パルコプロデュース
『49日後...』

原案/古田新太 池田成志
作/竹内佑
演出/池田成志
出演/古田新太 池田成志
   松重豊 八嶋智人
   小田茜

2008年5月25日(日)13:00開演 18:00開演
大阪/シアタードラマシティ

「49日」とは、人が死後、
現世と来世の中間をさまよう期間。
閻魔大王によって生前の所行を裁かれ、
7週間後の49日目に
極楽へ行くか、地獄へ堕ちるかが決まるという…

「オーワコーポレーション」は、
身寄りのない、または遺族に見放された故人の家財整理、
遺族への配送、死亡現場の特殊清掃、
そして供養までの全てを請け負う”清め”のプロ集団。
社長の川口(池田)、社長と同級生の大和田(古田)、
バイトの相沢(八嶋)、そして入社間もない中西(松重)の
4人が今回やってきたのは、ひとり老婆が自殺した現場。
待ち受けるのは葬儀社のミステリアスな女・能瀬(小田)。
壮絶な死の現場を前に、彼らは何を思い、仕事を遂行させるのか…!

遺族からすべてを任されているという能瀬は
壁中に血飛沫が飛び散り、腐乱死体の残骸の残る屋敷内から
この家の権利書と実印を探し出せと指示するが
全くやる気のない男たち。
妖しげな地下倉庫。
老婆には似つかわしくない大量の食玩の空き箱
近所の人が語ったという老婆の奇行。
仕事そっちのけで憶測を巡らす男たち。
誰も会ったことの無い老婆の娘とは本当に存在するのか
はたして権利書と実印は見つかるのか…

最初に情報知った時から、かなり楽しみにしていました。
何と言っても面子が凄い!特に男子!(笑)
古田さんとなるしーさんの共演♪ねずみの三銃士だ☆
って今回は生瀬さんいないのかぁ〜(残念)
けど松重さんとなるしーさんの共演て初めてらしく
どちらも大好きな役者さんだし
めちゃめちゃ観たい!って思いました。

当初の千秋楽はこの日の昼公演。
ということでその日時でチケット取ったのに
まさかの追加公演決定。
楽のあとに追加なんてひどいっっと思いつつ
折角なので昼夜続けて行くことにしました。
前日は東京泊まりなのに…(^_^;

今回の席は昼が14列目、夜が12列目で
どちらも上手寄りであんまり変化がありませんでした。
どーせならどっちか下手側だったら良かったのに。
てか、本当は正面が一番良かったと思われ
って当たり前だと思われるでしょうが、
結構死角があって、正面じゃないと見えにくいって
部分があったので、より思いました。

ストーリーは…
んー微妙?(^_^;
オチがよく分からないし
ホラーとしても中途半端だった気がします。
それでもとても面白かったのは
やはり役者さんの力でしょう。

オープニングにはまたまた映像が使われていました。
なんとなくカッコ良いのですけど
何の映像なのかイマイチ分かりにくく。。
スクリーンとかが出るわけではなくて
セットに映す形なので余計なのでしょうけど。
1回目はホントにただのイメージ映像?て感じでした。
2回目は、多少「これ、ストーリーに関係あるかも?!」
てのも見つけられた?のですが…
その他にも2回目で
あぁ、これは(後の)そこに繋がるのか
て思う部分があって
何回か観た方が良い芝居なのかもな
と思いました。
日替わりの小ネタも満載でしたしね(笑)

男性陣はホント台本に捕らわれず自由な演技で(^_^;
ちょこちょこ変えてきてました。
特に古田さんw
けどそのアドリブに瞬時に合わせて繋げる
八嶋さんとかも凄いなと思いました。
チームワークは抜群だったと思います。

古田新太さん。
まさに自由人(笑)
けど素敵vv
つねにふざけているように見せて
時々キュッと真面目になったりするのが好き。
みんなに色々ボール投げてましたね(笑)
けどドス効かせたら恐いからやめて(^_^;

池田成志さん。
今回演出もされてるからか
出番が微妙に少ないのが残念。。
けど、なるしーさん「らしさ」は出てたかな。
んーでももっとみんなとの絡みが観たかった!
折角だし。。

松重豊さん。
一番観客に近い立場の役?
けどあんな新人いたら嫌だなぁ〜(^_^;
松重さんを生で観るのは3回目?
もっと色々観たいです。

八嶋智人さん。
この方も「らしい」役でしたね。
とにかく煩い(^_^;
でも動きは機敏だし仕事はできそう(笑)
似てないモノマネ(笑)もあったけど
面白かったです。

小田茜さん。
生で観るのは初めて?かな?
怒鳴ったりとかヒステリー気味の演技が
ちょっとイマイチだったけど
嫌な女な感じはとても出てたと思います。
クセのあるおじさん達相手に
頑張ったなぁ〜て感じです(笑)

なんとも意味深なモノとか多くて
これはどーいうことなんだろう。。
と考えながら観ていたのに
結局ハッキリとした真相は明かされなくて
え???何???
て感じで放り出されて終わってしまった。。

老婆は何故自殺したのか
虐待していたのは誰?されていたのは?
兄は誰に○されたのか?
○したのが母ならば何故●を持っていたのか?
権利書と実印をあそこに隠した意味は?

なんかよく分からないこといっぱいです。

けど、なるしーさんがどこかのインタビューで
「見終わったあと、あれこれ話せる芝居にしたい」
みたいなことを言われてたらしいので
それは成功していると思います。
某巨大掲示板でも
様々な説が飛び交ってて面白いですしw

ミステリーなら真相はハッキリして欲しいけど
ホラーならあやふやなのもあり、
てかそれがホラーかな。
けどあんまりホラーとも思えないんですけどね(^_^;

んー、、やっぱ微妙かも。

カーテンコールでも
古田さんは日替わりでいろいろ言われてたみたいです。
アドリブといえば松重さんも日替わり(即興?)で
ヒーローアニメの主題歌をいろいろ歌われたみたいですね。
鯖レンジャーとか鱧レンジャーとか
何故か魚シリーズが多かったようですが(笑)
「酢でシめちゃえー」とか、なんのこっちゃ(笑)
松重さんとそおいうキャラってあんま結びつかないので
意外で楽しかったです。

「観たい芝居はオレたちが演る!」
「演りたい台本はオレたちが作る!」
てことで始まった企画で
これも雑誌のインタビューで言われてたのですが
誰に脚本を頼むか、という時に
長塚さんも候補にあがってたらしく
今回は長塚さんも忙しくて難しかったみたいですが
いつか実現するといいなぁ〜と思います。
古田さんとなるしーさんは以前長塚作品に出たことあるし
タイミングさえ合えば可能性はあると思うんですよね〜
あとホラーに拘るなら、山内圭哉僧正とかもいいんじゃないかとか
若手に頼むなら、イキウメの前川さんとか
ホラーじゃなくて敢えてほのぼのした作品やるとか
折角の組み合わせだし、
色々観たいなぁ〜と思ってしまいました。