とあるビルの屋上。
屋上なのになぜか壁にフジツボのようなものが・・・
そこにスーツ姿の女子がやってきて靴を脱ぎ、飛び降りるのか?
と思ったとき、サーフボードを抱え次々に這い上がってくる男たち。
実はこの世界は「水の7年間」後の水没した世界だった。
彼らは廃墟ビルを勝手に住み着き、サーファーとして暮らしている。
なんとなくのほほんと暮らしている彼らを見て、
自殺をするのをやめた女子は
一緒にそこでサーフィンをすることにする。
汚染物質によって突然変異?した人魚に醤油を貸してやったり
海から拾ってきたものを売ってハンバーガーを買ったり
全てが水没した世界だが、
彼らはその暮らしを楽しんでいた。
そこへネット事業で拡大した大手企業から営業マンがやってくる。
彼らが開発した「サーフィンUSB」というサーフボードで
サーフィンをやらないか、というのである。
そのボードで彼らのサーフィンのデータを取り、
ネットに上げて、それをユーザーにDLしてもらい、
バーチャル体験してもらう、
という商品を売り出そうとしていたのだ。
最初はそんなネットでサーフィンやるなんて邪道だ
と言っていたサーファー達だが、
焼肉優待券(笑)に釣られて引き受けてしまう。
やがて、サーファーたちは個々のDLの回数を競うようになり
そればかりに一生懸命になって
気ままに自然に身を任すサーフィンを忘れてしまう。
さらには人魚まで、その尾びれをUSBに変え、
データを売るようになっていく。
唯一、あとから入った女子だけは、
今まで通りのサーフィンを貫くのだが・・・
サーファーじゃない人たちの、
サーファーじゃない人たちによる、
サーファーのためにならない、
サーフィンコメディ。
めちゃ面白かったです♪
ヨーロッパ企画ならではの、ゆるゆるな会話w
テンポとかツッコミとか大好きですvv
今回、結構社会風刺っぽい感じもしてドキドキしました(笑)
結局はほのぼのでしたけど(^_^;
セットもとても良かったです。
ビルの屋上を切り取ったようなセットで、
最初は堤防かな?と思ったら大きな看板とかがあって
あぁ、ビルか、て分かって
下が少し隠してあって、その下に水面があるという形で
みなさん上半身裸とか水着とかでザブーンと入っていって
上がるときは体とか濡れていて
なかなか大変だろうなぁと思いました。
特に人魚役の西村さんは、尾びれを付けているので歩けないし
それで陸(ビル)によじ登らないといけないから大変そうでした。
(それでカーテンコール2回目、3回目が無くなるかもになるくらい/笑)
今まで見たこと無い感じだったので面白かったです。
お話も、
ハッキリとは何があったかは語られないのだけど
どうやら大きな水害(映画「ディープインパクト」みたいな)
があったらしい
というのが分かって
ホントならみんな殺伐としてるとか落胆してそうなのに
のほほんとして楽しそうで
ヨーロッパ企画らしい(というほど観てないけど(^_^;)
な感じが好きでした。
よくこんな設定思いつくなって感じ。
日常の延長のSF、て感じで面白いです。
一時間半と短めでしたけど、大満足でした♪
今回1200人くらい入る大ホールだったのですけど
2階席は埋まってなくて残念でした(前回はいっぱいでした(^_^;)。
でも、どちらかというと小さな劇場で観た方がいい作品だと思うので
できたら次は中ホール(キャパ500人)で2回とか
やって欲しいなぁと思いました。
そいえば永野さんは広島にお兄さんが住んでいて
今回一緒に釣りに行かれたそうです。
石田さんと土佐さんは広島のローカル番組
(でも全国10エリアで放送中らしい!)の準レギュラーだしw
またぜひ広島来て欲しいなと思いました。
でもなかなか役者さんの名前が憶えられない私でした(^_^;
だいぶ憶えたけどまだ半分くらい、、、
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