時は1930年、世界大不況の真っ只中。
場所は戦前の関西のどこか、ヤクザたちが集う港町。
日本人とブラジル人のハーフ
藺牟田オセロ(橋本)は藺牟田組組長。
抗争で痛めた体を治療する為に入院した病院で、
医院長の一人娘・モナ(石原)に出会う。
退屈な毎日を送る箱入り娘のモナは、
自分の知らない刺激的な世界の話を聞かせてくれる
オセロに惹かれ、結婚。
オセロも若くて屈託のないモナを気に入り溺愛している。
そんな中、
次期若頭候補である藺牟田組ナンバー2・伊東郷、
通称:ミミナシ(田中)は
オセロの不在中、代わって界隈をおさめていた。
しかし、
同じく藺牟田組で異色の一流大学出身エリート・
汐見秀樹(伊礼)から聞いた、組長の言葉に驚愕する。
「次期若頭は汐見だ」
オセロの右腕として藺牟田組に仕えてきたのに、
ケンカも出来ない汐見がなぜ・・・?
実は、ある事からオセロを憎み、
晴らすチャンスを伺っていた伊東だったが、
これをきっかけに
心の奥底に眠らせていた憎しみが一気に溢れ出し、
ついにオセロをおとしめる陰謀を企てる・・!!
オセロとオセロを取り巻く全てに憎悪する伊東は、
汐見、モナ、そして倶楽部のオーナー・三ノ宮亙(粟根)、
伊東の妻・絵美(松本)、
伊東を慕って行動を共にする絵美の弟・沖元准(大東)らを
言葉巧みに操り、自らの悪計のコマとして彼らを動かし始める――。
誰もが翻弄され、愛と憎しみが絡み合う中、
オセロと最愛の妻・モナが辿り着く先は・・・!?
『みんなまとめて地獄につれてったる。
さぁ門は開いたで。とびっきりの地獄の始まりや!』
公式サイトより
前作の「鋼鉄番長」公演中に
まさかの途中降板となってしまったじゅんさん。。。
今公演から復活ということで、とても楽しみにしていました♪
元になったシェイクスピアの「オセロー」は
何年か前に蜷川幸雄さん演出で上演された
吉田鋼太郎さんと蒼井優ちゃん版を観たことがあるくらいで
ストーリーもなんとなくしか憶えてなかったのですが(^_^;
観ながら「あーそうだったそうだった」て思う部分もあって…
当時の感想↓
http://blog.livedoor.jp/satokichi73/archives/50900598.html#more
ラストが悲劇なのは決まっているので、特に二幕は切なかったです。
でも、一幕はもうもうめちゃめちゃカッコ良くて!!
ワクワクしっぱなしであっという間でした。
タイトルの電飾がババーンと出てくるところとか鳥肌モノ☆
やっぱ新感線はこうでなくっちゃっっと思いました。
(ぜひ東京でも同じ演出で行けますように・・・)
あと今回はちゃんとセットがあって動いてたのも良かった(笑)
薔薇サムのとき、映像ばっかで嫌だったので…(^_^;
音楽もちょっと昭和な感じとか、今までのロックとは違う感じで
岡崎さんの幅広さに感動でした♪
橋本じゅんさん
祝・じゅんさん復活!! ☆(>ω<)ノノ☆
鋼鉄番長は観に行かなかったのだけど
ずっと心配だったのでホント良かったです♪
一幕冒頭でけっこう腰痛ネタで引っ張られてましたねw
「純情」というのにピッタリなオセロさんでした(笑)
モナとのバカップルぶりも楽しかったですが
もう少し嫉妬に狂う過程とか苦しみとかじっくり見たかった気もします。
次の「髑髏城の七人」にはご出演無いようで残念ですが
その分フック船長堪能したいと思います♪
石原さとみちゃん
めちゃ可愛かったです♪
ここまでブリブリでいくとは思わなかった(笑)
ちょっとカッコいいとこもあったけど
やっぱモナは世間知らずのお嬢さんだなぁー
でもあれで殺されちゃうのは可哀想すぎだけど。。
田中哲司さん
サイコーにカッコよかったです(>ω<)ノ☆☆☆
「浮標」に続いてまたしても膨大な台詞量。
表の顔と独白(モノローグ)の違い
