PARCO PRODUCE
『恐竜と隣人のポルカ〜K/T BOUNDARY』

作・演出/後藤ひろひと
出演/寺脇康文 手塚とおる
   水野真紀 森本亮治
   大和田美帆 竹内都子
   後藤ひろひと 兵動大樹
   石野真子

   鈴木悟史 藤桃子

声の出演/池田成志 川平慈英
     中井美穂
     ラフーボアリサ 王健

2008年6月30日(月)19:00開演
広島/広島アステールプラザ大ホール

とある住宅街。
そこには二軒の家が仲良く並び二つの家族が仲良く住んでおりました。
一方の家には戸田家。
家族構成は父・幸夫(寺脇)、母・千香(水野)、
そして大学卒業後ぶらぶらしている息子・翔太(森本)。
もう一方の熊谷家には幸夫の幼なじみの柿一郎(手塚)と、
その妹・亜矢子(竹内)の兄妹が住んでいました。
ある日、幸夫が妻・千香に花壇を作りたいと言われて
掘った穴からどの図鑑にも載っていない恐竜の一部を見つけました。
これぞ世紀の大発見!戸田家は早速学者・柴栄博士(後藤)を呼んで、
その恐竜が新種のものであることを確認、
その恐竜に『トダノドン』と名付けます。
隣家の熊谷家に内緒に発掘を行おうとしますが、
柿一郎に見破られ両者の仲は険悪に。
秘密にされたのが悔しくて仕方の無い柿一郎は、
子供恐竜番組にFAXを送り自分の庭も掘って恐竜を発見しようとします。
実はこの番組のレポーターをしているのは、
幸夫と柿一郎が昔から憧れていた石野真子(本人)だったのです。
恐竜+石野真子、欲望が渦巻き、暗雲が垂れ込める戸田家と熊谷家。
大学を休んで帰ってきた柿一郎の娘・桃子(大和田)、
柴栄博士と石野真子、
果ては番組のディレクター・島之内(兵頭)も巻き込んで
事態はややこしくなるばかり。
ついに両家は全面戦争に突入!どうなる?戸田家vs熊谷家?

楽しみにしていた後藤大王の新作♪
寺脇さんも好きだし、手塚さんと大王のコラボも楽しみでした。

開場されるとまず目に付いたのが
空港の金属探知器のようなゲート。
それをくぐると…
お出迎えしてくれたのは
いかにも大王デザインの恐竜ディーバくん(笑)
のちに彼も作中に登場します。
そんなところでもワクワクしながらパンフを買い
ホールに入ると
ジャングル探検隊のような恰好をした人(2人)がお出迎え(笑)
会場内には恐竜の足音と
「ディーノパークへようこそ!」という
テーマパーク的ナレーションが流れていて
そこでもまたワクワク。
この、恐竜の足音が結構ズシンと響いて
なにげに臨場感ありました(笑)

その間↑の探検隊2人は客席内をうろうろ
写真撮られたり空いてる席に座ったり
楽しませてくれてたのですが…

いよいよ開演。
彼らが舞台に上がり、パントマイムで携帯マナーなどの注意。
そして本当の始まりです。

いきなり始まったのは子供向け(?)恐竜番組。
2組の家族の話と聞いていたのに何???
と思ってしまいましたがすぐに入り込めました。

石野真子さま(笑)
もうすっごく可愛かったですvv
まだまだ全然アイドルいけますね(笑)
早変えとか色々で大変そうでしたけど
しっかりコメディエンヌされてました。
最後に明らかになる秘密wも笑いました。

寺脇康文さん。
生で見るのは2回目?
いつまでも白の似合う男(笑)
叫んだり走ったり暴れたり、頑張ってました。
今回出演者の皆さんは前の日入りだったそうで、
前日には広島市民球場へ野球を、
当日の昼間は映画館で「インディージョーンズ」を観に行ったそうです。
そんなにゆっくりできるのかとちょっとビックリ。
映画館で気付かれて「相棒観るんスか?」と言われたそうです(笑)
そいえばロビーにも相棒のポスター貼ってあったな(^_^;

