『ウ−マン・イン・ブラック』
The Woman in Black -黒い服の女-

原作/スーザン・ヒル
脚色/スティーブン・マラトレット
演出/ロビン・ハ−フォ−ド
出演/上川隆也 斎藤晴彦

2008年7月12日(土)13:00開演
大阪/シアター・ドラマシティ

ヴィクトリア様式の小さな劇場。
舞台には特別な装置やセットはなく、ガランとしている。
そこへ中年の弁護士キップス(斎藤)と若い俳優(上川)が相次いで現われる。
キップスには青年時代、
家族や友人にも告白できないような呪われた体験があった。
以来、その記憶のために悪夢に悩まされ、
安らぎのない日々を送っていたのだ。
悩みぬいた末、
キップスはこの忌まわしい記憶を、家族に打ち明けようとする。
あの怪奇な出来事を劇場で語ることによって、
悪魔祓いにかえ、呪縛から解放されようというのだ。
その手助けに、若い俳優を雇ったのだった。
キップスの告白はひどく長い。
そのため、俳優が“若き日のキップス”を、
“キップスが出会った人々”をキップスが演じる
という上演の形が、俳優から提案される。
そして「芝居」は始まった。

2003年版を初めて観て
とても面白かった記憶があったので
この度の再演はとても嬉しかったです。
前回は後ろの方の席で
もっと近くで観たいっっと思っていたので
今回は8列目で、
かなり前の方の席で観ることができてより満足でした。

細かいところは忘れていたので
純粋に驚いたり怖がったり楽しめました。
思ったより怖かったです(笑)

舞台の上には最小限の小道具。
派手な効果音もBGMも無し。
ただ2人の俳優がいるだけ。
なのに何故こんなに集中できるんでしょう。
たぶん、流れるような台詞のテンポが
私に合っていたんだと思います。
とても心地よくて
かなり集中して観ていました。

上川隆也さん。
もう3度目の再演。
他の方が1回や2回しか演って無いトコロ
3回もって事は
斎藤さんとやこの役との相性が
良かったのだろうと思います。
たしかにとても似合ってるし。
二人芝居とはいえ
上川さんの役の方がずっと台詞も動きも多いし
殆ど一人舞台のよう。
たとえ何回も演じているとはいえ
淀みない台詞回しは素晴らしいと思うし
何度も演じているからこそ
毎回新鮮に驚いたり怖がったりというのは
大変だろうなぁと思います。
ホントにすべてが体当たりな感じで
斎藤さんも心配されてましたが(^_^;
身体には気をつけて欲しいです。
けど、もしまた再演あるときは
上川さんで観たいなぁ〜と思います。

斎藤晴彦さん。
初演からずっと演じられていて
さすがに落ち着いていらっしゃいます。
お二人ともですが
劇中劇の時と、素の時の切り替えが素敵にパリッとしてて
気持ちよくて好きです。

黒い服の女の人。
すすーって出てきて最初ビックリ(笑)
カーテンコールでの演出も好きですw
名前とか顔とか出されないのが残念な気もします。
どんな人が演ってるのかなー(笑)

カーテンコールでは
上川さんと斎藤さんのお茶目な姿も見られて
さっきまでの緊張が溶けてほのぼのできるのが良いです。

次は広島で、2列目中央の席から
さらにガッツリ観る予定です♪