とっても大変な役だと思うのですが
素晴らしく素敵でしたvv
足も長いしw
ラスト、もうちょっと何かあればなぁ・・・
というくらいあっさり捕まってそのまま終わるので
そこだけは残念でした。
オセローのイアゴーが最後どうなったか
あんまり憶えてないのですけど(^_^;
もちょっと何かあったような…
けどぜひまた新感線出て欲しいです。
んで派手な立ち回りとかして欲しい♪
今回も、伊東がドスで相手が日本刀だったりしたから
日本刀奪えっってずっと思ってた(笑)
あと、ものすごく色白さんなのもビックリでした(笑)
お風呂のシーンがあるのですがw
じゅんさんと伊礼くんと並んで座ってて
外国人さんぽい伊礼くんより色白かったですw
今年の私の中でのベスト俳優さんは
早くも哲司さんになりそうな予感・・・w
大東俊介くん
名前はなんとなく・・・程度の認識(^_^;
でも、今回のまるで●し●ごwなキャラは
きっと今までに無かったものでしょう(笑)
吹っ切れてていいなと思いました(笑)
細かいところでもなりきってて良かったです。
やさしくて、強くて、いいキャラでした♪
粟根まことさん
髪の毛短くされてましたねー
被り物もw
もっといっぱい出てくるかと思ってたらそうでもなくて
残念でした。。
松本まりかちゃん
彼女を最初に認識したのって、
たぶんNHKのドラマ「六番目の小夜子」なんですが
そんなに変わってないような、大人っぽくなったなーていうような
不思議な感じですw
相変わらず声はかわいらしくて(^^)
でもしっかりものの絵美を好演でした♪
絵美とオセロの間に何があったのか、なかったのか、
そのあたりももう少し突っ込んで観たかったです。
伊礼彼方くん
ミュージカル俳優さん?だそうで
さすがに歌上手かったです。超カッコよかった♪
キザな感じと、ダメダメな感じとどっちも良かったと思います。
伊礼くんの見せ場な歌の時、みんなでする振り付けがあるのですが
カーテンコールとかで客席も一緒にできたら楽しそう♪
て思いました。
まだ開幕してあんまり経ってないからか、
イマイチ客席のノリもおとなしめな感じで、、、
もっと手拍子したりしたかったなーて思いました。
いつもは東京→大阪で、大千秋楽に近い公演に行くことが多いので
これからもっと盛り上がっていくんだろうなと思うと
もう一回くらい観たいな、と思ってしまいます。
おそらくとても長い原作をまとめているので(それでも3時間超だけど)
どうしても唐突な感じがしてしまうのは残念です。
伊東がオセロを恨む理由は出てきますが、
それが誤解なのか本当なのかは分からないし
伊東が何故片耳を失ったのかも気になるし
さっきも書きましたけど、
たくらみがバレて捕まったあともなんかあっさりしてるし
え、これで終わり?感はどうしてもありました。
どーせならもっと大立ち回りして切られて死ぬくらいの
派手さがあっても良かったなぁ(^_^;
これ、主役はオセロなんでしょうか、伊東なんでしょうか
わたし的にはやっぱ伊東なので
最後がなぁ、、、という気はどーしてもしてしまいます。
聖子さんがいない代わり(?)によし子さんやカナコさんが
いっぱい歌われてたのや
河野まさとさんの役がカッコよかったり
逆木さんが最後締めてたのとかは嬉しかったけどw
あ、あと、客席芝居は圧倒的に下手側なので
上手の席だった私は寂しかったです(^_^;
下手の通路側の人が羨ましかったです(笑)
脚本の青木豪さんは「IZO」の時も良かったけど
今回も「ちょっと大人の新感線」な感じで良かったです。
冒頭ちょこっと遊んでる部分も楽しかったです♪
なんだか思った以上に好きな作品になりそうです。
一幕だけでももっかい観たいなw
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