NYLON100℃ 31st SESSION
『わが闇』

作・演出/ケラリーノ・サンドロヴィッチ
出演/犬山イヌコ みのすけ 峯村リエ
   三宅弘城 大倉孝二 松永玲子
   長田奈麻 廣川三憲 喜安浩平
   吉増裕士 皆戸麻衣
   岡田義徳 坂井真紀 長谷川朝晴

2008年1月14日(月・祝)13:00開演
大阪/イオン化粧品シアターBRAVA!

作家の父(廣川)の娘(犬山・峯村・坂井の3姉妹)の話。
「わが闇」とは、長女が子供の時に書いた小説のタイトルでもあります。

ケラさんがナイロンに新作を書き下ろすのは3年ぶりだそうです。
前作『消失』はちゃんと観ていないのですが
こちらもかなりシリアスな話だったらしく、比べる人も多いみたい。
けど、今作はとても評判が良くて観に行く前から楽しみでした。

見終わって(というか途中から)、まず思ったことは
「どーしちゃったのケラさん???」
てこと(^_^;
なんか、すごく、【いい話】だったんです。
ケラさんといえば【嫌〜な話】を書く人だと思ってたので(笑)
正直ちょっと拍子抜けでした。
毎回ケラ作品を観ては、その暴力的なところとか諸々が
「合わない」と言っているくせに
そーいうところがあまり無くていい話になってると
それはそれで物足りないノ
我が儘なものです(^_^;
もちろん笑えるところも沢山あるし
最後ちょっと泣けちゃったし
相変わらず映像の使い方とか照明とか音楽とかは
抜群にカッコ良いし
観て良かったな、とは思うのですけど。。
先日観た『犯さん哉』の方が、やっは【らしい】かなと。
ケラさんにはやっぱりある程度の【毒】を期待しちゃうんですね。

途中までは良かったんだけどなぁ〜
最後がなぁ〜
いい話好きなのになぁ〜

なんだろ、自分でも不思議です。。

役者さんもみな素敵だったですよ。

犬山イヌコさんは
最近大人の落ち着いた女性役が増えてきたんでしょうか。
可愛い感じも良いけどこーいうのもとても似合います。
イヌコさん演じる長女と父親の関係、
ラストは泣けました。

峯村リエさんは
いつもながら和みます。
ほんわかした雰囲気ですごく可愛いvv

坂井真紀さんは
客演だけどとても馴染んで良かったです。
この方もちっちゃくて可愛かったですね。

三宅弘城さんは
この日40歳のお誕生日だったそうです。
カーテンコールでケラさんが登場して紹介されました。
あと、昨年11月に結婚されたそうです。
おめでとうございます(笑)

大倉孝二さんは
相変わらず面白いトコ持っていってました。
髪の毛が少し長めでストレートだったのが新鮮でした。
出番が少な目だったのはちと残念です。

松永玲子さんは
最初、3姉妹の母親役で登場。
すごく神経質で病気になって●●しちゃう役で
前にナイロンで観た役もそんな感じだったなぁ〜
と思ってたら
後半はすっごく性格の悪い大阪のおばちゃん(やり手)役で再登場
どっちもハマってて
やっぱ好きだ!と思いました。

長谷川朝晴さんは
生で観るのはってかちゃんと観るのは初めてだと思います。
なんとなく、二枚目のイメージだったのですが
結構面白い感じの役で、
それもとても似合って良かったです。
元・ジョビジョバってグループの人なのですけど
同じくジョビジョバ出身の
坂田聡さんて方と声の出し方とかリアクションが似てて
やっぱ似るのかなぁ〜と思いました(笑)

岡田義徳さん
好きなんですよね、この方(笑)
なんか、さらっとやってのけちゃう感があって
カッコ良いなと思います。
この方の
「それでもこの後も彼らは生きていくというだけ」
みたいな最後の台詞は良かったです。

いつも怖い(笑)みのすけさんは
今回は嫌な奴な役でした。
けど、とことん悪くなる前にいなくなっちゃった(笑)

廣川三憲さんも怖いイメージなのですが
今回は悲しいお父さん役でした。

今回、村岡希美さんが出演されてなかったのは残念でした。
今『キル』に出てるんですよね〜
この舞台も観たかった作品です。またWOWOWでやるかな。

先程も書きましたが、
カーテンコールにはケラさんも登場。
千秋楽ですもんね、と思ったら
「大阪は初日と千秋楽しかないのですが」
てことで、そうか、2日しか無かったのかと
ちょっとビックリ。
もっとやってもいいのにね、と思います。

広島にも来るけれど、チケット売れてるのかなぁ〜
できれば広島でも観たかったけれど
平日の夜では難しいし
行けても3時間以上もあるから帰り大変だし
やっぱり難しいのですよね。。

あ、3時間以上ありましたけれど
それは全然感じなかったです。