パルコ・プロデュース
『裏切りの街』

作・演出/三浦大輔
出演/秋山菜津子
   田中圭
   安藤サクラ
   古澤裕介
   米村亮太朗
   江口のりこ
   松尾スズキ

2010523日(日)14:00開演
東京/PARCO劇場

無気力なフリーター、菅原裕一(田中)と
貞淑な専業主婦、橋本智子(秋山)。
菅原には長年付き合っている彼女(安藤)がいて、
智子には結婚している旦那(松尾)がいる。
その二人が出会い系サイトで知り合い、出会い、恋愛をし、
逢い引きを繰り返す。
二人はお互いに何かを求めるわけでもなく、
この恋愛に発展性がないこともわかっている。
お互い、大切だと思えるパートナーがいるにもかかわらず、
身のない「浮気」を繰り返す。
会っている意味など考えず、
「裏切る」という行為の罪悪感に苛まれることもなく、
惰性ともいえる二人の恋愛は続いていく。
そして、家に帰れば、
お互いのパートナーに対して、別の愛情表現をする。
それを壊す勇気などない。
この先、自分はどうしたいのか。
そんなことは考えない(ふりをした)まま、
ただただ日常生活をこなしていく・・・。




三浦作品を生で観るのは初めてです。
というか、映像でもまともには観たことなくて、、、
前に「演技者。」でやってた「激情」は
観てすごく好きだったのだけど
ポツドール版はなんか恐くてちゃんと観れませんでした(^_^;
三浦さんて長塚さんと同い年で同じ早稲田で
作風も全く違うというわけでなく
人の暗部を描くという点では似てる感じでもあり
気にはなってたんですけど
噂に聞くとかなり過激そうで、、、(^_^;
あと東京でしかやってなさそうだったので
今まで観る機会がありませんでした。

今回はちょうど東京に行く時と公演が重なって
あと秋山菜津子さん大好きだし
PARCO
劇場も好きなので行くことにしました。
席がZ列(3列目)でドキドキしました()

まさかの3時間超え予定とのことで
「長っっ」と思いましたが(^_^;
そんなに長さは感じませんでした。

2
重の回り舞台でセットがグルグル回るのも凄いと思いました。
結構セット凝ってたと思います。

途中、メールを打つシーンとか、
上のほうについたスクリーンに文字が映し出されるのですが
席が前過ぎて最初気づきませんでした(^_^;
も少し下に付いてても良かったかも、、、と思いました。

あと、わりと静かめな芝居なのですが
途中音楽が爆音で鳴るシーンがあり、ビックリしました。。

ストーリーは、もうダメダメな人たちの話で・・・(^_^;
ずるずると流されていく人たち。。。
途中、怖い展開になったりするのかな
とドキドキしながら観てたんですけど・・・
特に大きな展開はなく(^_^;
終わり方も「え???それで終わり???
みたいなw
で爆音で銀杏BOYSの峯田さんの歌うテーマ曲が流れ
映画みたいにエンディングロールがスクリーンに映し出され
その途中に一度みなさん並んでお辞儀しただけで
曲が終わるとそのまま終演。
て感じで、ちょっと「ぽかーん」でした()

でも、台詞とか動きとかがとてもリアルで新鮮でした。
演技じゃないみたいな演技w
田中圭くんも、ダメな若者っぷりがリアルで()とても良かったです。
すごく思い切ってたと思います()
松尾スズキさんも良かったなぁ
あんなに普通のおじさん役の松尾さん見るのって珍しいかもw
でもある意味一番怖い人だったかも。
江口のりこさんも時効警察とかで好きな女優さんだったのですが
あんまり出番なくて残念でした。
菜津子さんはやっぱ色っぽいし素敵だったですvv
こんな風におとなしい感じの役はこれまたたぶん初めてで
ほんっと色んな役がハマって凄いなぁと思いました。

内容と言うか、登場人物たちの生き方とかには
正直共感はできないのだけど、、、(^_^;
でも、そおいう生き方もあるだろうし
そうなっちゃうこともあるんだろうなぁて感じで
嫌な感じはしなかったです。
あーあて感じ()

今後、また三浦作品を観るかどうかは微妙だけど(^_^;
観て良かったです。
結構笑えたし面白かったです。


日によっては終演後、峯田さんの生弾き語りテーマ曲が聴けたとか。
それはすごく残念ですけどロビーで売ってたCDは買いました