彩の国ファミリーシアター
音楽劇
『ガラスの仮面 ~二人のヘレン~

原案・原作/美内すずえ
劇作・脚本/青木豪
演出/蜷川幸雄
音楽/寺嶋民哉
出演/大和田美帆 奥村佳恵
   細田よしひこ 新納慎也
   原康義 月川悠貴 岡田正
   黒木マリナ 立石凉子 香寿たつき
   夏木マリ 他

201094(土)12:30開演
大阪/イオン化粧品 シアターBRAVA!

全日本演劇コンクールで敗退し、解散が決定した劇団つきかげ。
しかし、北島マヤ(大和田)の演劇への情熱は募るばかりで、
マヤに想いを寄せる桜小路優(細田)も驚くほど。
マヤは月影千草(夏木)のもとでレッスンに励む一方、
さまざまな劇場へ足を運び、出演の機会をうかがっている。
そんな中、大都芸能の速水真澄(新納)の思惑もあり、
急遽、代役として舞台に立つマヤ。
しかし、月影はそのことを咎め、
マヤに『奇跡の人』のオーディションに
合格しなかった場合は破門だと伝える。
熾烈を極めるオーディションを勝ち残ったのはマヤと亜弓(奥村)。
2
人は、亜弓の母・歌子(香寿)を相手役に、
ダブルキャストで『奇跡の人』の上演に臨むことになる。
宿命のライバルであるマヤと亜弓の対決の行方は−!?






最初、劇場に入るとステージ上にすでに役者さんがいて
ウォーミングアップしていました。
途中からもどんどん客席から入ってきてステージに上がって
個々に準備を始めています。
ステージ上には事前に抽選で選ばれたお客さんも上がってて
バックステージツアーならぬステージ上ツアー()をやっていて
あーこおいう趣向なんだ。面白いなと思いました。
けど、開場中だから客席のお客さんも出たり入ったりあって
誰が役者さんで誰がお客さんか分からないので
間違えてステージに上がっちゃうお客さんいないのかな
とちょっと心配になりました()
現に子供をステージ際に立たせて写真撮ってる人いたし(^_^;
すぐにスタッフが寄ってきてたから大丈夫と思うけど。
一応ステージ前にスタッフ立たせとくべきだとは思いました。

それぞれバラバラに準備していたのが、
ピアノに合わせての発声練習。
1
人が始めたダンスの練習にだんだんと加わっていき
最後にはみんな揃ってキメ

でいよいよ始まり。
大きなキャラクターのパネルが現れ
紅天女が空中を舞い・・・
結構ワクワクしました

でも、パネルによってドットの荒さが違うのが(^_^;
新たに描いてるわけじゃ無くて引き伸ばしなんですよねやっぱ、、、

今回続編だから、前回までの話は分かったものとして始まって
いきなり話が進んでいくのですけど
まぁ大体原作読んだ人が来てるのだろうから
それで大丈夫なのでしょうか()
私もこの辺の話はだいたい憶えていたので
あーそうだったそうだったって感じでなんとかついて行けました。
でも、タイトルから「奇跡の人」のエピソードを
オーディション前の特訓から本番まで、ガッツリ演ると思ってたら
一幕は丸々違う話で拍子抜けでした(^_^;
その辺の過程も大事なんだろうとは思うのですが
どれもあっさりな感じでダイジェストみたいで残念でした。
どうせならそれぞれの話ももっとしっかり見たかったです。
人形の演技とか期待したんですけど
本番のシーンは少しだったので残念でした。
亜弓さんのテンペストとかは凄かったけど。
結局、肝心の奇跡の人の部分も、あっさりめで
なんかちょっと物足りなさが残りました。
奇跡のシーンはちょっとジーンとしちゃったんですけど()
だからなおさら、
全編通してガッツリ奇跡の人で観たかったです。
肝心のシーンが抜けてる感じしたんですよね。。

あと今回、席が物凄くて()
最初、私の前の席が2つ開いていて、
暗転中に男の人がすすっと座ったから
遅れてきた人かなと思ったら・・・
いきなり立ってセリフを言い始めてびっくりっっ
小野寺役の原さんでした