手塚とおるさん。
なんだかすごく新鮮でした(笑)
手塚さんって、めちゃクセのある俳優さんだとは思っていて
でもどっちかっていうと恐い感じというか
んーニヒル?なイメージだったのですが…
今回かなり壊れてました(笑)
ひょろりと長い手足もおかっぱぽい髪型も
変な動きも…どれも素晴らしかったです♪
ずっと誰かに似てるなーと思ってたのですけど
未だ分からず(^_^;
アンガールズ?(笑)

水野真紀さん。
コメディがんばってました。
開くドアに激突してどかーんとか(笑)

竹内都子さん。
存在感ありあり。
顔だけで笑えるから得ですね(笑)

兵動大樹さん。
全然知らない方だったのですが
お笑いの人なのですね?
前日寺脇さんと一緒に球場に行って
ビールの売り子さんがニコニコ近づいてくるから
てっきり寺脇さんのトコロに来ると思ったら
「兵頭さんですよね?」と握手求められた
って話をされました(笑)

森本亮治さん。
どっかで見たことあるんですけど…
名前とか。
けどパンフに載ってるプロフィールでは思い当たらず。
あんまり感情を表に出さない飄々とした役でしたが
とても合ってました。

大和田美帆さん。
可愛かったです。
あんまり目立つ役では無いけれど
なかなか好きでした。
今度蜷川版「ガラスの仮面」のマヤを演るそうです。
観に行く予定は無いけれど気になりますw

後藤ひろひとさん。
まぁ相変わらずの大王ぷり。
けどちょっとおとなしめでしたね。
やはり演出もとなると出演は少なくなっちゃうんでしょうか。
もっと変な博士でも良かったのに。
次回作「ベントラー・ベントラー・ベントラー」が
早く観たいです♪

あと、今回は声だけの出演も豪華でした☆
恐竜番組のナレーションは川平慈英さんで
台詞でも思いっきり「うっとーしー」みたく言われてるし
その番組内で流れる設定のVのナレーションは池田成志さんで
「池田成志です」て言った瞬間
客席前方(私も含む)から微妙なざわめき聞こえたし(笑)
※前方はお芝居好きが多いとみられる
中井美穂さんとかすごく意外だったし
川平さんのナレーションは終演後も流れて
「この後、広島焼き食べに行かなきゃ、
 あっ広島で広島焼きって言ったら怒られるな
 広島風お好み焼きて言わなきゃ」
みたいな地方ネタもあって
細かい所まで凝ってて面白かったです。

前々作の「Shaffle」や前作「みんな昔はリーだった」には
いくらか悪意的な部分もあってちょい嫌だったりしたのですが
今回はそーいう部分が無くて
全編笑えて楽しめてキラキラしていて良かったと思います。
ただ、やはり後藤さんの描くキャラクターは独特なのかなと思いました。
今回のキャストも良かったけど
やっぱなんとなくハマりきれてない感じがして
(すごく頑張ってる感がしてしまって)
ついPiperはじめ常連役者さんたちを思い浮かべて
脳内変換して観ちゃってたところがあります(^_^;
で、やっぱいつものメンバーは凄いんだなと思いました(笑)
個人的に、兵頭さんが演じたディレクターを
三上艦長にやって貰いたいなと思いましたw
あと、また大路恵美嬢に大王作品出て欲しいなと思いました。
彼女も普段は全然違う畑(笑)の女優さんなのに
すごくハマっていて、凄かったんだなと再確認しました(笑)

カーテンコール1回目は真子さまの歌に合わせてみなさん登場
ここでスタンディングできたら良かったんですけどね。
4回目くらいでほぼスタンディングになってました。

大王曰く「観た後に何も残らない芝居」
たしかにそうだけどw
ただただ笑って楽しくてワクワクして帰れる
そんな作品もやっぱいいなと思いました。