wat mayhem
『パンク侍、斬られて候』

原作/町田康
脚本・演出/山内圭哉
出演/山内圭哉 小島聖 中山祐一朗
   廣川三憲 加藤啓 林克治
   福田転球 高木稟 橋田雄一郎
   小椋あずき 佐藤貴史 西うらしんじ
   大木湖南 おかっぺ 大庭英紀
   原田篤志 重山邦輝 田村通隆
   野口裕樹 江原亜祐美 大室由香利
   渡辺聡美
   腹筋善之介 宇梶剛士 大谷亮介

200928()13:00開演
大阪/サンケイホールブリーゼ

おそらく江戸時代。
平和極まりない黒和藩の街道に、一人の浪人が現れる。
浪人は抜く手もみせずに太刀を振りかざすと、ずば。と、
茶屋にへたりこむ巡礼中の老人を袈裟斬りに。
たまたまそこに居合わせた黒和藩藩士・長岡主馬(中山)
「びっくりしたじゃないか。何故そんなことをする?」と問われ、
浪人・掛十之進(山内)
「こやつは新興宗教・腹ふり党のメンバーですよ。
 殺しておかないと腹ふりが蔓延して、
 あなたの藩は無茶苦茶になってしまうよ」と答えた。
腹ふり党?なにそれ?ほんとにあるのそんなの?
ってゆうかそんなに恐ろしい宗教なの?
ってゆうかマジで?みたいな感じで、殿に進言。
何故か家老の権力争いなんかにも巻き込まれて事態は意外な方向へ・・・





2006年に大阪中之島で行われた
中之島演劇祭でのみ上演された作品の再演です。
私はも観に行きましたので2回めでした。

前回観た後に原作も読んでいたので
ストーリーはとってもすんなり頭に入りました。
とっても突拍子もない話なのですけど
けっこう年配ぽいお客さんも多かったけど
大丈夫だったかな(^_^;

前回、山内僧正は
「大阪でしか観られない芝居をやる」
「観たかったら大阪まで来い」
的なことを言われていて
とかく東京中心の作品が多い中
私は地方在住だけどなんだか嬉しくて
これは観に行かねばって観に行ったのですけど
結局再演で東京も他の地域もあって
正直なんだかなって気持ちもありました。
あの、テントみたいな劇場だけでやる意味
みたいなものがあると思っていたので。
でも、僧正の中ではやり残したこともあり
今回の再演になったのでしょうけど。

で、パワーアップしたという今作。
たしかに時間も延びてたし
映像とかもたくさん使ってて派手になってたけど・・・

私は、前回の方が好きだなぁと思います。
やっぱり、あの、何とも言えない混沌とした
怖さというか不気味な感じは
今回のような新しい、綺麗な広い劇場では出せないのかも。
内容的にも、もっと小さな劇場で観たい作品だなと思いました。

なんだろなぁ
上演時間は長くなっているのだけど
あっさりした感じ。
中山さんの主馬も大谷さんの茶山も
良かったんだけど。
前回の茶山は本気怖かったですからねー
今回はちょっとコミカルな印象でした。

小島聖さんも良かったのですが
やっぱりあっさりした印象。
出番が少ないような
勿体ないような気がしました。

やっぱり、初めて観るものにはかなわない
てことなのかもですけど。


あと、パンフがめちゃでっかくて(B4)困りものでした。
カバンに入らないし、
ビニール袋をくれたのですが、吉本のレジ袋みたいなので
ガサゴソ音が出て気を遣うし。
写真はとても綺麗でカッコ良かったのですが
やっぱりA4くらいがいいなぁと思います。

なんだかいまいちだったような感想になってしまいましたが(^_^;
笑えるところもいっぱいで面白かったです。
また原作が読みたくなりました。

あと、wat mayhemでまた公演するなら
2cheat
みたいのもまたやって欲しいです。