1974年の暮れ。
フランスはパリのモンマルトル。
サン・ヴァンサン墓地の向かいにある
地下酒場「レ・トロワ・ペロンヌ・ローンドゥ」。
日本人ばかりが集まるために
フランス人が寄りつかないこの店に、
今日もパリの日本人たちが訪れる。
画家、オブジェ作家、小説家…、
そして稼業すらよくわからない、
パリから離れられなくなった男たち。
日本にいれば
とうにあきらめられたはずのなにか。
しかしパリに居続ける彼らは、
もはや、その呪縛から逃れられない。
才能と世の中の折り合いについての、
激しく愚鈍極まりない物語…。
パンフレットより
約10年ぶりの再演だそうです。
キャストも喜安さん以外は皆さん同じ役者さんが同じ役を演じてます。
前回公演の頃も観劇はしてたし、
この時は倉敷でも公演があったみたいなのに
行って無くて自分バカバカって感じです(^_^;
たぶん、その前に観たケラ作品が苦手だったからじゃないか
と思うのですけど・・・
この作品は、その、苦手だったケラ作品の感じとは全然違ってて
とても楽しかったので、観とけば良かったなぁと思うと同時に
今回観に行って良かったなと思いました(笑)
三谷幸喜さんの「コンフィダント」みたいな感じかな
とも思ったのですがまた全然違って
才能の(たぶん)無い人たちが集まって
それでもそこにしがみついて生きている。
情けないけど愛おしい人たちのお話でした。
ホント、ダメ男ばっかりだと思うんですけど(^_^;
なんか「愛おしく」なっちゃうんですよね。
バタバタのシチュエーションコメディて感じで
いっぱい笑いました♪
最後もにんまり笑顔で終われて良かったです(^^)
ケラさんって、いろんな感じのお話作れて凄いですね。
みのすけさんとか廣川さんとか
私の中で、ちょっと怖いイメージある方たちなんですが(^_^;
今回は全然怖くない役で(笑)
廣川さんなんてちょこっと歌う声も素敵でした♪
三宅さんはとてもキュートvvでした♪
スイカを食べるシーンがあって
今回あんまり熟れて無くてお腹壊すかも、、、
て言われてました(^_^;
毎回毎回食べるのって大変ですよね。。
あといっつも三宅さん見ると
あぁ、ナイロンの人なんだよね。て思います(^_^;
どーも違うとこ所属なような気がして…(笑)
大倉さんも、今回はそんな変わった人じゃなくて(笑)
むしろこの中で一番まともかも?て感じでw
優しそうな人でもあったし素敵でした。
衣装、特に最初に着ているコートとか
キャスケットの帽子とかがとても可愛かったです♪
他の方も衣装が素敵だなって思ったら
私の好きな前田文子さんでした♪
吉増さんはどっかで見たことある気がするのだけど
プロフィール見た感じでは違うみたいで
喜安さんはお名前は見たことある気がするけど
たぶん初めてで
どちらも個性的で良かったです。
喜安さんて声優さんもされてるんですね。
山崎さんと温水さんはもう安心して見られるていうか。
余裕って感じがしました。
みなさん10年経って、より役に近づいた感じがする
て言われてました。
たしかに、20代とかより30代とか40代とかの方が
夢が捨てきれずにくすぶってるの、より痛いですしね(^_^;
ラストの、登場人物たちのその後について、
スクリーンに映像で流れるのですが
最後の一人がまだ映ってるのにスクリーン上がって行っちゃって
よく見えなかったのは残念でした。。
あと、印象的だったのは、みなさんよく煙草を吸われてたこと。
なんか、時代を感じましたw
お芝居の中だったらいくら煙草吸われても平気なんですよね(笑)
男の人がカッコ良く煙草吸う姿は好きだし。
火を付け合うところとかカッコイイですよねw
カーテンコールにはケラさんも登場。
お忙しそうなのにわざわざありがたいです。
客席も2階はもちろん1階席も後ろの方は空席あって
なんか申し訳ないなぁと思ってしまいます。。
それでも「広島には必ず来たい」みたいに言ってもらえて
とても嬉しいです。
しかも今回は大千秋楽だし。
3時間近い上演時間で平日19時開演、ていうのは
正直かなりしんどいのだけど
大阪行かずに広島で観たいと思う一因です。
そいえば今日は同じ建物内の中ホールでは
劇団四季が公演やっていて
(劇場)逆なら良かったのに、、、てちょっと思っちゃいましたw
でもホント、中ホールのが好きなので
こっちで演って欲しいと思う劇団いっぱいあります。
来年の公演はまだ地方あるか未定らしいですけど
ぜひまた広島来て欲しいなぁと思いました。
ナイロンの公演て毎回パンフレットも凝っていて素敵なのだけど
今回もとても凝ったデザインになっていました。
リングノートみたくなっていて、
絵はがきとか地図とか挟み込まれてたり
ものすごく手が込んでて凄いなぁと思いました。
保存には不便だけど(^_^;
こおいうとこのこだわりってすごくいいなと思います。
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