PARCO PRESENTS
Team
申第4回公演
『抜け穴の会議室 〜Room No.002〜』

作・演出/前川知大
出演/大杉漣 佐々木蔵之介

2011116日(日)12:00開演/17:00開演
大阪/シアター・ドラマシティ

不思議な縁で結ばれた男二人、
時空を超えて何故生きているのかを探る旅が始まる!

男は目覚めると本でいっぱいの見知らぬ部屋にいた。
病院にいたはずだけど、気づけば自分の名前も歳も思い出せない。
部屋にはもうひとり男がいて、半年ほどこの世界にいるという。
ここは天国でも地獄でもなく
「人生の復習をする場」なのだという。
そしてそれが終わればまた、次の人生に進めるというのだ。
部屋中にある本は二人の共通の「記憶」
二人はどうやら前世、前々世、もっと前から縁があったようだ。
あるときは父と息子、奴隷と支配者、
夫婦だったときもあるらしい。
二人で同時に同じ本を触ると、
その時代にフラッシュバックしてしまう。
その時の感情に引きずられながら少しずつ過去を思い出す二人。
果たして過去の復習は終わるのか。



2011年の観劇初めは
佐々木蔵之介さんの個人ユニット、チーム申の第4回目の公演でした。
1
回目と2回目が二人芝居で、ずっと二人芝居をやるのかな
と思ってたら3回目が5人くらい出てて
たしかここからPARCOになったし、
てっきり「番外公演」だと思ってました(^_^;
だから今回4回になっててちょっとビックリ()

『抜け穴の会議室』は第2回公演と同じタイトル。
けど、「No.002」となっているので、
「世界は同じで違う話」なんだと思っていました。
そしたらそうではなくて、設定を兄弟から親子に変えた
「改訂版」でちょっとビックリしました。
前にも書きましたが、私はあまり同じ作品の再演というのを
観たことが無いので(^_^; なかなか新鮮でした。

前回のストーリーをしっかり覚えているわけではないのだけど
今回の方が説明が少なくてスッキリしているような気がしました。
パンフに前川さんも書かれていたけど
目線や表情や声色や動きだけで伝わることって
たくさんあるんだなぁという感じです。

そんな近い人だけで何度もぐるぐる転生するのかとか
疑問もあるけれど(^_^;
それが「縁-えにし-」てものかもしれませんね。
彼らはここで過去の復習をして未来へ旅立って行くのだろうけど
またいつか戻ってきて、その時はまたすべて忘れていて
同じこと繰り返すのかな、、、
と思うとちょっと切なかったり。
台詞にも「どうすれば終われるのか」みたいのあったと思うけど
めぐり合わせの奇跡とかあって
ちょっとじーんとしていい話だったりもするんだけど
そう思うとちょっと怖かったりもしたりしてw

蔵之介さんも大杉さん(私は漣々と呼ぶw)も大好きな役者さんなので
ガッツリたっぷり二人芝居観られて嬉しかったです。
お二人とも唾を飛ばしながらの熱演で
怒鳴りあう台詞が多くて声が掠れ気味なのが印象的(^_^;
2回公演の時より劇場も大きいし
出ずっぱりだし大変ですよね。。
お疲れさまでしたっって感じですw
でも、声を落としての台詞とかもすごく良かったり
急に違うキャラになって(前世の記憶)東北弁で喋りだしたり
切り替えが難しそうだなと思いました。
やっぱお二人とも上手いなぁと思いました。

昼公演では終演後、蔵之介さんのサイン会がありました。
対象は、グッズのバッグ(6500&8500円)を買った人。
結構高いと思うのですが(^_^;ガンガン売れてました()
蔵之介さんファンって、セレブな奥様が多いのでしょうか()
トーク&ディナーショーみたいなイベントが
やたら企画されているので(^_^;
今回も、お誕生日パーティーのチケットも一緒に売られてました。
これがたしか20,000円だったかな。。。
一緒に写真が撮れますとか、
なんか、ちょっと、私の蔵之介さんに対するイメージとイベントが
合わなくて違和感です。。
私はお芝居観られればそれでいいんですけど・・・
もういっそファンクラブとか作っちゃえばいいのにって思います。

夜公演では、入場の時に「撮影カメラが入ります」て書いてあって
大千秋楽だしカーテンコールで挨拶とかあるのかな
と思っていました(それまでは無かった)
したら、カーテンコール、お二人の登場と同時に
上から金色の紙ふぶきが大量に降ってきてとても綺麗でした

さらに左右からはバズーカで金色のリボンが放出され盛り上がりました
紙ふぶきはコレでもかっていうくらい何度も降らせてて面白かったですw
作・演出の前川さんも登場。客席はスタンディングオベーション。
大千秋楽らしく盛り上がってよかったと思います。
きっとDVDに収録されることでしょうw
・・・ただ、客席からも「ありがとーvvv」て声が上がってたのは
ちょっと違うかなーて思っちゃいました(^_^;
なんだろ、別にいいんですけど。気恥ずかしいのかな()
もっと、明るくてワーッと盛り上がるような作品なら
そおいうのもアリかなって思うんですけど
とても静かで、終わり方もしんみりするような作品だったから
違和感だったのかもしれません。。
すみません、神経質で(^_^;

2回公演の時は美術が加藤ちかさんでとても素敵だったのですが
今回は二村周作さんで、
この方も大好きな美術家さんなので嬉しかったです
衣装も基本パジャマなんだけど
モノトーンの染めが入ってたりして素敵でした。
あと毎回ですが映像の使い方もカッコよかったです。

あとそうそう、チーム申は毎回開演前の注意事項アナウンスを
前回の出演者がやることになってるようなのですがw
今回は前回出演の市川亀治郎さんと、
前々回出演の中村トオルさんのダブルで豪華でした

しかも蔵之介さんが「かっぱ横丁へ行きますか」とか言ってたから
きっと東京バージョンと大阪バージョンは少し違ったのではと思います。
あと劇場の女性の「ロビーでグッズも売ってます」てアナウンスに
「そこもっと感情込めて」とか注文つけて
強調するようにしたりとか色々面白かったです
ただ今までは終演後に出演者が
グッズ持って舞台をウロウロしたりしてたのが
今回は無くなってたのが残念です。

チーム申もどんどん人気出て、劇場も広くなって、
チケ代も上がってチケットも取りづらくなって・・・
てスパイラルになりそうなのは残念ですけど(^_^;
これからも色んな人と、色んな作品作って欲しいなぁと思います。

ここんとこ前川作品続いてるから、前川作品大好きだけど
また違った人ともやって欲しいかな、とも思います。