SHINKANSEN☆RX『五右衛門ロック』

作/中島かずき
演出/いのうえひでのり
作詞/森雪之丞
音楽/岡崎司
出演/古田新太 松雪泰子 森山未來
   江口洋介 川平慈英 濱田マリ
   橋本じゅん 高田聖子 粟根まこと
   右近健一 逆木圭一郎 河野まさと
   村木よし子 山本カナコ 礒野慎吾
   吉田メタル 中谷さとみ 保坂エマ
   冠徹弥 村木仁 川原正嗣 前田悟
   北大路欣也  ほか
BAND/岡崎司(guitars)
   高井寿(guitars)
   福井ビン(bass)
   岡部亘(drums)
   松田信男(keyboards)
   松崎雄一(keyboards)

2008年8月14日(木)13:00開演
大阪厚生年金会館大ホール

おきのカモメに尋ねてみれば、
あれに見えるは海の果て、神秘のお宝《月生石》、山ほど眠るタタラ島。
いいや、そいつはおいらのもんだと、海路はるばる敷島の、
大和の国からやってきた、女泣かせの男前。
らりるれロックのリズムに乗せて、おっとてめえは三条河原、
釜茹でされた大悪党、石川五右衛門(古田)じゃあねえか?
はまの真砂は尽きるとも世に尽きねえのは女の欲。
五右衛門盗んだお宝を、独り占めしようと企むは、性根は悪いがイイ女。
その名も艶な、真砂のお竜(松雪)。
ごよう!御用!と五右衛門を、十手片手にしろたへの、波を蹴立てて追ってきた、
頑固一徹のお役人、姓は岩倉、名は左門字(江口)。
えにも描けねえ南国の、トロピカルな景色のその裏で、愛と憎悪の愚かな戦。
もうけのためなら心も売ると、くるくる回る武器商人、
ペドロ・モッカ(川平)の口車。
バラバの国の大将軍、ボノー(橋本)&恋女房シュザク(濱田)、
復習誓う優男、カルマ王子(森山)を押し立てて、
狙うはタタラの王の首。
んなこたぁさせじと迎え撃つ、ガモー将軍(粟根)守りしは、
女が惚れて男も惚れる、この島一の男伊達、
タタラの英雄、クガイ大王(北大路)。
だましだまされ五右衛門が、クガイの手に落ち地獄穴、
闇の中で出逢いしは、
女だてらの穴掘り隊長、その名はインガ(高田)。
女の顔を見て、五右衛門が「お、お、おめえは…!」と驚いた!
ぜったい絶命、危機一髪。めぐりあった因果の糸、
たぐりたぐって男と女。
はたして《月生石》の秘密とは?
謎の男、クガイの正体とは?
そして五右衛門とお竜、アブねえ恋の行方とは?

公式サイトより

1回目。

もうめちゃ楽しかったです!
歌あり踊りあり
笑いあり涙あり
お話も解りやすいし害もなく
大人も子供もみんなで楽しめる
これぞエンターテインメント作品♪て感じです。

実は新感線で初見から「好き!」て思えた作品て
あんまり無かったんですよ(^_^;
だけど、これは本当に「好き!」て思えました。
いわゆる「おポンチ系」と言われるお笑い中心のは
ノリに付いて行けないことも多いし
「吉原御免状」や「朧の森に棲む鬼」は重すぎるし
嫌いじゃないけど微妙って感じだったのです。
けど今回のは軽すぎず重すぎず
私にはちょうど良いバランスでホント良かったです。
もともと、岡崎さんの作る音楽は大好きで
「R」のシリーズは好きだったんですけど
「SHIROH」に次ぐ好きな作品になりました。

たとえ歌詞が聞き取れなくても(^_^;
だいたい雰囲気で内容は分かるし(笑)
曲はどれも好きな感じなので
休憩含め3時間20分があっという間でした。
バンドの方は舞台の両サイド上の方にブースがあって
そこで演奏されるのですが
やっぱ生バンドはイイですね♪

今回、席が2列目とか超前で
すぐそこがステージで役者さんたちも目の前まで来られて
迫力ありありでした。
ただ、前の方は傾斜が無いので
ちょうど前の人の頭でステージ中央が見えなかったり
スモークもくもくで見えなかったり
なんてことはありましたが。。

古田新太さん:石川五右衛門
さすがのカッコよさでしたね。ピッタリでした。
ただタイトルロールなわりに出番が少なかったのが残念です。
歌もソロとか無かったし。
あんまり遊びも無かったですしね。
けど最後の最後はガッチリ決めてくれて
鳥肌モンでしたけど。

松雪泰子さん:真砂のお竜
色っぽくて顔ちっちゃくてカッコ良かったです。
「吉原御免状」の時はおもしろな部分無かったけれど
今回はハジけてましたね(笑)
ちょっとキャラのイメージじゃないかな
とも思ったんですけど
これもありかな、とも思います(なんのこっちゃ)

