隕石少年トースター第7回公演
『雨の降る美術館』

脚本・演出/山内直哉
出演/関敬 竹田幸弘 永井悠造
   山内直哉 千歳晶子

2008年5月17日(月)15:00開演
大阪/インディペンデントシアター1st

森に迷い込んだ少女は、
木にかかった一枚の絵を発見しました。

雨から絵を守る館長は、
絵にまつわるエピソードを話し始めました。

そこはーー

「雨の降る美術館」

隕石少年トースターという劇団の作品を観るのは2回目。
前回はチラシの可愛さに思わずチケ取ってしまったのですが
とても面白かったので次回もぜひ行きたいなと思っていました。
今回は事前にチラシを手に取ることはありませんでしたが
劇団サイトに載ってたイラストは相変わらず可愛く
とても良い雰囲気だったので行ってみることにしました。

前回はインディペンデントシアター2ndでしたが
今回は小さい方の1st
小さな劇場での少人数芝居、というのも
とても楽しみでした。

チケットは劇団サイトで取ったのですが
予約してお金振り込んで、チケットは当日渡し
というシステム。
手元にチケットが無いというのは若干不安です。。
開場15分前くらいに到着。
受付で名前を言うとすぐに分かってもらえましたが
「では2500円お願いします」と言われて
思わず払いそうになってしまいました(^_^;
事前に振り込んでるじゃんっっみたいな。
幸い向こうもすぐに気付いてダブルで払うことは無かったですがbb

やっぱ送料取られても送って欲しいなと思いました。

舞台には一枚の額。中には何も入っていません。
そこだけポッとスポットがあたっていて
その雰囲気もなんだか好きです。
チラシと一緒に入っていたペラもののパンフを読むと
3話オムニバス形式だとか。
しかも「3つのお話を人形劇で繋ぐ」とか。
そーだったのね、とそこで初めて知りました(^_^;
人形劇といえば前回公演も人形劇団のお話で
そおいうのが好きな劇団だったんですね。

第一話「あいつがだんだん遠くなる」
とあるファミレスが舞台のちょっと恐いお話。

これ、今回の3つのお話の中では一番好きでした。
新興宗教にハマってしまった男と
その男と仲良くしながら裏切った男と
その男をひどく苛めていた男と
3人が久しぶりに出会って、会話していくのですけど
何か起こるんじゃないか、という緊張感と怖さがじわじわきて
ずっとドキドキしていました。
笑える部分もちょこちょこあって
とても好きな感じです。
結局どうなったの?て終わり方も好きでした。

私が思うに…
彼は結局は彼ら両方を恨んでいて
お互いが潰れるようし向けたのだろう。
それが、菊の花と手錠、なのかな。
て、これは観た人でないと意味分からないでしょうw

第二話「隕石版 もっと走れメロス」
有名な「走れメロス」の裏側?みたいな話。
親友のセリヌンティウスはただ黙って人質になった訳ではないですよ、
てな話で、
私は昔から「メロス最低!友人バッカじゃない」と思っていたので(笑)
かなりスッキリさせられました(笑)
終わり方も気持ちよかったし
登場人物が関西弁ってのも面白かったです。

今回は主に3人で演じられましたが
もともとは1人芝居用のお話だったそうで
1人芝居バージョンも観てみたかったな、と思いました。

第三話「譜めくりさん」
ピアノの演奏会等で奏者に付いて譜面を捲る人の話。
ですが、ほのぼのラブストーリーなのかな、結局。
出てくる人がみんないい人で(お馬鹿もいるけど)
勘違いでドタバタの面白さなどもありつつ
最後ほのぼの良かったね、って終われるストーリーで
良い気分で帰れる素敵なお話でした(笑)

という結構タイプの違うお話で
役者さんもそれぞれ違った役柄を上手く演じられていて
とても得した気分になりました♪
山内さんの作品は
どれもとても分かりやすく、安心して観られるのがいいなと思います。
けど1話めのようなちょっと恐い感じもいけると思うので
また書いて欲しいです。

間に入る人形劇は…
正直私はいらないかな、と思いました(^_^;
人形は可愛いのですけど
いまいち動きとか分かりづらかったし。。
「美術館」という設定で
そこにある「絵」からお話が始まる
ということなのでそうなるのかもしれませんが
普通にお芝居でやっても良いし
ただのオムニバスでも私は良かったです。

あと、オープニングや各話のはじまりが映像なのですが
ここで使われている書体が
あんまり合って無くて残念に思いました(^_^;
折角ならもうちょっと…違うと良かったのに。

前も書いたことあるのですが
誰でも簡単に凝った映像とか作れるようになって
お芝居でもたくさん使われているのですが
だからこそ、センスとか問われるよな〜と思います。

グッズもいろいろあったようで
どれも可愛くてリーズナブルだったのですが
なんか混んでたので買いませんでした。
コースターとかストラップとかTシャツとか
全部団員の千歳さん手作りとのことで
(あと人形劇の人形も!)
すごいなぁ〜と思いました。

次回はいつになるか分からない、とのことですが
また是非観に行きたいと思いました。

最初はあらすじ書いてたんですけど
すっごく長くなっちゃうので止めました(^_^;
短編集だからあらすじも書きやすいんですけどね(笑)