『その夜明け、嘘。』

脚本・演出/福原充則
出演/宮崎あおい
   吉本菜穂子
   六角精児
宮崎あおいの「崎」は旧字です

200935()
兵庫/兵庫県立芸術文化センター中ホール

その漫画家は、環状七号線を走っていた!

締め切り前夜。
白紙の原稿をロバに積み、情熱の炎をランタンにして、
無能なアシスタントを従えた、そんな漫画家が走っていた!
月の砂漠の環七を、アイデアを求めて漫画家は、西へ東へ海底2万マイル!
西部の荒野の宇宙の果てで、スフィンクスと決闘しろ!

「あぁそんなストーリーじゃ、とても締め切りに間に合わない!」

そうしてその漫画家は、
バス停のベンチに腰掛けて、目から水晶の涙をこぼす、
王女の呪いは霧散して、代わりに村人全てがゾンビ化した!

深夜の環七を舞台に繰り広げられる、
十数人をたったの3人で演じる群像劇!





最初の一行と、最後の二行だけあってるかも、内容(^_^;

今をときめく()宮崎あおいちゃんの舞台を観に行ってきました。
わたし的には、あおいちゃんももちろん観たいけど
共演の六角さんと吉本さんが好きなので
そっちのが楽しみでした()

会場は兵庫の西宮北口駅直結の「兵庫県立芸術文化センター」
西宮北口駅は初めて降りたのですが
電車の中から見えるイメージとは全然違って
すっごく広くてびっくりしました(^_^;
駅から出てもすごく綺麗な街が広がっていて
なんて都会なんでしょう
と思いました()

よく考えたら
震災で生まれ変わった街ですもんね。。

この劇場もすごく大きくて綺麗で感動的でした。

ホールの入口まで行くと、
パンフの先行販売というのをやっていました。
なんだかライブみたいだな()と思いつつ
時間もあったのでとりあえず買いました。

開場までまだ時間があったので
外の公園でボーっとしてました(^_^;
お天気も良くて気持ちよかったです。

開場して中に入ると、舞台上には円形の舞台が造られています。
今回の作品は、東京では青山円形劇場というところでやっていて
他の地域は円形劇場じゃないから
どーすんのかなと思っていました。
したら、舞台上にも客席が作られていました。
私は2階席だったので全然関係無かったのですけどbb
舞台上席の人達は、普通の客席が一通り入場した頃に
舞台裏とかから入場していてちょい羨ましかったです。
隣の席の男子達もしきりに言ってました()
おそらくあおい嬢のファンだったと思われますw

舞台の真ん中にはママチャリ。
周りには信号機や電柱や交通標識などが倒れています。
(
これは後にすべて立ち上がるのですが)
全体的にブルーの色彩でとても綺麗

と思ったら、今回の美術も加藤ちかさんでしたよ
やっぱりちかさんの美術は素敵ですvv

ストーリーは
締切過ぎても新連載のアイデアも浮かんでない漫画家(宮崎)
アシスタント(吉本)を連れて
編集者(六角)から逃げ出し深夜の環七通りを疾走し
その間に、途中立ち寄ったファミレスの店員たちや
漫画家が思いついたおかしなストーリーに出てくるカップルや
編集者の家族の話がノンストップで挟み込まれ
入れ替わり立ち替わり進んでいく
というような感じでした。
出てくる人物はすべて3人で演じるのですが
間を置かずくるくる変わるので
すごく忙しかったです()
でもスピード感があってとても面白かったです。

ただ、出てくる地名が当然ながら東京の街ばかりで
地理を知ってればより面白かったんだろうなぁと思うと
ちょっと残念でした。
そんな中、分からないなりに面白かったのは、
「高円寺に憧れる人たちが不動産屋に騙されて野方に住む」
というところです()
「高円寺駅から徒歩25分、でも野方駅から徒歩5分」とか
地図を見ながら戯曲を読んでみたいなと思いました。

後半どんどん変な方向に流れていって
現実感が無くなってしまったのもちょい残念かな(^_^;
これが福原さんて人の作風なのかもですけど。
いったいどこに着地するんだろうーて感じでした()
最後は、丸く収まったのかな、、(^_^;


宮崎あおいちゃん
「崎」は旧字です
顔ちっちゃくてカラダもちっちゃくて可愛かったですね。
くるくる変わる表情も素敵でした。
でも、正直、あおいちゃんで無くても良かったかも、、、
と思ってしまいました(^_^;
別の人で見てみたいなぁと思ってしまったというか、、、
演技も決して下手とかでは無いのですが
弱冠声が弱いというか、、、
なんとなく、やっぱ映像向きなのかなと思いました。
あとのお二人が上手いってのもあるんですけど。
個人的には永作さんとかで見てみたいと思いました。

吉本菜穂子さん
すごく良かったです。可愛かったし。
やっぱ好きだなーと思いました。
翻弄される役がホント似合いますね()

六角精児さん
意外と細かったです()
米沢さんだぁとつい思ってしまいました(^_^;
とても良かったのですが
あんまり出てこられなくて残念でした。
カーテンコールでの満面の笑みが可愛かったです()


女性2人はほぼ出ずっぱりで
基本テンション高い芝居ばかりだし
大変だなぁと思いました。
段取りとか覚えるだけでも大変そうです(^_^;


内容からしても
やっぱり青山円形劇場で観たかったなと思いました。
あの劇場大好きだし
あの狭い空間で観られたら
もっと入り込めて楽しかったと思います。
関西でもせめてOBP円形劇場とかHEP HALLとか
あの辺で観られたら良かったのになぁ
まぁそれだったらチケット取れなかったかもですけど(^_^;

観に行けて良かったです。










今回の客層は、あきらかにいつも行くお芝居と違っていて
きっとあおいちゃん好きな人なんだろうなーっていう
若めの男子()が多かったです。
私の左右両隣もそうだったのですが
右側に座ってた男子が、ホール内飲食禁止なのに
思いっきりカップの飲み物持ち込んでて
それを足元に置いてたんですが
終わって客電点いてみると見事に倒していて、、、
足元水(お茶)浸しーみたいな。
もう最悪です。
一瞬荷物を足元に置こうかと思ってたんですが
やめて良かったです。
置いてたらさらに最悪でした。
開演前のアナウンスでも言ってるのに
なんでそーいうことするかなーって感じです。

そういう点でも
下手に映像の人気者とか
出ない方がいいよな、とつい思ってしまいます。。