『夢のひと』

作/わかぎゑふ
演出/マキノノゾミ
出演/升毅 渡辺いっけい
   安倍麻美 神田沙也加
   三上真史 野田晋市 小椋あずき
   宮吉康夫 林英世 酒井高陽
   木村美月

2007年12月15日13:00開演
大阪/吹田市文化会館メイシアター

昭和10年。
大阪の「梅川」という女郎屋に間借りしている、
おおらかで変わり者の三越の社員、久我山洋一(升)。
ある日、千代(神田)という少女が身売りしてくるが、
女中奉公をすることになる。
洋一の親友、牧岡誠志郎(渡辺)は海軍の軍人。
大阪赴任で洋一を頼ってくるが、
まさか女郎屋に間借りしてるとは知らず驚くが梅川に住むことに。
洋一は千代の悲惨な生い立ちと、今の身の上を助けてやるところから、
彼女と同棲状態になる。
誠志郎は上官に女郎屋に住んでいるのがバレて窮地に追い込まれるが、
その時に梅川で生まれ育った少女、明美(安倍)に救われる。
折りしも時は昭和10 年代。
日中戦争、太平洋戦争という大きく時代が揺れている最中でもあった。
明美に惹かれながらも、軍人として出征していく誠志郎。
千代と住みながらも、なぜか男女の中にはなろうとしない洋一。
二人の男の真実の恋が戦争を挟んで揺れることになる。

いやぁ〜いい話でした。
結構豪華キャストのわりにあまり宣伝していなく
偶然見つけた公演でしたが
行って本当に良かったと思いました。

そんなに大きな事件が起こるわけでもなく
けどある時代、
静かだけどしっかり生きていた人々の姿が描かれていて
人情話、というのとも違うのですが
人の温かさとか感じられてほのぼのしましたし
いっぱい泣きました。
結構会場中泣いてたと思います(笑)
わかぎゑふさんの作品は今まで観たことなくて
こんなお話を書かれるのかと驚きました。

セットもとても綺麗でモダンな感じで素敵でした。

升毅さん。
めちゃめちゃ素敵でしたvvv
前から好きな役者さんでしたが
今回かなりトキメキました(笑)
役柄もイキでカッコ良かったのですが
カーテンコール時の挨拶ほかお喋りも
面白くてサービス精神旺盛で素敵でした。

渡辺いっけいさん。
こちらも大好きな役者さんです。
今回、升さんといっけいさんの共演ってことで
それは観なくちゃいかんだろっっ
て即チケ取ったくらいです(笑)
いっけいさんは今クール連ドラ3つもかけもちされてて
それにさらに舞台までされるなんて
すごいなぁ〜と思いました。
海軍の制服がカッコ良かったです。

升さんもいっけいさんも
どんな役でも似合っちゃう方達なので
このお二人の役がもし逆であっても
それはそれで合うだろうなと思いました。

安部麻美さんと神田沙也加さんて
顔とか全然似てないと思うのですが
私の中でなんとなくイメージが被っていたのですが
今回一緒に観てあらためてそう思いました(^_^;
二人とも、なんとなくアイドル的なイメージですが
しっかり舞台女優さんでした。
でもとっても可愛かったです♪

今回初めてこの吹田市文化会館というところに行きましたが
大中小のホールがあって
静かだし落ち着いた雰囲気で
とても良いところだなと思いました。
JRの駅からは少し遠いのが残念ですが

今回ホントチラシとかもあまり見かけず
私もe+からだったかのお知らせメール(福岡公演の)を見ないと
気が付かなくて
来てるお客さんも市民の人〜って感じの人が多くて
席もわりと空いてたし
もったいないなぁ〜と思いました。
なんだかとってもあったかい気持ちになれる
とてもよいお芝居だし
もっとたくさんの人に観て欲しいと思いました。

1月は北海道の各地をいろいろ回るみたいなので
ぜひたくさんの方が行かれると良いなと思います。