パルコ・プロデュース公演 いのうえmeetsシェイクスピア
『リチャード三世』

劇作・脚本/W・シェイクスピア
翻訳/三神勲
演出/いのうえひでのり
出演/古田新太
   安田成美 榎木孝明 大森博史
   三田和代 銀粉蝶 久世星佳
   天宮良 山本亨 増沢望
   西川忠志 川久保拓司 森本亮治
   逆木圭一郎 河野まさと 村木仁
   礒野慎吾 吉田メタル 川原正嗣
   藤家剛 藤木孝 若松武史/他

2008年12月27日(土)13:00開演
大阪/シアターBRAVA!

舞台は15世紀のイングランド。
醜悪な容姿をもって生まれたヨーク家の末弟・リチャード(古田)は、
己の欲望を実現する為なら手段を選ばない。
敵対するランカスター家の王と皇太子を殺害し、
その上、皇太子の未亡人・アン(安田)を言葉巧みにだまし、妻に迎える。
敵対する者はもちろん、自らの血縁者をも陥れ、王位を目指しのし上がっていく。
コンプレックスからくる狂気、そして、孤独によって倍増する憎しみ。
悪行の限りを尽くすリチャードがたどり着く結末とは…。

リチャード3世:古田新太
アン王女:安田成美
スタンリー卿:榎木孝明
バッキンガム公:大森博史
ヨーク公夫人:三田和代
マーガレット:銀粉蝶
王妃エリザベス:久世星佳
エドワード4世王:藤木孝
クラレンス公ジョージ:若松武史
ヘースティングス卿:山本 亨
リヴァース伯:天宮 良
ケイツビー:増沢 望
ラトクリフ:西川忠志
リッチモンド伯:川久保拓司
ドーセット侯:森本亮治
イーリーの司教 他:逆木圭一郎
暗殺者 他:河野まさと・村木 仁
ロンドン市長 他:礒野慎吾
看守、司令 他:吉田メタル
ティレル 他:川原正嗣
兵士 他:藤家 剛

初めての、「リチャード三世」。
舞台の上にはテレビが何台も置かれ
そこには現代の街の映像が流れています。
劇中は台詞が文字で流れたり
回想シーンを映像で流したり
色々面白い使われ方をしていました。
あと携帯電話が出てきたり
ストーリーや台詞はそのままながら
とてもいのうえさんらしい演出で
楽しく(?)観ることが出来ました。
衣装も昔のGSの衣装っぽくて
カラフルな布が使われてたり可愛くて好きでしたvv
音楽は元々大好きな岡崎司さんなので
やっぱカッコ良くて良かったです。

ただ元の話をほぼ知らないので
これ誰?とか思ってる間にあれよあれよと話が進み
あわわわわっって感じではありましたが(^_^;

2階席の一番前の席で
障害物無いし舞台全体が見渡せて良かったのですが
先にも書いたようにモニターに色々映ったり
あちこち観なくちゃいけなくて忙しく
もう一回全体を踏まえた上で観たいなぁと思いました。

古田さんのリチャードはとても似合ってたと思います。
思ってもないような嘘を並べたて皆を騙した後
後ろを向いてにやりとするとことかめちゃカッコ良かったです。
台詞は少し聞き取りづらかったですけど。。

安田さんは久しぶりの舞台と言うことですが
やはり綺麗で可愛かったです。
迫力はありませんがステキでした。

あとはへースティングス卿の山本亨さんが好きですvv
面白い部分も担当されてたし。
殺陣とかあるともっとよかったんですけど。

川原さんのティレルもカッコ良かったです♪
もっと絡んでくるかと思ったけど
そうでもなくて残念でした。。

若松さんとかあっさり●されてしまうのにはビックリでした。
もっとじっくり観たかったです。

あと素晴らしかったのはマーガレット役の銀粉蝶さん。
台詞が自然でちゃんと「言葉」として聞こえてきて
流石だなと思いました。

なにせ原作をちゃんと知らないので
結構誰が誰やらで(^_^;
やはりこういう古典は予備知識あって観た方が
より楽しめるよね、と思います。
毎回思っているのですけどbb

機会があれば、もっとオーソドックスな演出のものも観てみたいです。

そうそう。今回の演出、
新感線の「SHIROH」に似ていると思いました。