現代能楽集Y
『奇ッ怪 其ノ弐』

作・演出/前川知大
出演/仲村トオル
   池田成志
   小松和重
   山内圭哉
   内田慈 浜田信也
   岩本幸子 金子岳憲

2011918日(日)14:00開演
兵庫/兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール

矢口(山内)は、4年前、地震により発生した有毒ガスのため
一夜にして村人が全滅し、廃墟となった村を訪れる。
村には生きているのか死んでいるのか判らないような
まるで幽霊のようなモノたちが徘徊していた。
その村は矢口の地元で、実家の神社が残っている。
矢口の父はそこの神主だったが、家族ももう誰もいない。
しかし寂れた神社には山田(仲村)という男が住みついていた。
そこへ温泉で村の再開発を狙っている
業者の橋本(池田)と地質学者の曽我(小松)がやって来る。
未だ発生するガスのため足止めされた3人に
山田は生と死をめぐる話を語り出す。




まず舞台美術が素敵でした。
奥行きのあるセット。
本当に続いているのか遠近法で壁なのかどっちだろ?(^_^;
て思ってたらちゃんと床続いてました()
そこにいくつか四角い穴が開いていて
時折人が出てきたり入っていったり小道具取り出したり。
照明も好きな感じでうっとりでした
あの、なんともシーンとした感じがたまりませんw

生と死の境目があいまいになった世界で
自分が生きてるのか死んでるのかも解らずにさまよう
ってなんか哀しいですね。。
本人は解ってないからいいのだろうけど
解らない限りずっと繰り返すわけで、、、
やっぱ哀しい。。

劇中で語られる話が今そこにいる人の話だと
そして「そおいうことか」と解ったときのスッキリ感()
はミステリだなと思いましたw

役者さんはまぁみなさんそれぞれ達者な方たちなので
安心して物語に集中できました。
仲村トオルさんはちょうどやってる連ドラの役のまま
って感じでしたが(^_^;
そいえば番組からお花も届いてました
なるしーさんは小松さんいじりが楽しそうでした()
変顔とかアドリブツッコミとか
日替わりでいろいろやってたみたいですw
でも決めるところはきっちり決めてさすがです☆
山内僧正はその点ちょっとおとなしめ?な気はしましたけど(^_^;
群馬水産バッテリーなのに()

途中いくつかでてくるエピソードは結構キツかったです。。
リアルというか、、、苦しかったです。。
村民が全滅した村というのも、
震災のことも思い出されたし、
ひぐらしのなく頃にも思い出されました(^_^;

最後の最後で、ここに生きている人はいるのかな、、、
て思ってちょっと怖くなりました。。
あと、山田はなんだったんだろって思ってたら
ホントはこの神社の神様だったんじゃないか
(
毎日食べ物や飲み物をもらってたってところから)
て意見を聞いて、なるほど!て思いました。
それならとてもしっくりくる気がします。

いろいろ踏まえて、あと2回くらい観たかったなぁと思いました。

全体的にうすぼんやりとしたつかみ所の無い感じで
感想を言うのがとても難しいのですが(^_^;
好きだと思える作品で良かったです。

意識してなかったけどたぶん大千秋楽?だったのですが(^_^;
特別なことはありませんでした()
スタンディングオベーションにはなってましたけどw