劇団、本谷有希子 第14回公演
『来来来来来』

作・演出/本谷有希子
出演/りょう 佐津川愛美
   松永玲子 羽鳥名美子
   吉本菜穂子 木野花

2009822日(土)13:00開演
大阪/サンケイホールブリーゼ

山間の小さな集落。
蓉子(りょう)は、この町の麩焼き場で麩を揚げて働く、
新婚ほやほやの奥さんである。
嫁ぎ先の夏目家には鳥を溺愛するあまり、
自作の鳥園を作っては近所の子供から入園料を取る、
商魂たくましい義母(木野)と、長男の嫁(松永)がいた。
麩揚げ場には村の女達も働きに来ている。
蓉子も馴染みつつあったそんなある日、
新婚一ヶ月で夫は突然、失踪してしまう。
山に捜索隊も出たが見つからず、
村では義母の面倒をみる嫁を身代わりにして失踪した、
と噂が広まる。
東京から嫁いできた蓉子に、
親切とお節介で「あんたも出て行ったほうがいい」
と忠告してくれる者もいたが、蓉子はきっぱり噂を退け、
旦那を信じて待っている。
旦那がいなくなってからも、
義母は使い勝手のいい蓉子を手放そうとはしない。
働き者の蓉子は義母に命じられ、鳥を世話し、
食事の支度をし、麩を揚げ続ける。
鳥の世話をして旦那を待ち続ける蓉子の夢は、
鳥園のつがいの孔雀が
いつか羽を広げるところをみることだった。
前に一度だけ羽を広げたところを夫と眺めたことがあり、
その時が幸せだと感じたのだ。
思い出を心の宝物にしながら、
彼女は慎ましくせっせと暮らしていた……。




本谷さんの作品を生で観るのは
昨年の「幸せ最高ありがとうマジで」に続き2回目。
劇団・本谷有希子公演としては初めてです。
まず、女性だけ、てところで面白そうだなと思いました。
絶対ドロドロしそうだし()
役者さんも、知らない人もいるけど、
吉本さんも松永さんも好きだし
りょうさんも見てみたいし
楽しみでした。

楽しみにしすぎて
ちょっと、、、
拍子抜けでした(^_^;

台詞のテンポとかスピード感とか
音楽とかカッコ良くてとても良かったんですけど
最後の方がスッキリしないといいますか・・・

登場人物は誰一人まともな人はいなくて(^_^;
みんなどっか壊れてるんですけど
で、かなりぶっ飛んでて
イカレテるなーて思うんですけど
イマイチ振り切れていないといいますか
中途半端といいますか
どうせなら行くトコまで行っちゃってー
て思うのに行かなくて
残念でした()
あそこ松●さんとか●ラさんだったら
もっと行ってるよな
て思っちゃうんですよね。
●塚さんの、ラストに希望が残るような終わり方
とも違うし
なんなんでしょう
やっぱ中途半端
なのかな

そこがちょっと残念でした。

あと、出演者が女性ばかり
というところが楽しみだったのですが
かなり叫んでばっかなので
正直少しうるさかったです(^_^;
何言ってるのかよく分からないところがありました。。

あと暗転中、
主役のモノローグがテロップで入るのですが
劇場の関係なのかものすごく上の方に出ていて
一番前の人とか見えにくそうだなと思いました。
今回は暗転もちょっと多かったですね。
セットチェンジの動きとかは結構好きでしたけど。

ラストの方
主人公が狂った義母に頭をなでなでしてもらう
というシーンは
ちょっとうるっとしました。
そのあとの展開が微妙なのですが。。

とはいえたくさん笑ったし、とても面白かったです。
いやホント。
隣のカップルの女子の方は
たぶんかなり退いてたんですけど(^_^;
好き嫌いは分かれそうだなととは思いました。
私は本谷さんの台詞の言葉選びとか
リズムとかはかなり好きなんですよね。
今後に期待、です。


りょうさん
舞台は2度目くらい?
私は生で見るのはたぶん初めてです。
カッコよかったです。
もっと舞台も出て欲しいです。

佐津川愛美さん
映画版の「腑抜けども~」に出てた人ですよね?
若そうなのに上手いなと思いました。
「悪夢のエレベーター」の映画にも出てるらしくて楽しみです。
松永玲子さん
安心して見てられますね()
大好きです()

羽鳥名美子さん
全然知らない方だったのですけど
切ないというか可哀想な役でしたね
てかこの方と吉本さんの役はいるのか?
とちょっと思ってしまいました、、、

吉本菜穂子さん
こちらも本谷作品常連さんなので
安心して見られます。
可愛面白かったですw
ちょっと声はうるさかったけど(^_^;

木野花さん
もっと木野さんの面白いところ()
たくさん出てるといいなぁと思いました。
ちょい残念。



開演前の注意事項アナウンスは本谷さんの声でした。
幸せ最高~の時はわざと舌打ちしたりしてましたけど(^_^;
今回は普通でした。
カーテンコールにはご本人も登場されてました。
こんな細くて可愛くて大人しそうな人が
あんな脚本書くんだよなーと思うと
やっぱ面白いですw()