森山未來くん:カルマ王子
カッコ良かったですねーvv
さすがの身のこなしの美しさ。でした。
ダンサーの人ってホント動きが綺麗ですね。
歌も上手かったし
カルマは復讐を狙う王子様で
あんまりふざけたところ無かったけど
ちょこちょこっとあるおもしろな部分が好きでした。
純粋でちょっとお馬鹿なとこも可愛くて好きです(笑)
今回絶対ファン増えてますね。

江口洋介さん:岩倉左門字
五右衛門を捕まえることに生涯をかけている武士。
最初名前を聞いた時はどーなることかと思ったのですが(^_^;
思ったより良かったです。
途中ギター片手に歌うシーンあり(笑)
なんか懐かしかったですねー。
江口さんの歌ってわりと好きだったんですけど
もう歌わないんですかね(笑)

川平慈英さん:ペドロ・モッカ
エスパニアから来た妖しげな武器商人の一人。
もうこの胡散臭加減がたまりません(笑)
すんごいテンション高いし
くるくるくるくる回ってるしw
舞台の端っこでちょこちょこ変なことしてるのも笑えました。
森山くんとのタップ共演も素敵でした。

濱田マリさん:シュザク夫人
橋本じゅんさんとの「ちっちゃい夫婦」が可愛くて
悪者なんだけどめちゃほのぼのしました。
声もすんごく可愛かったです。
よく、ラブラブに見えて
形勢が悪くなると夫を捨てて自分だけ逃げる
て悪者妻とかあると思うんですけど
シュザクは最後までボノーの事大好きで
一緒に生きていこうっていうのが良かったです。

橋本じゅんさん:ボノー将軍
おもしろカッコ良かったです♪
じゅんさんもちょこちょこ何かやってますね(笑)
今回歌も殺陣もあって嬉しかったです。
古田さんとの殺陣シーンとかはドキドキしました。

高田聖子さん:インガ
このインガという役は二幕からしか出ないので
一幕は淋しかったです。
冒頭のシーンで民衆の役で踊ってた聖子さんも
楽しそうで良かったですけど(笑)
けどやっぱカワイイ&カッコイイですvv
「女にカワイイと言われるほど落ちぶれちゃいないよ」
って台詞あるんですけど
でもやっぱりカワイイと思いました♪
インガは最後やっぱクガイと一緒に行っちゃったのかな
ラストで一緒に舟に乗ってくれたら嬉しかったのですけど。

粟根まことさん:ガモー将軍
正直あんまり見せ場が無くて残念でした。
おもしろい感じも無かったし。
ボノー将軍との絡みとかもっとあったら良かったのに。
粟根さんも最初の方でガヤやってますよね?
左門字の部下侍?な役。

右近健一さん:アビラ・リマーニャ
川平さんとのコンビネーションが素晴らしかったです。
怪しさ大放出(笑)
ペドロとアビラって、
高橋留美子さんの漫画に出てくるキャラみたいなんですよね(笑)
歌は流石に上手いし気持ちよかったです。
最近は右近さんの歌唱指導用CDで売らないんですかねー
メタルマクベスのとか出てないですよね?
今回のはぜひ欲しいのですけど。。

冠徹弥さん:タタラ国宮廷兵ロック
メタマクの時も凄かったですけど
この方の声はホント凄い!と思います。
突き抜けるようなハイトーンボイスが
サイコーに気持ちよいです♪
カッコ良すぎvv

川原正嗣さん:バラバ国兵隊長
前田悟さん:タタラ国部隊長
アクションクラブのお二人も、ホントカッコ良かったです。
特に今回私は前田さんの腕筋に萌もえでした(^_^;
マッチョな人は苦手なのですけど
そんなにムキムキでもなく
けど他の人とは明らかに違う筋肉で
カッコ良かったですvv
殺陣も素晴らしいですね♪

北大路欣也さん:クガイ
今回の主役はまさにこの方でした。
何あの存在感。
クガイが出てくるだけで場が締まります。
この方も映像でしか見たこと無いし
舞台とかどうなの?て思ってましたけど
台詞のひと言ひと言に重みがあるし
殺陣は言うこと無しカッコ良いし
本気素晴らしかったです。

今回、衣装もすごく良かったです。
ひろーいマントとか
スカートみたいな腰巻き?とか
役者さんは捌くのが大変だったそうですけど
それが翻るのが美しくて
すごくカッコ良かったです。
五右衛門チームとタタラ軍、バラバ軍
ペドロとアビラ、ホッタル族
それぞれみんな違う民族衣装みたいな特徴ある衣装で
それぞれ何回か衣装変えもあったりして
それがみんな素敵衣装で
それだけでもワクワクしてしまいました。

カーテンコール
最後ちょこっと立ったのですけど
ホントは最初から立って盛り上がりたかったです。
前の席にいかにもロック好き(笑)な子たちがいたのですが
さすがにノリが良くて
腕とか自然に振り上げてて良いなぁと思いました。

なんていうか
もう「カッコイイ」とか「素晴らしい」とか
同じ事しか言えませんが(^_^;
とにかくお祭りで楽しくてわっしょーい
て感じでした(笑)