阿佐ヶ谷スパイダースPRESENTS
『荒野に立つ』

作・演出/長塚圭史
出演/安藤聖 中村ゆり
   黒木華 初音映莉子
   中村まこと 福田転球 横田栄司
   中山祐一朗 伊達暁 長塚圭史
   平栗あつみ 水野小論
   川村紗也 斎藤めぐみ 佐藤みゆき

2011812日(金)1400開演
博多/イムズホール

4回目。






今回の地方公演は大阪・博多のみ。
しかもどちらも平日のみということで
東京も行きたいし、地方は大阪だけかなぁと思いつつ
やっぱりもっと観たくって
お盆時期だし行けるかも?とチケ取りました。
会社は代休取って、いざ博多へ

博多に来るのは久しぶりで
イムズホールは初めてでした。
天神の繁華街?ど真ん中で交通の便はとても良くていいなと思いました。
(
今回は博多駅から歩いて行ったけど(^_^;)
初めての劇場に行くのって楽しいです
それだけでワクワクします
ホール前のモニターでは長塚さんのコメントも流れてました。

今回の席はE列だったので、
最後は俯瞰で全体的に見えていいかも
と思っていました。
しかしホールに入ると前列はステージで潰されてたのか
実質2列目のまたまたど真ん中でした(^_^;
ラッキーだったのですが
今回はステージの奥行きがあって大阪より広い感じで
前の方の客席は床がフラットだったりもして
奥の方がよく見えなくて
最初のシーンとか長塚さんなんて全然見えなかったのは残念でした。。
でもやっぱりそれぞれの会場によって広さとか様々だし
立ち位置とか動きとか変えているんだなというのがよく分かって
当たり前かもしれないけどスゴいし大変だなと思いました。

博多に向かう新幹線の中で
先日発売された「悲劇喜劇」に収録の戯曲を読了。
ほぼ上演されているままで、
ト書きが全然無いのに驚きました。
あの動きとかは全部稽古場でできたものなんですね。

で、戯曲を読んでから初めての観劇だったわけですが、
ついつい台詞を追ってしまって
(横田さん初っぱなから台詞飛ばしてた、、)
最後なのにあまり何にも考えずに観てしまいました(^_^;
まぁ解釈としては、前回観て思ったまま
もうそれしか考えられなくてそのつもりで観ました()
やっぱり長塚さんの文章というか、台詞のリズムとか
好きなんですよね。
聞いててとても心地よくて、あっという間に終わってしまいました()

でも今回は、みなさん演技が特に熱かった気がしましたw
早口になっちゃって聞き取れない部分もあったのだけど
なんとなくテンション高かった気がしました。
特に伊達ちんw
自主制作の映画が頓挫した後のシーンは特にそう思いました。
ここの謎郎先輩も熱かったw
あとまことさん。
高広(探偵B)がメクライ(朝緒)に暴力を振るってるのを止めに入った後
朝緒がいなくなってるのに気づいて追いかけるシーン
大阪では舞台から転げ落ちて
ベターっと床に伸びながら「あさおーー」て叫んでたけど
今回はそのまま走って追いかけて戻ってくるときにくるっと前転してました()
あぁいうの、対面している役者さんて笑いそうにならないのかな
て心配になります()黒木さん大変っっ()
そいえばアクション指導に前田悟さん入ってたけど
殺陣があるような芝居じゃないし、ああいう動きの指導とかもするのかなw

あとは、やっぱ中村ゆりさん可愛いなぁと改めて思ったりw
特に、探偵Aとやりあってる時が可愛い
「目ならちゃんとありますから」とか言ってる時とか(^^)
あのシーンは特に大好きなシーンですvv
あと、初音さんの髪の毛の編み込みが綺麗だなぁとかw

田端を演じる黒木さんも、最初はあんまり意識して見てなかったですけど(^_^;
ちょっとした表情とか上手くていいなぁと思いました。

美雲は結局何なのか分からず仕舞いだけど
目玉は無事朝緒のもとに戻って
「なかなか大変」だけど前に進もうとしてるって感じられるラストは
やっぱ好きです。
美雲との別れも描かれてたらもっと良かったけど。。

あと、伊達ちん演じる映画やってた先輩と、朝緒の夫の佐藤くんは
やっぱ別人だと思いました。
あの映画の話もやっぱ玲音の話のような気がするし
戯曲でも、「若き映画監督」みたいな名前?になってたし。
朝緒があの人のこと知ってるのは、
その頃はまだ玲音とも交流があって
どんなことあったのか聞いてたとか・・・
勝手な想像ですけど(^_^;

でもこの作品は、ホント空想ののりしろがいっぱいあって
こうなのかな?こうなのかも?て考えるのが楽しいと思うので
自分なりの納得ができたらいいかなと思います。
他の人の感想も色々聞いてみたいです。

舞台だからこそ、の作品でありながら
とても映像的だなぁと思えたのも不思議です。
前作「アンチクロックワイズ〜」もそうだったのですが
あの独特の空気感。
文字で表すのはとても難しいのだけど
セットも小道具も音楽もほとんど無いのに
するすると時間も場所も、人さえも変わっていくのに
全然違和感なく一緒にその場に入れるような気がするのは
ホント夢を見ているみたいで素敵な体験でした。

なんかここにきて、
何を書いているのか分からなくなってきたけど(^_^;
とにかく私はこの作品が大好きですってことで()

できれば舞台両サイドの横から見る席に
一度くらい座ってみたかったな、と思います。

DVD化はまず無いと思いますが(^_^;もしあるなら
正面からとサイドからのマルチアングルで見れたらいいのにな
って思いますw
カメラは俯瞰からの定点でいいんですけどねーw
CSかなんかでの放映はあるでしょうから
それはとても楽しみに待ちたいと思います

そして意識は早くも来年の十一ぴきのねこへ…()