梅本真里恵シークレット一人芝居II
『演目秘密』

企画・構成・演出/末満健一(ピースピット)
出演/梅本真里恵(売込隊ビーム)

2008年8月31日(日)17:00開演
大阪/ in→dependent theatre 1st

売込隊ビームという劇団所属の、梅本真里恵さんの
シークレット一人芝居というのに行ってきました。
これは2年前、第1回公演があって、
私は全然知らなかったのですけれど、
某動画サイトに記録用映像がアップされ、
ネットで話題になってたみたいです。
私はそれを見ていないのですけど
話を聞くにつれめちゃ面白そうで、
次回があればぜひ行きたいと思っていました。

で、今回。演目は、
某・空に浮かぶ巨大な城を巡る
少年と少女の冒険長編アニメーション映画(笑)
この作品は大好きで、台詞とか結構覚えちゃったりもするので
それを一人で演じるってどんなの?!ととても楽しみでした。
ちなみに第一回公演の演目は
大きな蟲がいっぱい出てくる●の谷の少女の話でしたw

この企画を実現するために、
一応、某ジ●リに上演許可をお願いしたところ
「聞かれたら“NO”とお答えするしかありませんが
 無料でされるイベントなどではこちらは何も言えません」
という寛大(笑)なお言葉をいただき、
無料公演(ただしカンパを募ります)という形になったそうです(笑)

会場に着くと、スタッフさんがマジックを持って立っていて
今日の日のシークレットイベントの説明がありました。
今日は千秋楽だったのですけど、
そのカーテンコールで、梅本さんにシークレットカーテンコールを
プレゼントしよう!というものでした。
まずは公演ポスターに
開演前みんなで梅本さんへのメッセージを寄せ書きしたものを渡す。
それからクラッカーを1人1個ずつもらって、
スタッフさんの合図でならす。
あと、みんなでこの映画の主題歌を歌う。
というもので、とても素敵だなと思いました(^_^)

残念ながら寄せ書きは、
時間が無くなって出来なかったんですけど。。

当日もらったチラシには、
このアニメに出てくる人物紹介なども
手書きのイラストとともに入っていてとても可愛かったです。
あと、下記のような注意事項がありました。
(終わったら
破って証拠隠滅してくださいって言われたんですけどね(^_^;)

【開演の前に】
・今回の作品は、たったひとりの役者の体を通して、
 アニメ映画『●●の● ●●●●』の完全コピーを行うという試みです。
 コンセプトの都合上また原作アニメを尊重するために、
 内容のカットや改変等は一切行っておりません。
 でも、時々台詞の語尾が微妙に違ってたり、
 細かい台詞が抜けてたりするところがあるかもしれません。
 ご了承ください。
・元の台詞のみでは伝わらない情景描写などにおいて
 説明台詞を使用させていただきます。
・役者の体ひとつですべてを表現するという都合上、
 大道具・小道具を使用せず、
 すべての登場人物や飛行船や渓谷や要塞や風や雲や
 ●●●●を役者ひとりが演じます。
 但し、演出の都合上、[飛●石]と[ム●カのグラサン]だけ
 小道具を使用しております。
・すべての人に楽しんでいただけるよう作品をお届けする所存ですが、
 やはり原作アニメをご覧にいただいてからのご観劇をお奨めいたします。
・劇中曲は、一般に流通されているサウンドトラック等を使用しています。
 但し、アニメ本編で使用されている曲で、
 どのサウンドトラックにも収録されていない曲が多数あり、
 その箇所は止むを得ず似た雰囲気の代替曲となっております。
 そのため、皆様の思い入れのあるシーンで
 思い入れのある曲が流れない場合があります。ご了承ください。

説明台詞ってどんなんだろう。
大道具・小道具を使わなくてどうやって●●●●まで演じるの?
などと思いながらいよいよ開演。

これをどう表現したら良いのか(^_^;
まさに、「完全コピー」でした☆
説明台詞というのはまぁいわゆるト書きを読む?て感じなのですけど
「雲がもくもくもくー」とかの場面も手を大きくひろげて表現したり
すごく分かり易かったです。
そもそも何度も観ていて台詞も場面も覚えていますから
言葉で聞くだけでもその情景が目に浮かぶようでした。
で、ただアニメのそのままの台詞をなぞって言うだけでなく、
「いやらしい感じで近づくム●カ」とか
「すごい筋力!」とか
「めちゃカッコイイvv つき合いたいvv」とか
そうそう!て思えるようなツッコミが随所に散りばめられていて
めちゃ笑えました。
すごく細かい所も落とさず入れてあってにんまりしたりもしましたw
梅本さんの少年役はとても似合ってて良かったです。

一人芝居と言いつつも、
ところどころ、お客さんの手を借りて、
参加型みたくしてたのも良かったと思います。
とても親近感湧きました。

あと、前回は本当に何もなく、
照明も自然光みたいなトコで演ったそうですが、
今回は、知り合いのスタッフさんたちが
ノーギャラで手伝ってくれたとのことで
音楽とか照明とかもとても効果的でした。
とくに音楽、音って重要だなと改めて思いました。
アニメオリジナルのサントラを使用していたので、
これまた刷り込まれた曲を聞くだけで
もう感情移入して盛り上がれる訳ですw
あとキュインキュインとかいう音とか。

要塞から脱出するとことかラストとか
結構うるうるっと来ちゃいました。

人の想像力を刺激する、すばらしい公演だったと思います。
あと人って凄いんだな、と思いました。

膨大な量の台詞と動きを
全て一人で演じきった梅本さんに心から拍手を贈りたいです。
文章でこの感動を伝えるのはホント難しいのですがっっっ(>_<)

ラストのテーマソングを歌いながら泣き出しちゃう梅本さん。
ほんっとーに辛い稽古を経ての千秋楽、仕方ないですよね。

で、3回?くらいカーテンコールがあったのち
いきなり場内真っ暗に。
パン!ていうクラッカーの音に続いて次々となるクラッカー
場内が明るくなって、ビックリ顔の梅本さん。
演出の末満さん登場。
花束贈呈は売込隊ビームの作演出家、横山さん。
横山さんは、なんと今までこのアニメを観たことが無かったそうですっっ
末満さんはまさかそんな人いないだろうと思ってたそうですが(^_^;
で、慌ててこの日に見始めて、でも最後までは観られなくて
ラストは梅本さんの芝居で知る、ということになったそうです(笑)
それから先程みんなが書いた寄せ書きポスターをプレゼント。
プレゼンターは同じく売込隊ビームの三谷恭子さんでした。
三谷さんは初日にも観に来られてたそうなのですが
「呼び出されたっっ」と言われてました(笑)
そしてみんなで「●をのせて」を合唱して、終演となりました。
最後はオールスタンディングで
とてもアットホームで温かい気持ちになれるカーテンコールでした♪
ホントーに小さな劇場なのでより一体感があって良かったです。

終演後は梅本さん自らカンパ回収箱を持ってお見送り
これ、結構困りますね(^_^;
ポチ袋でも用意していけば良かったーっっと思いました(笑)

次回があるかどうか分からないけれど
もしあったらぜひまた行きたいです。
ちなみにアンケートに「次回あるとしたら何の作品を観たいか」
というのがあったのですが、
私は某・天下の大泥棒と時計塔のあるお城とお姫様の話
を書いておきましたw

あーもー絶対伝わってないですよね(>_<)っっ
もどかしーっっっ(笑)