イキウメ
『太陽』

作・演出/前川知大
出演/浜田信也 盛 隆二 岩本幸子
   伊勢佳世 森下創 大窪人衛
   加茂杏子 安井順平 有川マコト

2011123()1300開演
大阪/ABCホール

四十年ほど前、
世界的なバイオテロにより拡散したウイルスで人工は激減し、
政治経済は混乱、社会基盤が破壊された。

数年後、感染者の中で奇跡的に回復した人々が注目される。
彼らは人間をはるかに上回る身体に変異していた。
頭脳明晰で、若く健康な肉体を長く維持できる反面、
紫外線に弱く太陽光の下では活動できない欠点があったが、
変異は進化の過渡期であると主張し
自らを「ノクス」(ホモ・ノクセンシス=夜に生きる人)
と名乗るようになる。

ノクスになる方法も解明され、
徐々に数を増やす彼らは弾圧されるが、
変異の適正は三十歳前後で失われる為、
若者の夜への移行は歯止めが効かなくなった。

次第に政治経済の中心はノクスに移り、
遂には人口も逆転してしまう。
ノクス登場から四十年、
普通の人間は三割程になり、
ノクス社会に依存しながら共存している。
かつて日本と呼ばれた列島には、ノクス自治区が点在し、
緩やかな連合体を築いていた。

都市に住むノクスに対し、人間は四国を割り当てられ
多くが移住していたが、
未だ故郷を離れず小さな集落で生活するものもいた。


公式サイトより。





面白かったです。
最後は結構涙流しました。
前川さんの作品て、どこか現実とはかけ離れていて
SFぽい感じなのだけれど
自然に受け入れられるというか
そおいう世界もあるかもね、と思わせられるところが
上手いなぁといつも思います。
今回も、いきなりストーリーのど真ん中に放り込まれて
何々??て思っているのだけど
だんだん、あぁそおいうことか、と思って
登場人物たちにガッツリ感情移入してしまってました。
に書いたストーリーは公式サイトにも載っているし
折込パンフにも載っているのだけど
全然読んで無くて(^_^;
物語もかなり終盤になって
あーそおいうことかって気づいて(遅っっ)
ひとりスッキリしていました()

太陽を捨てた人々と
最後までそれにしがみついている人たち。
いったいどっちが幸せなのか

前川作品って、あと、とても映像的だと思います。
舞台美術もシンプルで、
場面転換も無くて舞台的な気もするのだけど
もしも映画になっても全然違和感無い感じ。
すでに映画みたいな感じで観られるというか
今回のも、新しい○○○映画として
海外とかでもいけるんじゃないかなぁと
個人的に思いました。

役者さんたちも皆さん世界観にあっていて
いつもいいなぁと思います。

けっして観た後清々しい気持ちにはなれないかもだけど(^_^;
私はとてもとても好きだなぁと思います。
舞台全体の照明の色とか雰囲気とか全部ひっくるめて
前川作品大好きです。
今回、色々あって心配もしたけど
無事公演できて観ることができて、
本当に良かったなぁと思いました。

開演前、物販で「奇怪」のDVD売っていて
前川さん自身も売り子されてて
他のお客さんがサインもらってたので
私も続けてもらっちゃいましたw
なんか男前で素敵だったですvv()


終演後、久しぶりにアンケート書きました。
最近舞台のアンケートてあんまり書かないのですけど
何か書きたい!と思わせられる作品でした。
観終わってすぐって
上手く言葉にできないのですけど

また大阪公演やって欲しい劇団です。