『悪夢のエレベーター』

原作・脚本/木下半太
  小説『悪夢のエレベーター』(幻冬舎文庫)より
演出/ダンカン
出演/吹越満 片桐仁
   中村友也 高橋真唯

2008年9月28日(日)13:00開演
大阪/シアター・ドラマシティ

バーの副店長、小川(片桐)が
後頭部の強烈な痛みを感じながら目を覚ますと、
そこは急停止したエレベーターの中だった。
同僚の送別会の後、
酔いつぶれた女性スタッフをマンションまで送った帰りの出来事。
一緒に乗り合わせていたのは、
見るからに怪しいヤクザ風の男、富永(吹越)
ひたすらテンションの高いオカマ、マッキー(中村)。
そして、いかにも訳あり風な女子高生のカオル(高橋)。
エレベーターのボタンはどこを押しても全くの無反応。
しかも誰もが携帯を持っておらず
外部に助けを求められない状態であることが判明。
小川は妊娠9ヶ月の妻から電話で「産まれそう!」のSOSを受け、
急いで帰宅せねばならない状況で
エレベーターに乗ったことを皆に告げ助けを求めるのだが……。

最初にこの公演を知ったのは
たぶん何かの公演時に入っていた仮チラでした。
タイトルと出演者くらいしか書いてない
まだまだ公演日のかなり前だったけど
先行のお知らせが欲しくてメルアド登録しました。

元々ネット上で連載されていた小説があって
それがとても人気があったとのことでしたが
まったく知りませんでした。
原作・脚本の方もその劇団もまったく知らなかったし(^_^;

ただ、吹越さんと片桐さんかぁ。おもしろそうだな。
そんな感じでした。

で、原作を先に読んでから舞台を観るか
舞台を観てから原作を読むかで悩み(笑)
結局我慢できずに先に読んでしまったのですが
これがかなり面白くて、一気に読み終わっちゃいました。
小説に出てくるキャラクターのイメージと
吹越さん、片桐さんのイメージはなんだか違っていたけれど
(あとのお二人は知らない人だったので分からなかった)
それはそれでどんな役になってるか楽しみでした。
ストーリーも、小説版とは変えてあるかも?てことだったので
どんな風になるのかホント楽しみにしていました。

その後、まだ書籍化はされていない続編もネットで読み
同じ作者の「悪夢の観覧車」も読み
どちらもまたまたすごく良くて
すっかりハマってしまってました(笑)

それだけハードル上げての観劇だったのですが(笑)
期待を裏切られることもなく
あーそーきたかって感じの部分もあり
すごく想像通りで気持ちよい部分もあり
とても良かったと思います。
あとやっぱり私は
少人数の舞台が好きだなーと思いました。

吹越満さん。
ずっと好きな役者さんですが
生で観るのははじめて?でした。
とらえどころがない感じで
でもやっぱりカッコ良かったです。
ソロアクトもいつか観てみたいのですが。。。

片桐仁さん。
いろいろ頑張ってました(笑)
ちょっと似合わない役かなーと思っていたのですけど
それほど違和感は無かったです。
だんだんソロ活動も慣れてきた感じ?(笑)

中村友也さん。
全然知らない方でしたが
マッキー役、すごく似合ってました。
↑のあらすじでは最初からオカマみたいに書いてありますが
実際は最初は普通の青年を装っているのですが
その切り替えもすごく上手くて良かったです。
今後注目していきたい役者さんになりました。

高橋真唯さん。
すっごく可愛かったですvv
チラシの写真で見た時から、カオルにピッタリ
と思っていましたが、本当にピッタリなイメージでした。
たぶんこの方映像でも見たことあると思うのですが。
カーテンコールで緊張されてるっぽいとこも可愛かったです♪

広い舞台でライトでエレベーターを表現する演出も面白かったです。
最小限のセットも良かったと思います。

カーテンコールには演出のダンカンさんも登場。
片桐さんの私服のTシャツを楽屋から持ち出し
お客さんにあげようとしてました(^_^;
あせる片桐さん(笑)
でも結局最後投げてましたw
ダンカンさんも被ってた帽子投げてたし
実はあらかじめ決められていたことだったのかもね。

千秋楽だったからか
途中で片桐さんの替え玉役をする役者さんも紹介されました。
顔はまったく出ない役でしたが
なかなかのイケメンさんでしたw(笑)

一応ミステリというかサスペンスというか
ホラーというか、、、な作品なので
ネタ知っちゃってから観るのと知らずに観るのでは
だいぶ違うだろうなとは思います。
原作読まずに観たら最後の驚きはもっと大きかっただろうな
ってのは正直ありますけど
でも、結末を知ってても、十分楽しめる舞台だったと思います。

続きは舞台化は難しそうだけど
映画とかならないのかなー

テレビドラマはあったらしくて
ちょっと観てみたいのですけど。