劇詩人の新七(吉田)は、しがないざる売りの五郎蔵(藤原)と
互いに川に身投げしようとしたところを、引き止め合う。
その足で両国橋西詰にある蕎麦屋「仁八そば」の障子を叩いた二人。
家主のとら(熊谷)に身の上話を聞いてもらい落ち着いた二人は、
翌年同日に同じ場所で会おうと約束する。
一年たった約束の日、仁八そばに、
おせんという少女が置き去りにされていた。
とらはお店の切り盛りと、おせんの世話に追われ忙しくしている。
売れない噺家の三遊亭円八(大鷹)が
隙を見て食い逃げをしようとするが、
ちょうどやってきた新七に止められる。
新七は、最近書いた新作芝居が大当たりしたという。
あとは五郎蔵を待つばかりだが、
やってきたのは見知らぬ優男、久次(松田)であった。
久次は、五郎蔵が無実の罪で島送りになり、
自分は五郎蔵の弟分だったと語る。
と、そこに流れ込んできた怪しい貧乏浪人、及川孝之進(北村)は、
久次が川に身投げして同情を誘い、
人から金をせしめていた、と暴きだす。
久次は、騙したのは五郎蔵に罪を着せた者で、
つまり仇討なのだ…と明かす。
全員の素性が明らかになったところで、
とらは「おせん株仲間」の結成を言い出す。
みんなで少しずつお金を出し合い、そのお金でおせんを育て、
全員の子供として育てようという提案であった・・・。
時代が明治に変わり、世の中が移りゆくなか、おせんは成長し、
株仲間の面々もそれぞれ成功をつかんでゆく。
しかし新七だけはその変化に違和感を感じ、
ついていけないのであった。
そんな折、新七にオペラを書いてみないかという依頼が舞い込む。
果たして新七はオペラを書くのか・・・
とても面白かったです。
今まで観た井上ひさしさんの作品の中では一番好きかもw
出てくる人に悪い人がいないのも良かったです。
井上さんの作品て、今までそんなには観ていないのですが
どうも蜷川幸雄さんが演出する作品は合わなくて
観てるのもツライ・・・ということが多かったです。
でも、こまつ座とか、栗山民也さん演出のはそんなこと無かったので
今回も行くことにしたのですが、観て良かったと思います。
やっぱり、言葉遊びというか、
言葉、会話のリズムが聞いていてとても気持ち良かったです。
もっと色々観てみたいなと思いました。
藤原竜也くん。 五郎蔵
声がちょっと嗄れてるような気がしたのですけど。。
くるくる動いてフットワーク軽くて良かったです。
もっと、いろんな作品に出て欲しいなと思います。
長塚さんとか河原さんとかの演出作品で見てみたいです。
北村有起哉さん。 及川孝之進
今回、ゆっきー(笑)出るから行こうと思った
と言っても過言ではないのですがw
やっぱカッコ良かったです♪
声がいいんですよね~
低音で渋く、またちょっとおちゃめな感じとか
切り替えが早くて巧くて素敵でした。
松田洋治さん。 久次
ここにも「ええ声」な人がw(笑)
熊谷真実 とら/おみつ
最初、おとら婆さんで出てこられたときは
そうかな?と思いつつ違うかな?て感じで(^_^;
後半おみつさんで出てきて、あ、やっぱ同じ人か
てビックリしました(笑)
お婆さんの演技、ずっと腰曲げてるし、
大変そうで凄いなと思いました。
内田慈さん。 おせん
前にイキウメの舞台で見たことあるのですが
内田滋さんとどっちがどっちだっけ?て思ってしまいます(^_^;
元々歌を歌う人、では無いんですよね?
オペラを歌うシーンがあるので
せっかくなら本当にオペラ歌える人が良かったかも
と思わなくも無かったり、、、
可愛かったからいいんですけど。
吉田鋼太郎さん。 河北新七
さすがです。
こちらもちょっと声辛そうな感じもしましたけど
最後の方の力説?のトコとか
ずしんと来ました。
鋼太郎さんもいつも色んな作品で色んな顔見せてもらえるので
次回「タンゴ」ではどんな役か楽しみです♪
ほのぼのしつつ、メッセージも込められていて
ひとつのセットで20年くらい?の歳月があらわされるのも
面白いなと思いました。
3時間半があっという間でした。
カーテンコールは3回。
最後はスタンディングオベーションでした。
私は次の予定が詰まっていて、
最後までいれないかと思っていたのですが(^_^;
最後まで観られて良かったです♪
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