NIDAMAP 14回公演
パイパー

作・演出/野田秀樹
出演/松たか子 宮沢りえ
   橋爪功
   大倉孝二 北村有起哉
   小松和重 田中哲司
   佐藤江梨子 コンドルズ
   野田秀樹 ほか

2009125()14:00開演
東京/Bunkamuraシアターコクーン

1000年後の火星で、何が起きていたのか?

火星は人類の憧れであり、希望の星だった。
その初の火星移住者たちのあふれんばかりの夢が、
どのように変貌を遂げていくのか。
そして、人々と共に火星に移住した
「パイパー」なる生物?機械?人間?もまた、
人類の夢と共に変貌を遂げる。
そして1000年後の火星。
その世界を懸命に生きる姉妹たちがいた……





2回目のNODAMAP
新作では初めて。

すっごく面白かったです
一番後ろの席でしたが、そんなに遠くなく
双眼鏡も持って行ったのでところどころの表情は押さえたしw

野田さんの作品て、台詞量がものすごくて
それを早口でわーっってわめき合うイメージなのですが
昔に比べてそれもゆるやかになってる気がしますね。
それにそのリズムがとても心地よいです。

今回、一番すごいと思ったのは
宮沢りえさんです。
前回観た「ドラクル」のときの役とは
もう全然違ったから。
性格もまぁ全然違う役なのですけど
声とかも全然違ってて
「あぁ、なんて幅の広い人なんだろう」
と思いました。
元々演技派って言われてるとは思うんですが
やっぱ凄い人だったんだな
て感じです。

松たか子さんも良かったです。
可愛かったし。
後半の、お母さんを演るとき
それまでの妹とはこれまた全然違ってて
やっぱり凄いなと思いました。

今回このお二人が初共演ってことで
そーなんだぁってちょっと驚きです。

橋爪功さんが出てるのは知らなくて
(
前情報を全く入れて無くて)
ビックリしました(^_^;
いつも通り、飄々とした感じで
やっぱ上手いなと思いました。

大倉孝二さんは
いつもの面白なところもしっかりあって
カラダもよく動いて良かったです。

北村有起哉さんは
ストーリー上は重要な役なのだけど
長髪とヒゲで顔が隠れてたり
そんなに出番もなくて
ちょっと勿体なかったです。

田中哲司さんは
野田作品初ってのが意外でした。
松さんといちゃつく場面もあり
おぉ、SISTERSコンビと思っちゃいました。

佐藤江梨子さん
みたいな台詞が「●●だっちゃ」可愛かったです。
もっと絡んでくると良かったのにと思います。

コンドルズの皆さんは
衣装(?) の所為もあり
誰が誰やらさっぱり判りませんでした(^_^;

野田秀樹さんは、、、
なんなんでしょね、あの元気は()
ホント若いです。
演出家にあれだけ動かれたら
他のみんなも頑張らざるを得ないですよね(^_^;
パンフを読むと
稽古初日の本読みで「演出家読み」てのがあるらしく
野田さんが一度脚本全てを読むのを
みんなで聞くらしいです。
面白いなと思いました。
でも、作家が読むのが一番正しい
というか、イメージ通りではあるんでしょうから
掴みにはいい方法なのかなと思います。
新感線でも、いのうえさんが演ってみせるのが
上手すぎて役者さん困るってよく言ってますね()


ストーリーは
SF
であり、でも現実ともそう遠くないような。
最初、わりと笑えているのだけど
最後には衝撃の事実が明かされて
でも希望的終わり方で
ちょっと長塚さんぽいかも?と思いました。

色んなものが数字化されている世界。
たしかにちょっと変なのかも。

言いたいことはあるのだけど
うまく言葉にできません。
感覚で「好き」て言える作品です。


WOWOW
だかでの放映も決まっているようです。
アップでガッツリ観たいので嬉しいです。