その後は細田くん、奥村さん、香寿さん、夏木さんと
入れ替わり立ち代り役者さんが座って・・・
そこでお芝居もされるのでスポットも当たるし
その他通路芝居も多くてドキドキでした()
でも、暗い中でも演技されてて凄いなと思いました。
同じ列の反対側の2席も、同じように使われてたみたいです。
私の隣の席は普通に空席で、勿体無いなぁと思いました(^_^;

ほぼ素舞台みたいにシンプルなのですけど
フライングがあったり派手なところもあったり
なんかそれが統一感ない感じがしたり
歌も曲がそんなに好きな感じじゃなかったり
(もともとミュージカルは苦手(^_^;
子ども向けなのか大人向けなのかよく分からないというか
ちょっと纏まらない感はありましたが(^_^;
まぁまぁ面白かったです()
漫画そのままな感じはやっぱ楽しかったし。

まだまだ続いてる話だし
また続編があるかもしれませんねw


大和田美帆さん。北島マヤ
可愛かったです。
【天才】を演じるというのはプレッシャーだろうなぁ
と思いました。
でもラストのヘレンの演技とか凄かったです。
歌もキレイでした

奥村佳恵さん。姫川亜弓
某・奥山佳恵さんに名前がそっくりですが(^_^;
(かえ)さんらしいですw
顔ちっちゃくてタレ目で()可愛らしかったです
でも、王子とこじきのこじき役とか、
テンペストの魔物?役とか本人とは分からないくらい
入り込んでて凄いなと思いました。
さすが亜弓さん役
て感じでした。
バレエもされてるそうで今度の「タンゴ」も楽しみです

でも、マヤ役の大和田さんが両親俳優のいわばサラブレッドで
奥村さんがオーディションで発掘された新人で
実際と役がまるっと反対なのもおもしろいなと思いましたw

細田よしひこくん。桜小路優
映像ではよく見る彼ですが、今回が初舞台だそうです。
なんか可愛かったですw
桜小路くんて、彼も一応売れっ子役者だったりすると思うのですが
今回の彼はもう完璧ダメダメで(^_^;
ただの情けない彼氏って感じでいいのか?て思いました()

新納慎也さん。速水真澄
申し訳ないけど、、、背が、、、(^_^;
真澄さんって結構大きな人のイメージだったのですが
この方180cmあるはずなのに何故か小柄に見えて
うーん。。と思ってしまいました(^_^;
細田くんも大きかったし、
みなさん背高かったのですね、きっと()

ちなみに前回は横田栄司さんだったんですね

横田さん最近好きになったので、そっちも観てみたかったです。

原康義さん。小野寺
もう、見た目がそのままで()
帽子でサングラスにヒゲだから、
似せるの簡単って感じなのだけど
見た瞬間吹きました()

月川悠貴さん。青木麗
すごい存在感。何者????て感じでした()
最初、こんな男の人いたっけ?て思ってて、
途中であ、あの男装の人か!て気づいて
女の人役なのだと知りました(^_^;
喋り方とか動きとか独特で、
どちらにしても目が放せませんでした()

香寿たつきさん。姫川歌子
美しかったです。宝塚の方だなぁて感じ。
奇跡の人の稽古のシーンは2倍だし大変だなぁと思いました。

夏木マリさん。月影千草
もうピッタリ()
ちょっと歌い方がねっちょり()していて苦手でしたが(^_^;
まさに月影先生でした
ただ、今回の話の時点でもう病気で弱っていたので
最初の頃のビシビシ厳しい月影先生も見たかったです。

うーん、なんだかんだ言って、前作見逃したの悔しいかも()

蜷川さんの演出すごいっっ
て風には正直今回も思えなかったけど(^_^;
漫画の舞台化としては成功しているのかな、とは思いました。
面白かったです。ホント。
いろいろツッコミどころ満載で
原作読み直しながら語り合いたくなりました()