『憑神』

原作/浅田次郎
脚本・演出/G2
出演/中村橋之助
   鈴木杏 升毅 デビット伊東 葛山信吾
   藤谷美紀 秋本奈緒美 野川由美子
   螢雪次朗 笠原浩夫 初嶺麿代
   福田転球 大月秀幸 及川直紀
   小松利昌 中村橋弥 関秀人
   園岡新太郎 陰山泰 コング桑田

2007年9月17日(月・祝)11:30 開演
東京/新橋演舞場

幕末の江戸。
下級武士の別所彦四郎(中村橋之助)は、
婿養子先から離縁され、妻(藤谷)や子と離れ離れに。
もともと別所家は、代々将軍の影武者をつとめる由緒ある家柄であったが、
今は雑用ばかりの御徒士の中で甲冑の管理を請け負っていた。
実家に出戻った彦四郎であったが、別所家のお役目は兄(伊東)がつとめ、
兄嫁(秋本)にも邪魔者扱い。
タダ飯食いの毎日で母(野川)と肩身の狭い思いをしていた。
そんなある日、ひょんなことから朽ちかけた祠に出合う。
三巡ノ?出世稲荷と名高い三囲稲荷と字が違えど、
困ったときの神頼み!
と、手を合わせたのがはじまりだったノ。
なんと現れたのは、
ノ神は神でも人に災いをもたらすツキガミ様だった!

幕末の江戸を舞台に、涙と笑いと人情たっぷり、
真っ直ぐな人間と、神様たちのものがたり。

原作も映画も見ていなかったので、
どんな話かなぁ〜と思っていたのですが
なんとなくほのぼのして
よい話だなぁ〜と思いました。

ただ、立ち回りとかそんなに無いし
劇場は新橋演舞場でなくても良かったのでは?
と思ってしまいました(^_^;
新橋演舞場は好きな劇場で
今回大阪もあるのに東京で観ることにしたのも
松竹座より演舞場のが好きだったからなのですが
なんかちょっと勿体ない気がしました。

建物のセットが回りながら転換したり
幕間の説明シーンとか
いろいろ面白かったんですけど
G2さんて、そんな大きくない劇場での演出の方が
合ってるんじゃないかなって思っちゃいました。。

中村橋之助さん。
爽やかで、のびのびしてて楽しそうでした(笑)
前の「魔界転生」の時ほど、
メ歌舞伎喋りモみたいのは気になりませんでした。。
前の方の席だったので
汗をめちゃかいての熱演に感動しました。

鈴木杏ちゃん。
んーーなんかちょっと残念でした。。
もうちょっとノハジけた感じとかあると良かったです。
彼女が死神なのはまあ最初から分かるのですが
その、切り替えが
もうちょっとメリハリあると良かったなと思いました。
彦四郎に対する気持ちがイマイチ弱い感じがしたから。。

升毅さん。
素敵でしたvvv 今回の一番かも♪
升さんの役は貧乏神でしたが、
絶対そんな風に見えない方だし(笑)
キュートでカッコ良い貧乏神様でした。

福田転球さん。
すごい可愛かったです♪
おもしろキャラ全開で
橋之助さんのファンのおばさま方には
インパクト大だったんじゃないかな〜て思います(笑)
転球さんファンも増えると良いな。

関秀人さん。
ちょっと前にご病気されてたってことで
心配だったのですけどお元気そうでなによりでした。
ノが、関さんって二役でした?(^_^;
最初、彦四郎の友達庶民みたいのだと思ってたのに
途中から上司?みたいので出てきて
「あら?」と思ったんですよねbb
パンフをちゃんと見なくてはノ

コング桑田さん。
泣き虫の疫病神。可愛かったです(笑)
けど、もう少し目立っててもよかったのになぁ〜
という印象でした。
けど神様3人での演奏はカッコ良かったです♪

陰山泰さん。
私の陰山さんのイメージは
影があってダンディーなおじさま(笑)だったので
今回のべらんめいな感じの蕎麦屋さんは意外でした。
けど似合ってましたです(笑)

秋本奈緒美さん。
意外でした。意外にすごく良かったです(笑)
テレビのイメージとだいぶ違って
舞台でも活ける女優さんなんだなと驚きました
って超失礼?
しっかりものの兄嫁、似合ってました。

最後、どーなっちゃうのかなぁ〜と思ってたのですが
戦でノてのはちょっと残念だったです。
時代的に仕方ないのかも知れないけど
なんか急にリアルになる気がしてノ
もっとほのぼのファンタジーが良かったなぁ〜
て感じ。

けどまぁ面白かったです。はい。