『ドリアン・グレイの肖像』

原作/オスカー・ワイルド
演出/鈴木勝秀
出演/山本耕史 加納幸和
   伊達暁 須藤温子
   米村亮太朗 三上市朗

2009912日(日)14:00開演
兵庫/兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール

19世紀末のロンドン。
若き美貌と純真無垢な精神を兼ね備えた
青年貴族ドリアン ・グレイ(山本)。
彼の魅力に惹きつけられた友人で画家のバジル(伊達)は、
グレイの美しい姿を全身全霊の思いで、肖像画として残した。
そこで初めて自らの美を認識したグレイは、
バジルの親友・ヘンリー卿(加納)と親しくなり、
悪事を重ね、快楽に溺れていく。
そんな中、グレイは女優のシビル・ヴェイン(須藤)と出会うことに




大変美しい舞台でした。
二村さんのカッコ良いセットと
青く美しい照明
そしてピアノの生演奏
オープニングからかなりうっとりしてゾクゾクしました。
衣装も素敵でした

ただ、全体的に暗い照明だし
ピアノの音色も心地よすぎて後半眠気との戦いも・・・(^_^;

内容は、長い話をまとめてあるからでしょうが
少々ついていけなかったりもしたのだけど、、、
それでも面白かったです。
やっぱりスズカツさんは洋モノのが合ってる気がします。


山本耕史さん。ドリアン・グレイ
美しかったです。
美しかったですが、、、
銀髪ストレート長髪、の髪型は
正直あんまり似合って無かったような、、、(^_^;
普通にそのままで良かった気がします。

伊達暁さん。バジル・ホールウォード、阿片窟の男
良かったです。
一番感情移入できる役でした。
これからも、いろんな役の伊達ちん、見たいです。

三上市朗さん。アラン・キャラベル、ジョージ・ファーモア
もったいなかったですっっ
艦長、すごくちょい役的扱いなのだもの、、、
久しぶりに見れたのにちょっと残念でした。。

加納幸和さん。ヘンリー・ウォットン
一番の悪者()
ラストの笑みがもう悪役って感じで良かったです()
でも私が観た回は結構噛み噛みでした(^_^;
花組み芝居ではこの方も女形をされるんでしょうか
いつかそちらも観てみたいです。


身も心も美しかった青年、ドリアン・グレイが
ヘンリー卿の言葉によって老いることを恐れ
永遠に老いることの無い自分の肖像画に嫉妬し
呪いをかける。
それ以後、ドリアン・グレイは老いることなく
代わりに肖像画が老けていく
て話だと思うんですが
肝心の肖像画は真っ黒に塗りつぶされ
どんな絵が描かれているかは見ている側の想像に任せる
てのが面白いなと思いました。

ドリアンがなぜあんな酷い男になっていくのか
ってのは眠気と戦ってたからか
いまいち分からなかったので(^_^;
もう一回くらい観たかったです。

こおいう作品は、
やはり原作を知って観た方がいいのかな
と思いました。