こまつ座第八十四回公演
『人間合格』

作/井上ひさし
演出/鵜山仁
出演/岡本健一 山西惇 甲本雅裕
   辻萬長 田根楽子 馬渕英俚可

2008年3月3日(月)13:30開演
東京/紀伊國屋サザンシアター

昭和五年、春。
晴れて東京帝国大学に合格した青年津島修治(岡本)は、
郷里津軽の生家を離れ、高田馬場の下宿で学生生活を始める。
彼は、ここで瞬く間に、生涯の知己を得た。

帝大生の佐藤(山西)と、早大生の山田(甲本)。
夢を追い、理想に燃える三人の若者は、
妖しいカフェーで論争し、貧乏長屋で激論を戦わす。

世はまさに、テロルの嵐の吹き荒れる激動の時代。
若者たちは時代の波に翻弄され、
そして戦争という巨大な大渦へと飲み込まれてゆく……。

こまつ座2回目。
井上ひさしさんは人としてあまり好きじゃないので(^_^;
観ないようにしたいと思っているのですが(笑)
月曜日の昼に観れるのがこれぐらいしか見当たらず。。。
とりあえず観に行ってみました。

太宰治は昔「斜陽」てのを読んで
えらい暗いなって思った記憶ぐらいしか無いです。
(しかも内容全然覚えてないbb)
あと「走れメロス」のメロスは酷い奴だなぁ〜とか(笑)
本人はこういう人生だったのか、という感想。

平日の昼間だというのに客席はいっぱいでびっくり。
かなり年齢層が高めなのが
いつも観ている作品と違うところ。
昨日のイキウメとは大違いです(笑)
そんな年配の人に受けるキャストでも無いと思うので
やはり井上作品、こまつ座ファンなのでしょうね。

岡本健一さん 津島修治(太宰治)
前回この役を渡辺いっけいさんがやっていたと聞いて
どーせならいっけいさんで観たかった!
と思ったのですけど
ボンボンで、甘ちゃんで精神病んだりするところとか
イメージぴったりだなと思いました(笑)
写真とかもすごく「らしく」て良かったです。

山西惇さん 佐藤浩蔵
この役は前回ずっとまで辻萬長さんがされてたそうで
プレッシャーあるだろうなぁ〜と思いました。
けど、とても山西さんに合ってたと思います。

甲本雅裕さん 山田定一
人気歌手、になるてことで
どうなんだろう…と思ってしまいました(^_^;
歌声はちょっとお兄さん?に似てる気も。

辻萬長さん 中北芳吉
渋いです。素敵です。
中北は最初はいい感じのおじさんなのですけど
結局都合の良いだけの大人、みたくなって
ちょっと残念でした。。

田根楽子 青木ふみほか七役
面白かったです。
初めて知った女優さんです。
井上作品では常連さん?なのかな?
看護婦姿で笑いが起きてたのが
ちょっと可哀想でした(笑)

馬渕英俚可さん チェリー旗ほか七役
可愛かったです。
今回、女性陣の衣装が全部可愛くて嬉しかったです♪
あの時代の服って結構可愛いですねvv

女性2人は場面場面でいろんな役をやらなくちゃいけなくて
大変だなぁ〜と思いました。
最初、別の人がやってるのかと思う部分もあったので
凄いな、とも思いました。

井上ひさしさんって、こんな風に
実在の人物についての作品が多いのでしょうか
テロリスト?といいつつも何かみんなのんびりしていて
実際はもっとシリアスだったのかもしれないけど
なんかほっとできて良かったです。
こういう、ほんわかした雰囲気の作品は
嫌いじゃないです。
観に行って良かったなと思いました。

けど、いっけいさんバージョンも
やっぱ観てみたかったです(^_^;