってしまいます。
歌も大好きなのだけど
その分長くなっちゃうから削られる部分も多くなり
なんかストーリーを掻い摘んじゃってる気がしちゃうのです。
あと話に集中しづらいというか…
どうも散漫になってしまう気がします。

まぁこの話を普通に台詞劇でやっちゃうと
もうドロドロのスプラッターで大変かもですけど(^_^;

今日は大阪千秋楽だったので
カーテンコールも大盛り上がりでした。
挨拶とかは無かったけれど、皆さん何回も出てきてくれました。
他会場ではなかったそうですが、
オケのメンバーも舞台に上がってました。

ただ、話の終わり方が結構重いし唐突な感じなので
パッと気持ちを切り替えてってのが
ちょっとできないかなぁ〜て感じもありました。
もう少し、余韻があっても良かったかなって思います。

まぁでも本当に面白くて素敵な舞台だったです。

あ、そいえばこの話、
今度ジョニー・デップ主演で映画になるらしいですね。
やっぱミュージカルなのかなぁ〜
ティム・バートン監督らしいし、
こちらも是非観てみたいと思います♪