『異人たちとの夏』

原作/山田太一
脚本・演出/鈴木勝秀
出演/椎名桔平 内田有紀
   甲本雅裕 池脇千鶴
   羽場裕一

2009730日(木)14:00開演
大阪/シアター・ドラマシティ

テレビドラマの脚本家・原田英雄(椎名)
40
半ば過ぎにして妻子と別れ、
仕事場だったマンションで一人暮らしを始めた。
ある日、仕事仲間でプロデューサーの間宮(羽場)に、
原田の元妻・綾子と付き合っていると告げられる。

空疎な気持ちを持て余す原田を、
ある夜、一人の女(内田)が尋ねてくる。
同じマンションの住人だというその女の、
一緒にシャンパンを飲もうという誘いを断る原田。
女の名はケイと言った。

数日後、ある夏の日。
誕生日を迎えた原田は、ふらりと浅草の地を訪れる。
浅草は、原田が生まれ、
12
歳で両親と死に別れるまでを過ごした懐かしい土地だった。
何とはなしに入った浅草演芸ホールの寄席で、
彼は奇妙な出会いをする。
30
代で事故死した父親にそっくりな男(甲本)
客席にいるのである。
男はちらりと原田を見て、微笑んでうなずいた。
紛れもなく父だった。

原田は父に誘われ、自宅に向かうと、そこには母(池脇)がいた。
両親はまるで原田が少年のままであるかのように世話を焼く。
原田にとって父母と過ごす時間は
何ものにも変えがたい甘美な時間だった。
懐かしさと慕わしさに胸を締めつけられながら、
原田は度々、浅草を訪れ、10も年下の両親と会う。

一方、同じマンションの住人ケイとも、
原田は度々会うようになっていた。
恋人関係になりながらも、
ケイは胸にある火傷を原田に決して見せなかった。

そんな中、間宮は
原田がみるみる痩せてやつれていくことを心配していた。
原田と両親との事情を知るケイは、
原田が『異界』の両親と会うことで
消耗していくことに危機感を覚える。
「二度と会わないで」というケイとの約束を破って
両親に会いに行く原田だったが





映画版は観ていません。
片岡鶴太郎さんとか出てましたっけ?
でもタイトルと、なんとなくノスタルジックな雰囲気の
記憶はありました。
桔平さんとスズカツさんの舞台
「レインマン」がとても良かったので
今回も期待していました。
レインマンの時初めて間近に観た桔平さんは
本気キラッキラしていて()めちゃ素敵だったので
今回も楽しみにしていたのですが
2
回目で慣れたのか普通に観られました(^_^;
でも席が一番前で
客席に降りる演出があってすぐ横を通られる時は
ちょっとドキドキしましたw

ストーリーは想像していたものと少し違っていて
どっちかっていうとホラー?な感じでビックリしました(^_^;
ほのぼのしたものを想像してたので
いや、ほのぼのはしていたんですけどね。
オチは途中で想像できたけど
あーそーいうことか、というのはあって面白かったです。

面白かったのですけど
ちょっと淡々とし過ぎていて
少しだけ眠たくなってしまいましたbb
けど、両親とのお別れのシーンはやはり涙が出そうになりました。
両親役の甲本さんと池脇さん、めちゃ良かったです。
もう可愛らしくて切なくて・・・

暗転の多いトコロもあんまり好きではありませんでした。
ケイとのシーンと両親とのシーンが交互にくるので
仕方ないのかもしれないですけど
もう少し滑らかな転換だったら良かったなぁと思います。
暗転が多いと、集中力が切れてしまう感じで苦手なのです。。
あと、途中の休憩もいるのかな?と思ってしまいました(^_^;
そんなに長い芝居では無かったので、、、
お客さんの年齢層が高かったし
他にも何か理由があるのでしょうけれど
これまた集中力が途切れちゃうので
そのまま通しでやって欲しかったなと思います。

ビックリだったのは
舞台上ですき焼き作り始めちゃったこと!
両親とすき焼き屋さんに行く、という場面があり
ストーリー上とても大切なシーンなのですけど
まさか本当に作り始めちゃうとはっっ
お肉は入れなかったのですが、割り下までは入れるので
とてもいい匂いがしてきます。
お昼ご飯食べて無かったのでお腹がグーって感じでした()
舞台上で実際に火とか水とか使われると
ちょっとビックリしますね(^_^;



椎名桔平さん
相変わらずカッコ良かったです。
髪の毛がちょい長めで降ろしていて
私好みでしたw
泣きの演技にはググッときましたです。
ホントに涙流されてました。
カーテンコールでは
「この人、自分メインで見に来てる人いるって分かってるな」
て感じでサービス(手を振ってくれるとか)してて
またそこが憎いねって感じでした()

内田有紀さん
役やメイクの所為もあるのか
ちょっと疲れた印象(^_^;
今回の出演者の中では残念な感じでした。。。
もちょっと別のタイプの女優さんでも良かったかも
内田さんには凛々しい感じの役やって欲しいです。

甲本雅裕さん
めちゃ良かったです。
優しくて不器用で、とても微笑ましいお父さん出た。
お父さん見てるとき、ずっと顔がにやけてたと思います()
大好きですvv

池脇千鶴さん
可愛かったです。
キュートなお母さんでした。
そんな中にも見せる不安な表情とかも良かったし
上手いな、と思いました。

羽場裕一さん
あまり出番が無かったのが残念ですが
短いシーンもとても良かったです。
2
回目?のカーテンコールの時
最初に登場されたらあとから誰もついてこなくて
「え?え?」みたくなってたのが可愛かったです()
嫌な感じな役も多いですけど
実際はいい人そうなんですよねーw



全体的にもうちょっとっっ
て感じだったのですが
観られて良かったと思います。

でも、スズカツさんは洋モノの方が向いてるのかなぁ
なんて思う今日このごろ・・・(^_^;
次の「ドリアン・グレイの肖像」楽しみにしています。